北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC快楽天 2024年2月号の感想

 今年もよろしくお願いします。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『本番は届いたあとで♡』松河

 水泳部の先輩2人に言い寄られるがゴムがないので届くまで我慢。「ヒロイン2人いんの!?」となる序盤で驚く(伏線w)んですが、そこにゴム待ちという設定が良すぎる。あまりに良い。届くまで我慢だけど、本番以外は何でもやるという最後の一線以外は我慢しないポリネシアンセックスみたいな魅力があるし、そこにチンコがデカすぎてゴムの商品が少なく届くのは10日という時限設定がそのまま「そんなにすごいチンコって……」という期待感も煽る。38ページと長い作品なんですが、2本分、3本分くらいの要素がミチミチに詰め込まれる感じ。それなのに各要素が一つに連なってて、だからこそクライマックスではそれまでの助走の勢いすべてが乗っかったような盛り上がりになる。年末特別号の巻頭としてあまりにふさわしい作品だったと思います。ただ長けりゃ面白くなるわけじゃないってのを逆に感じる。
 10日の我慢があるので様々なシチュエーションやプレイがあって全部盛りという勢いなんですが、クライマックスの本番では制服姿が始まったが途中で水着に着替えるという欲張りプランになっててマジすごい。衣装変更の際の回想の演出も最高でしたね。場面が変わったら着替えが終わってていきなり挿入中というテンポの良さなんですが、それでもしっかり “水着姿の先輩たちとセックスしちゃってるっ” という感慨は得られる。一区切りつく場面なんだけど、勢いはまったく停滞せずそのままブーストしていくようで最高でした。
 からの本作の基本コンセプト(ゴムの死守)をあっさり否定するオチにも笑ったし、3人の関係の余韻としても良い。

『Pure white』ホムンクルス

 文芸部の先輩。先輩だけど子供みたいな雰囲気で、それでいて距離感がおかしくて無自覚的にエロを振りまいてきて困る。実は彼女にははっきりとした意志と意図があり……と展開していくんですが、この大人っぽくも子供っぽくも見える二面性が最高。キャラクターとしても魅力的なんですが、やはりどちらにも見えるビジュアル面のバランスが秀逸ですよね。妹みたいな庇護欲をかられるかと思ったら強い意志のこもった目でこちらを見つめてくる場面では完全に年上にリードされるような雰囲気にもなる。当然エロが始まると年上モードなんですが、クライマックスの途中で一度回想が挟まれ、そこで従来の年下みたいな雰囲気が改めて見せられる。このギャップよ。日常とはまったく別の顔を今見ている、という状況がもう戻ることはできない一線を越える覚悟を決めるような熱さもある。子供みたいだと思ってた相手が上になって挿入を要求してくるくだりが個人的にベストなんですが、例の回想を境に今度は主人公が上になって……という関係性の変化。めちゃくちゃドラマチック。そのままずるずると体勢が変わっていき、バックのまま再びヒロインが上になってフィニッシュ、というのも珍しい展開で良かったです。エピローグがそうですけど、ヒロインのことを抱えるような体勢になるんだけど、実際にリードするのはヒロインの方。てか、セックスした直後にあんだけ密着して理性を保てる主人公がもかなりの強者な気がするw 普段のノリが失われてないってことなんだろうけど。

『露出と感度』楝蛙

 山で写真を撮ってたら通りすがりの綺麗なお姉さんを思わず撮ってしまうが、突然彼女が脱いで自撮りしてるのを目撃。タイトルがカメラ用語なんですが、ド直球で変態性癖みたいな話に飛躍するので笑ってしまった。ただ、意外と2人のキャラクターと2人の交流が丁寧に描かれていくので最高。もっとお気楽なフェチ作品かと思ったら奥が深い。露出バレで目撃者の方が負い目を感じるのに既に捻りを感じるんですが、そこから弱みにつけ込みみたいな要素は一切ない、素敵なお姉さんとの素敵な出会いという意外すぎる展開になるので熱い。 “ちょっと付き合って?” と誘う表情が素敵すぎるんですが、直後の場面が飲み屋なので飲みに誘われただけかと思うじゃないですか。そしたら露出を撮影した後だったと明らかになる。この意外性のある物語も、その見せ方もめっちゃ良かった……。そこから改めて撮影とは別のエロの誘いが、やはりヒロインの方からなされるのとかもう良すぎる。この題材でこんだけしっとりとした、素敵な出会いの話にしちゃうのヤバすぎでしょ。
 エロが始まってからもやはりヒロインの方が優位に立つ。まぁ彼女は既に見せるもん見せてるので当然かもしれないw この素敵なお姉さんに誘惑される感がマジ絶品だったんですが、フィニッシュ直前に快感に浸ってるだけとは思えない涙を見て主人公が何かを察知するが、何か聞くわけでもなくただ相手の手を握る、という心理的なアクションが最高。エロの最高潮の場面でほんの少しだけこういうエモ的なドラマが差し込まれるの本当に良い。おそらく裏垢を作る経緯を話すときに出てきた彼氏にフラれた件とかが関係してると思うんですが、安易に深堀りしないまま仲良くなってく感じが大人~!
 前半の露出シーン、いかにも山登ってそうな格好だったのにいきなり露出というギャップが良かったんですが、着たまま一気に脱ぐ関係で下着も一緒に脱いでて、それが2人のセックスが始まる場面では下着だけの姿で始まってて、この姿も超良かったよね……。

『アトリエ』雲呑めお

 美大のアトリエにて。同級生がアトリエをヤリ部屋にしてることに腹を立ててるがひょんなことから同じ穴のムジナに……という後ろめたさというか、周囲の常識に飲み込まれていくような感覚があって独特。本作最大の特徴は主人公(男)がヒロインに対してかなり積極的にモーションをかける点だと思うんですが、これも序盤で腹を立てていたほど立派な人物ではない、みたいな話だと思う。この積極的だがチャラいというほどではない、というバランスが絶妙で、個人的にものすごく説得力を感じた。積極的というより、あくまでもチャンスを逃さない、という感じだろうか。決して悪い奴とは思えないバランスが秀逸なんですが、それを主人公として描いてるのが珍しいですよね。こういう関係性だと受け身に回るヒロイン視点になる作品が多いイメージだったので。
 決して本作のメイン要素ではないと思うんですが個人的にめちゃくちゃ好きだったのは、序盤で見れるヒロインの衣装。雲呑めお作品における冬服って絵柄の柔らかな印象もあって相性抜群だと思うんですよね。アトリエの話なので入室したら当然すぐ上着とかは脱ぐし、それはエロではないんですが、そういうオンオフ感も含めて冬服の魅力だと思うので、描写が少ないけどそれはそれで魅力的。
 チャラくはない程度に積極的な主人公という話に戻るけど、となると当然ヒロインは受け身なわけで、「はわわ」的な動揺混じりのリアクションがとにかく可愛い。そこを彼女視点でデフォルメして描くのではなく、あくまでも男視点で彼女の内面は直接描かないことで、極端すぎないというか、漫画キャラクター的な可愛らしさはバッチリあるもののその嘘くささとか都合の良さは感じない。極端な話「こういう子いるかも」と思える雰囲気になっててとても良かったと思います。実は処女と主人公が察するくだりとか、生々しさがありつつ、その後ヒロインにキワーフレーズ吐かせる自然さがあってめっちゃ良い場面。個人的に処女設定自体に極端に喜んだりするタイプではないんですが、本作の処女が確定する場面はめっちゃ好き。主人公が具体的に挿入に向けた準備を始めるくだりでヒロインが何も言わずにそわそわしてる描写とかマジ絶品でした。

『お酒、飲めますか?』さんじゅうろう

 酒に酔うとすぐに記憶なくしちゃうけど、セックスに至るエロい空気が恥ずかしいので意図的に行きずりの男と一緒の状態で泥酔する。何この基本設定! オープニングは普通に事後のエロい感じから始まるんですが、タイトルが出てから徐々にその複雑な設定が明らかになっていく、という流れで面白すぎて引き込まれた。言わんとすることは理解できなくもないけど、いくら何でも危なっかしすぎる……という印象なんですが、しっかり危なっかしくない、ちゃんとしたセックスをする話になっていくので自然と没入してしまう。やや長めな作品で、その長くなった分はその設定の説明と準備に費やしてるような感じでスロースターターではあるんですが、確実に読者が引き込まれるように作られてる。それでいて、いざ行動(酒を飲む)に移ったら記憶を失うので即場面転換、そのままエロい空気が流れ出す。メリハリもありつつ、そっからの急加速ぶりが最高。
 特殊な設定なんですけど、そのおかげで、超やり慣れてるしエロも大好きだけど超ウブ、というのを成立しちゃってるのが強い。エロ漫画だとよく「処女がそんなプレイしないだろ」みたいなこと言われがちですけど、本作の解答が完璧すぎる。
 竿役。偶然とはいえ運命の男になり得たのは酒に溺れるヒロインに対して徹底的に紳士だったから、というのもめっちゃ良い話。それでいて都合のいい聖人ではなく、誘惑されてめっちゃ期待してるので酔いが醒めた状態なら是非とも……という丁寧ながらめっちゃがっついてるのもリアルで良い。聖人のような紳士だけど性欲もしっかりある、というちょうどよすぎて完璧な存在。
 序盤で記憶のないセックスでも起きたときに余韻があってそれが気持ちいいみたいな話がありましたけど、エピローグで意識のあるセックスの余韻はその気持ちよさがさらにブーストされて襲いかかるので……と描いてるのも最高でしたね。そりゃ余韻だけで満足してた人にとっては記憶の伴う余韻は刺激が強すぎるw

『秘密基地にて』ほしとラッキー

 『秘密基地』の後日譚。かなりキレイに終わった作品だったのでこういう後日譚ショートが作られるの意外だったんですが、予想外に良い……。本編で再開した関係による日常という感じなんですが、最後に一つだけヒロインの中だけにとある劇的な要素があると語られるのが静かで良い。本編の物語を大きく進めるような感じではないものの、本編の良さをじっくり掘り下げていくような感じ。セリフで多くを語る作品ではないので、それほど意識してなかったけど、よく考えたらこっちの作品はヒロイン視点になってるんですね。ちょっと何考えてるか分からないようなミステリアスな雰囲気が魅力だった彼女の小さな本音が最後に少しだけ、それでいて決定的に語られる。こういう続編、こういう増築の魅力もあるのか……と妙に感心してしまうというか、染み入るような続編で良かったです。

『人の気も知らないで』平丸あきら

 weeklyよりの使者。過去作もすごく好きなんですが、どちらも幼げなヒロインだったのに本作では一気に仕事のできる大人の女って感じで、正直1ページ目から好き……。全然エロの要素とかはない、むしろフリなんだけど、1ページ目のヒロインめっちゃ好き。
 話としては、主人公とヒロインは実は付き合っていて……どころかハードプレイを彼女の息抜きとして与えてる。受け側の要望で攻めを演じる関係性って作品はちょくちょくあって好きですけど、本作は冒頭の「実は」のツイストであり、さらには主人公が徹底して「心配」のスタンスなのが面白い。仕事ができて責任感が強いのは尊敬できるが、このままではいつか壊れてしまうのではないか。そんの心配の解決法としてハードプレイに至るわけですが、そこでやってるプレイの方向性が別の意味で「壊れる」なのが最高。主人公の捻れであり、アンビバレントな心理。それにまみれながら今日も彼女を激しく犯す、という冷静さが本作全体を包んでるのが独特。この相手役とのコミュニケーションとは距離を置いたナレーションというのはweeklyでの過去2作でもやってた手法なんですが、どれも「この話をそういう角度でやる!?」って驚かされる。イチャイチャかつハードプレイな話なんですが、この妙に引いたナレーションによって相手からの返答というイチャイチャの相互感みたいなものがあえて薄くなってるのが独特の読み味に繋がってて最高。
 基本的には男主人公からヒロインに対する心配なんですが、フィニッシュ直後、エロから日常へと戻り始めると途端にヒロインの方からとある反省が語られるのも超良い。こんなことで謝ってる普段モードの彼女の顔が早速出てきて改めて心配になるw

『地雷たそ♡オーバードーズ』きぃやん

 高校の同窓会で当時好きだった人と再会するも自己肯定感どん底の地雷系。かつては上に見てたはずの相手が自分を卑下しまくりの地雷系というギャップが面白すぎる。常にどん底メンタルなんだけど、その過剰さが漫画キャラクターとしての可愛さになってて魅力的……と同時に本作にも「心配」が付きまとうw
 地雷系ヒロインとのイチャイチャという感じの作品なので必然的に主人公の方は「理解ある彼くん」ポジになるんですが、本作は基本設定の「かつて好きだった」という片想い設定がその都合の良さとか聖人すぎる感じを緩和してくれる。ホレた弱みってのもありますね。豹変ぶりが魅力ではあるけど、豹変した今の彼女にもかつて好きだったのと同じ部分は間違いなくあって……と彼女の魅力を改めて見つける、気づいていくという行程がものすごくドラマチック。ヒロインはめちゃくちゃ極端な味付けなんだけど、物語は意外としっとりと良い話になってるバランスが素晴らしい。ただ、主人公は常に全うな関係としてイチャイチャのスタンスで望んでるのに、彼女が自然と下へ下へと行くので気づけばハードな雰囲気になってしまうのも面白い。そこでヒロインがする自己卑下的なリアクション(実況)がイチャイチャとは明らかに別物の言葉選びなので笑ってしまう。 “凶器じゃん” の空気の読まなさとか最高だったし、そこに対して主人公があくまでも丁寧に優しく接し続けることで少しだけ彼女の心を溶かしていく、というのも激アツ。「理解ある彼くん vs 相手もダメにする地雷ちゃん」という感じもありますね。
 本作最大の白眉は何と言っても何度もやるダイジェストの場面における微妙に外れまくったアングル。定点カメラ演出でああいう構図になることありますけど、本作のは外れたアングルがいろんな種類、連続で出てくる。ちょっと盗撮っぽい雰囲気もありますかね。ダラダラと長時間やり続けて細かい記憶はすっ飛んじゃってる感覚としてめちゃくちゃリアルだったと思います。

『派遣メイドの友鷹さん』スミヤ

 派遣シリーズ最新作! と思ったけど別に関係はなかった。何なら本作の方が派遣ならではの話になってたかもしれない。
 金がすべての友鷹さん、金のためならメイドに手を出す旦那様も受け入れる。もちろんクールで超ドライな友鷹さんがめちゃくちゃ可愛いし、それが崩れる良さもあるんですが、本作でめちゃくちゃ特徴的というか、読んでて驚いたのは竿役である旦那様。新人メイドに手を出すクソ野郎だし、端的に言って本作、話だけ見たらイヤな話なんだけど、そんなエロ旦那をドライなメイド視点で描いたのが面白すぎる。「はいはいこういうタイプね」と慣れっこな反応を見せるのがちょっとメタ的で既に面白いんですが、そこから「そういう旦那様に限って」とさらに話が進んでいく。手を出すのがうまく、そして今も元気続けてるということは、手を出せる女を見分けるのがうまい。そして、当然セックスもうまい。この発想の転換というか、設定の掘り下げ、見事すぎますよね。最初だけだとエロ漫画でお馴染みのエロ旦那って思えたのが、いつの間にかめちゃくちゃリアルに感じてきて、何なら「実際にもこういう人いるんだろうな」とか思えてきちゃう(チョロい)。ちゃんと狭い世界の中で需要と供給が循環するようになっててシステムとして独立してる。
 話自体はイヤな話なんだけど、その胸糞感をすべて受け止める友鷹さんのキャラクターとしての度量。話自体はどう考えてもダーク系だし、可哀想な話になりそうなんだけど、そういう可哀想な要素をすべて上回るほどに金が好き、となる友鷹さんが強い。強いんだけど、セックスには弱い、というギャップが素晴らしい。読んでる最中の味わいと、読んだ後の余韻がものすごく不思議な作品で良かったなぁ。

『ギャルねこ』mogg

 ギャルと猫が合体する。アバンの3ページにおける合体前の猫がめちゃくちゃ可愛い。普通の作品だとエロとは関係ない魅力なんですが、本作の場合、事前にしっかりと猫らしい仕草が提示されることで合体後に同じ仕草をしてしまうことの説得力が増す。もちろん猫と戯れるヒロインも可愛いし、前振りとか関係なくやはり猫は可愛いので完璧なアバンだったと言えるのではないだろうか。万歳したときのニャー子の笑顔が本当に最高。
 合体後も猫描写が容赦なくて、逆に人間らしさが驚くほどに薄い。ここらへんのバランスにmogg作品らしさを感じるんですが、主人公の行動原理である「猫撫でたい」が合体後ではそのままセックスに至る愛撫として機能するのとか面白かったですね。本来ならあそこまでガチめの猫だと「猫に欲情するのか?」ってなりそうなもんなんですが、猫扱いしてたら相手が勝手に発情してしまって……という順番。このロジックとエロ(テク)の説得力が良かったんですが、同時に「普段の撫で撫ででもニャー子はそういう気持ちになってる可能性が!?」とかちょっと考えちゃいますね。まぁ、今回は合体した状態なので、人間の敏感さ、人間の性感がエロい方に作用した可能性もあるんだろうけど。
 クライマックスでは最低限の会話ができてるのか? という感じになるんですが、あれがニャー子なのか美弥子なのかは気になるところですね。ニャー子だったらちょっとヤバいことになりそうな予感なんですがw(エピローグのニャー子のリアクション的におそらく美弥子だと思う)

『野良猫』肉棒魔羅ノ進

 まさかの猫2連発。ただし、擬人化に関する部分が本作では曖昧になっており(というか嘘)、同じ不思議な話とはいえ、本作は叙情的な物語になってるのが対照的で良い。本当に対照的だw
 要は行きずりの女を抱いた話なんですが、その行きずりの出会いを野良猫と称したのが本作の白眉だと思う。さらに、その彼女が主人国のことを野良猫扱いしてくる。たしかに道ばたで突如と出会ってやたら懐いてくる猫……良いよね。まぁ、私はすぐに逃げられるんですが。とにかく、そんな素性はまったく知れないが魅力的な相手、という魔性性に「猫かもしれない」というオブラートで包んだのがマジで最高。自分を野良猫だと称したヒロインの発想、天才だと思う。普通に考えたらヤバい女に捕まった話になってもおかしくないんですが、この野良猫という体裁があるおかげで彼女のヤバさがだいぶ薄まるというか、意識が行かないようになる。彼女の背景を知ったら結構危なっかしい話になると思うし、もっと薄暗い雰囲気になると思うんだけど、本作は最終的にちょっと不思議な良い話みたいなバランスに収まる。
 主人公に比べたらヒロインの方が圧倒的に大人というか、たくましい印象。そんな彼女に導かれるように、もしくは彼女が好き勝手するようにエロに至る関係性も良い。途中から猫のフリが体をなさなくなってくるというか、彼女の人間性みたいなものがグイグイ前に出てくるんですが、その彼女の事情は分からないけど彼女の人柄は少しずつ見えてくる感じが心が近づいた感覚でめちゃくちゃ良いし、その良さがそのままエロの盛り上がりとシンクロする。そもそもスプタンとか猫要素関係なくて、人間しかやらない類のものだと思うんですが、そのちょくちょく見えてくる彼女のキャラクターというか、彼女らしさみたいなものが良いですよね。まぁ、行きずりの女がスプタンだったらなかなか怖いと思うんですが、本作はそこに落ち込んだ主人公のメンタルが救われる話にもなってて絶妙なバランス。夏ではなく冬の寒い中での不思議な出会い、という意味でもめっちゃ良かったです。今号で一番冬の魅力を感じた作品だったかもしれない……と思ったけど今号冬要素のある作品少なかったですねw

『シークレットテリトリー』柚十扇

 憧れの千明さんがエロ下着してた。めっちゃ良い。年末特大号の中でも本作が圧倒的に優勝。まずカラーイラストの時点で迫力がヤバかった。下着描写が圧倒的なんですが、そのスケ感と清楚な印象を誘う黒髪のコントラストも魅惑的。そしたら本編も最高なので文句なしですわ。ちょっとkomifloのいいね数少ないんじゃないのか? などと厄介ファンめいた心理が湧いてしまったレベル(十分多いです)。ぶっちゃけエロ下着が特別好きというわけではなかったのですが、マジで本作良すぎじゃろ……。
 清楚でお淑やかなヒロインの本性としてのエロ下着、というビジュアルだけで彼女の二面性が伝わってくるのが最高なんですが、たまたまそれを目撃してしまった主人公への対応があまりにつよつよで別の意味で最高。今号だと『露出と感度』もそうでしたが、「この状況でそっちが強気に来るのかよ」という衝撃で一気にペースを握られてしまう感じ、良いよね……。あちらの作品はまったく別の知らない世界の住人との素敵な出会いという感じでしたが、本作は元々近い関係にある状態での目撃なので、それでも一瞬でペースを握って事態をコントロールしてしまうヒロインの強さが好き。学校でエロ下着を着用してることは彼女にとってリスクのように思えたけど、実際は主人公が蜘蛛の巣に引っかかる話だったようにも思えてくる。ただ、実際に捕まえるのは今回が初めてらしいので、ある種の運命の出会いだったと言える可能性もあるのか? みたいな余地も良い。
 当然っちゃ当然なんですが、最後まで下着はキープのまま終わる。裸よりもエロい姿として着用時が描かれてるのが魅力的でした。彼女の強さが印象的なこともあって、ちょっと彼女にとっての鎧だったりするのかな。エロ下着はすべて厳守だが、制服を徐々に脱いでいくグラデーションは非常に細やかで、それ故に最後全裸……ではなく下着姿になったときの本気モード感にぶち上がる。本作にここまで狂わされたのが自分でも少し不思議だったんですが、この脱ぎ描写の細やかさが大きな要因だったのかもしれない。これは元々好きな部分なので。すべての脱ぎが省略されないどころか、ちゃんと物語(とエロ)の展開と密接に関わってるのがマジで理想的。本作はヒロインが脱ぎ続ける話だったと要約できるかもしれない。エピローグで着る描写があるのも最高なんですが、そこで完全に着終わらないまま劇終するのも最高でした。
 脱ぎの過程では、長めスカートを残し、膝立ちの状態でパイズリの場面が個人的に一番好き。パイズリが安定の良さってのはもちろんあるんですが、長めのスカートという彼女の表の顔を象徴するものが一枚だけ残ってあるのが超好き。
 ヒロインはミステリアスな雰囲気で、主人公が1ミリも優位に立てない関係性も込みで魅力的だったんですが、よくよく見てみるとちょくちょく彼女の本性というか、本音みたいな部分も出てるのが分かる。(ヒロインからすると)あまりに弱い主人公を完全に手玉に取り、その都度理想的なリアクションを取ってくれる主人公に対して魅力を感じ、加速度的に興が乗っていた、と分かるバランス。そのことがチラリと明かされるエピローグも素敵。あの強さで今回が初めてなのは意外だったんですが、ひょっとすると前にも何人が目撃した男子を捕まえたことはあったが、そこまで気に入ることはなく、セックスまでには至らなかった、みたいな可能性もあるかもしれない。まぁ、主人公が初めてだった方が運命の出会い感はあるのでそちらも捨てがたい……。

『大泥棒アンリエット』だいじ

 お嬢様大泥棒返り討ちに遭う。100%コメディだが、エロも100%あるという成分表を合計したら200になってしまうような作品。コメディでしか成立し得ないキャラの濃さって間違いなく存在すると思うので、そういうキャラのエロを描こうとしたらこういうバランスになる他ないんだと思う。エロシーンではギャグが抑えめになるバランスとか周到で、気づけばがっつり本格エロが展開されてて最高だったなぁ。基本はギャグだがバトルシーンも本格的な少年漫画、そのエロ版って感じ。数えてみれば18ページしかないというのも信じがたい。ヒロインが2人いるし、途中では(女同士だけど)寝取られ的な絶望シーンも描かれてるんだけど、それがすごい密度で構成される。
 お嬢様ヒロインがくっ殺的な状況に落ちるのも素晴らしいんですが、終盤、事態が解決した際に登場するヒロインが回復おハーブを食べながら登場するくだり、凛々しいポーズで胸をさらけ出す場面が初めてなこともあって「いやめちゃくちゃデケェな!?」と衝撃でした。ああいうドヤ的な表情も好きなので嬉しい。
 ただ、個人的には1ページ目からスーツ姿のオオカミ(サポート役)が圧倒的に好きでして……。クール系でツッコミに回るのかと思ったらこっちも自由気ままにボケてて超好きだし、前述の寝取られ的シーンもとても良かったんですが、初読時本当に驚いたのは、本作のクライマックスのエロ担当はまさかの彼女。背景で処理されるとかではなく、がっつりと、何ならメインディッシュとして描かれる。あまりに嬉しくてちょっと拍手とかそういう気分。もしくは握手。マジで歓喜なんですが、よく考えたらオオカミのターンが来ることに喜ぶのは本作の悪役と同じ趣味ということなので少し複雑w それはさておき、エピローグにおけるオオカミもめちゃくちゃ可愛いのでありがたかったです。お姫様だっこ、良い……。
 そんなオオカミの、予告メールでの「タップしてダウンロード」のギャグが好きだったんですが、まさかこのギャグが解決に向けた伏線になってるので驚く。アホアホな話かと思ってたらまんまと不意打ち食らってしまった。てか、「タップしてダウンロード」をのこのことタップしてしまった悪役、ちょっと可愛いのかもしれないw

『借金地獄は終わらない』エロ井ロエ

 続編。しっかり物語が着地した感じもあるので後編と見ていいだろうか。主人公の日常業務をもっと見たかった気持ちもあるので2作目でここまで終結してしまうのは少し寂しくもあるんですが、とはいえ前作で感じられたラスボス登場、しかも彼女視点の進行というのは熱い。ただ、そんな借金取り視点になったことの弊害ですが、前作で妙に印象に残ったガイコツ姿が出なかったのは少しだけ残念。まぁさすがにガイコツ姿のエロが見たかったわけではないのですが……。
 借金取り視点だが、前作主人公の出自が語られ、なぜ彼は超人なのか、が明らかになるのとか普通にシリーズ展開として面白い。その超人性にヒロインが3つのアイテムで立ち向かう。この3つがヒロインの心の壁のメタファーとして機能するのがめちゃくちゃ良かった。1つ目の壁が即堕ち。2つ目は少し丁寧に前戯をしたら陥落。3つ目は長持ちして、そのおかげで相手は射精できないんだけど、そのせいでヒロインにとっては快楽責めがエンドレスで続き、それすらもついに……という溜めの構成が超熱い。よくチンコの根本縛って射精禁止する作品とかありますけど(本当に出来るのかは分かりません)、本作のはそれの亜種で、男性側が射精禁止されてることに気づかない。このすれ違いが面白く、ヒロインの独り相撲で勝手に負け続ける感じも可愛いし、うまく射精をコントロールできないのをカバーしようと必死に頑張る前作主人公の良い奴感、もしくは男娼としてのプロ意識によってヒロインが一方的に負けるという話も面白い。基本的にヒロインは負け続けるのでその残念ぶりが可愛いのですが、エピローグで初めて彼女の中で小さな勝利を感じ、 “ふーん” となる顔がめちゃくちゃ良い。負けっぷりも大事だけど、ドヤ的な表情の魅力も間違いなくありますよね。ただ、その直後すぐ負けるw

『幸せホルモン』ヨイノコtt

 過労で「自律神経おわわ」な限界サラリーマン、性行為で幸せホルモンを得る。正直な話、エロ一切なしのオープニング2ページのヒロインが可愛すぎました。仕事中の密かなオアシスとしてのヒロインが説得力ありすぎる。ちょっとだけ仕草にあざとい成分が入ってる気もするんですが、後半の展開を考えるとそのあざとさには彼女の本音(本性)や意図が隠れてたのかもしれない。
 そんな近距離清楚系なヒロインが豹変ぶりが最高に魅力的なんですが(上目遣いの場面から上から見落とす位置関係になるエロシーンの体位も良い)、同時に本作全体を癒やしというテーマが包んでるのが独特の味わい。ヒロインがつよつよな姿へと豹変するので、話としてはアッパー方向に振れそうなもんなんですが、本作で描かれるエロはすべて主人公の幸せホルモンに繋がる儀式なのでダウナーな、染み入るような幸福感というのも常に意識させられる。実際はかなりの荒療治だと思いますが、タイトルで『幸せホルモン』とテーマが提示されることでそれがすべて「癒やし」であり、最終的に主人公が「整う」話だと常に意識させられる。この即物的なエロ描写とは別の意味、魅力が生じるって部分にエロを物語として摂取することの醍醐味を感じる。
 幸福感という意味ではクライマックス直前のべろちゅーセックスのくだりが一番分かりやすいと思うんですが、その前のヒロインが乳首責めしてる場面は彼女がめっちゃ楽しそうにやってるのが窺えてそれもまた好き。特に乳首舐めのコマは良すぎるじゃろ……。上目遣いだけど冷静さと強さが感じられる視線がたまらん。

『兎角浮世はママならぬ。』百済児廿日

 weeklyよりの使者。過去作では布面積多めなヒロインの脱ぎかけ描写が大好物だったんですが、本作は将棋の世界ということでヒロインが和装。これは勝ったな……。などとある程度予想(心の準備)はしてたんですが、蓋を開けてみたら想像を超える素晴らしさでしたね。脱ぎきらないまま上と下を出す、準備の部分が描かれてるのも良かったです。エロの助走でもあり、ヒロインの覚悟みたいなものも感じる。脱ぎきらないままエロへ突入し、下は脱ぐという変遷も良かったし、それでも袖は最後まで死守というのも嬉しい。ヒロインが小柄なんですが、彼女を覆う和服の大きめのシルエットがまた良いんですよね。小柄さをより強調させるというか。あと、着たまま胸だけ出すというくだりにはタイトルにもあるヒロインのママ感があったと思います。ビジュアル自体は全然ママじゃないんだけど、という良さ。
 妹弟子にママ成分を供給されるという倒錯的なシチュエーションなんですが、物語としてはこの「ママ」というテーマが驚くほど真面目に掘り下げられるというか、ママの獲得によって主人公が救われ、一皮むけるというドラマ的着地がめちゃくちゃ良かった。あと、回想シーンにおける少年時代の主人公が読んでてちょっと混乱してしまうレベルで可愛い。彼はいつメガネをかけるようになったのか、とか考える余地もあって楽しいし、良い竿役でしたな。

『Ch至上主義!?』てぃーろんたろん

 大学生のカップル配信者による隠し撮りドッキリ。彼氏の方がマンネリっぽい雰囲気なので、こっそり撮影しながら、 “私と視聴者どっちが大事って聞かれたらどっち?” 。配信をテーマにした作品は昨今多いですが、こういうアプローチがあったのかとマジで感心してしまった。隠し撮りのドキドキ感はバッチリあるし、ヒロインが想定していない事態(エロ)に転ぶのでハラハラ感、ちょっと一方的に襲われる雰囲気もありつつ、根底にあるのはカップルとしてのイチャイチャ。かなり両極端なことを成立させててすごい。彼氏を騙す(試す)ようなことをしたヒロインの自業自得みたいな感じもあるし、何より彼氏に聞いた2択が彼女自身に帰ってくるという展開なのが良い。健全配信なのでエロが映ってしまったら当然チャンネルはbanされるわけだけど、彼氏の言い分は恋人としてめちゃくちゃ全うというか、超良い奴なので恋人としては普通にその求愛を受け入れたい、というアンビバレント
 彼氏は騙されて可哀想なんですが、とにかく彼自体は誠実で良い人。ただ、良い彼氏すぎて困ったことになってしまう……というのが面白い。セックス開始もそうなんですが、そのセックスの内容が感情の暴走による強引さもありつつ、根底には彼の優しさがあって、いちいち細かい確認とかを取ってくるのが配信中という状況では困るんですよね。ヒロインが右乳首好きなことをバラされるくだりとかマジで笑ってしまった。彼としては前戯が丁寧なだけなのに、わざわざ口に出して説明されると配信を観てる人にすべてがバレてしまうw
 POV描写があるとどうしてもネックになるのがカメラアングルなんですが、本作ではベッドの頭にあったカメラが落下し、地面から撮影することになり奇跡的にベッドを横から映すことに成功。神の悪戯すぎて笑うんですが(三脚くんグッジョブ)、ヒロインが意図してないアングルにカメラが移動することが彼女がカメラの存在を忘れる、つまり視聴者より彼氏を優先するようになることの証になるのでドラマチックなんですよね。エロ漫画的な都合も感じる場面が同時にドラマの補強になってて素晴らしかったと思います。しかし、カメラ移動の奇跡を堪能する意味でこの配信観てみたかったなw

『怪人熱愛黙示録』杉村佐根

 オカルト研究会の汗っかきな子に告白。ヒロインのコンプレックスと主人公の性癖が合致する話、一大ジャンルというかエロ漫画の物語の一つの定型って感じで納得してたんですが、最後の最後にとんでもない事実が明らかになるのでぶったまげる。「なんでだよ!!」と叫びたくなってしまうくらいの衝撃なんですが、気になりすぎて即読み返したら一発目の射精の場面を最後に、それ以降の挿入の場面では2人の足下が描かれないんですね。密着感の強い体位だったのは汗っかき設定を考えれば当然なんですが、机を利用した立ちバックとか、教室の外から2人を覗き込むようなアングルとかが巧妙で、室内を俯瞰するショットが全然なく、エピローグで俯瞰すると「なんでだよ!」となる。最高。2人の関係性自体は至って爽やかなカップルなのでタイトルが仰々しすぎるとも思ったんですが、このオチだったら仰々しさも納得ですわw
 密着して汗込みの質感を意識させられるプレイが多くて魅力的だったんですが、最後の最後に待ってるのが「汗と肌」なんてレベルじゃない量の汗だった、というのが発想の転換で楽しい。意外すぎるんですが、基本設定の延長線上ではあるので、納得はできる。いや、できないか。とはいえ、冒頭の場面の汗の量を考えたらあのラストも必然だったのかもしれない……。

『ブリザードガール』アシオミマサト

 長年好意を寄せてくれてる子は雪女。汗かき女の次は雪女。水からの氷でキレイな連携を感じる。『怪人熱愛黙示録』は汗に濡れた肌の質感を想像させられる作品でしたが、本作は体温。冷やしオナホみたいな未知なる快感の話ではなく、「実は中が温かい」という設定なので逆に中だけが温かい。この一人温度差の設定めちゃくちゃ良いな。想像を喚起させられる。寒い中で人肌を寄せ合うような気持ちよさと安心感がそのまま巨大なエロとなって襲いかかってくるのではないか。メインイベントは当然下の穴なんですが、キスとか中毒になるんじゃないかと心配になるくらい気持ちよさそう。フェラもそうか。中だけが温かいので、下に挿入中もキスは多め、となるのが良かったですよね。もちろん2人のイチャイチャ感として最高なんですが、そこに「彼女の熱を求める」という別のニュアンスが加わる。もちろん、ようやく思う存分触ることができる、というドラマ的な盛り上がりも間違いない。
 男側の感覚を想像させられるのが魅惑的なんですが、逆に彼女側の体感ってどうなってるんですかね。雪女で冷気を纏ってるから熱に敏感だったりするのだろうか。だとすると、彼女は彼女でめちゃくちゃ気持ちよさそうですね。

『淫マ便』かるま龍狼

 単身赴任中の夫がデリバリー淫魔を呼ぶ。なるほど、サキュバスでデリバリーか、さすが設定が面白いぜ……などと1ページ目っで十分楽しんでたんですが、それだけでは終わらない。実際は「淫魔便」なので、ただのデリではなく、夫から精液を預かって、それを妻に届ける。言葉で説明したら「はあ?」という感じなんですが、漫画だと恐ろしくサクサクとセックスが開始する(3ページ目)ので次第に飲み込めていく。劇中の名称がサキュバスではなく淫魔なんですが、要するに対象の性別は不問。角の向きで体の性別を変身させるギミックも含め、設定の面白さが圧巻というか、ちょっと度を超したレベル。角の向きを性器に重ねるのとかマジで感心してしまった……。
 設定の面白さが目立ちますが、話としては当然セックスが2回描かれ、しかも淫魔の客(つまり受け)の性別も変わるのでバリエーション豊かでエロ的にも充実。妻のセックス中に夫から電話が来るんですが、常識的に考えたら夫にバレないように、だと思うんですよ。もしくは夫視点で寝取られ。それが本作では夫の精液が無事届いたことの確認なので合意であり、極めて幸せな夫婦の姿として扱う。セックス中に別の男と電話ってインモラルな話にしかなりようがないと思うんですが、仲良し夫婦のテレフォンセックスみたいな感じになってしまうからすごい。設定の面白さはもちろんですが、そこからまた別のオモシロへとアイディアが発展していくので本当にすごい。
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 終わり。更新がめちゃくちゃ遅くなってしまったんですが、年末年始のイレギュラーさで進行がグチャグチャになりました。あと、単純に今号の内容が多い。たぶん当記事の文字数も多めだと思います。毎回「こんなに書いて何がしたいの……?」と不安になるんですが、見なかったことにして更新してます。
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