北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.36の感想

 やっぱりおねショタは良いよね。
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『♡はじめてのパパ活♡ ~ぼんぼんVer~』照玉ぽてこら

 上記のkomifloツイッターアカで、前日に予告がされるじゃないですか。各作品の1ページ目の画像があって。それを見て「新作楽しみだなぁ」とか思うわけですが、それと同時に「パパ活ってことはおねショタじゃないの!?」と驚いたわけですよ。そんなこんなで当日を迎えて本編を読んだら2ページ目に元気なショタがスーツ着て現れたのでガッツポーズ。まぁ、よく考えたらね、名前が「しょうた」の時点で疑う余地はあった話ですね。いやしかし、おねショタ本当にありがたい……。
 そんなショタ、自称35歳。この設定の時点で楽しいし、正直もう勝ちだと思う。スーツ着ながらキラキラした目でこちらを見てくる感じとかもう最高でしょ。そこからの細かい言動の理想的ショタ感。キャラクター造形とそのキャラの演技の精度が段違いだぜ……と沁みる。この非エロパートのヒロインとのやりとりがコメディ調で楽しくて、2人のキャラクターに魅了されるからこそ、この2人がエロに至るご褒美感がすごい。
 ショタの無垢さも可愛いし、勘違いしたまま話が進むのも面白かったんですが、そのショタに対してヒロインがはらわた煮えくり返ってるからまた最高。可愛さに魅了されるとかでも、「ちょれぇw」となるわけでもなく、金銭感覚の軽さにブチギレる。その怒りをエネルギーにエロが盛り上がっていく。面白いと同時にエロい。このヒロインが悪意を混ぜながらショタを攻めるエロパートがやっぱり素晴らしい。終始意地悪のニュアンスがあるし、上客が来ると思ってたのでドエロ下着の本気モードというのも熱い。あのセクシーさがショタが不釣り合いなんですよね。ショタはショタで最後までスーツ着たままなのが逆に可愛いし、翻弄される様がやはり最高。約束された大満足がそこにある。
 そんな攻めと受け、そしてプレイの進行と同時に発生する金銭の授受というのが1コマに収まった、射精直前の場面が白眉。挿入した内部を断面図的なショットは定番ですが、それを2人のバストアップが挟む構図。顔、性器、そして金と本作の大事なものがすべて収まった最高の1コマ。
 意地悪の意味もあるんだろうけど、ショタのことを「おじさま」と呼ぶのも素晴らしかったですね。これだけで新たなジャンルが生まれてしまいそうなほどの魅力を感じる。

『彼女さんにはナイショでお願いします』ナニタ

 彼女との初めてを迎えられないでいると悩んでいると別の女に捕まる。その気は一切なかったタイミングで誘惑される良さって独自のものだと思うんですが、その淡い良さからの転落劇がスピーディすぎて驚く。それだけ主人公が弱っていたし、それだけヒロインが本気で狩りに来てた、ということですよね。あの飲みの席で泥酔しながら恋人の愚痴を漏らした時点で詰んでいたのかもしれないw
 最初はイケナイコトで、ワンナイトならではの魅力もたしかに感じられたんだけど、賢者モードで後悔しまくってるタイミングで再会し、そこで再び一方的にやられてしまう。このあたりから本格的にヤバい雰囲気というか、危機感が明確になってきて読み味も変わってくる。明らかに脅してきてるのでアウトですよね。彼女の悪意に気づいたけど、気づいたときにはもう手遅れ、というどうすることもできない絶望感のままエロが進行する独特の良さ。転落劇で、悲劇だと自分でも意識してるんだけど目の前のエロには抗いがたい魅力と快楽があって、そこから主人公がキレながら反撃に転じる。転じてしまう。あそこでセックスに対して能動的なアクションを起こすことで浮気としての罪は一段階上がりますよね。その負の連鎖であり、溜まっていくストレスをそのままエロへのエネルギーに変えてしまう。体位が男性上位になるのではなく、対面座位で本来なら抱き合った互いにイーブンな関係性に見えるはずなのに、激しい攻防の果てみたいな絵面になってるから面白い。そこでの主人公の反撃が首というのが越えちゃいけない一線を越えてしまった感あって味わい深かったです。同じ穴のムジナという感じ。そこでのヒロインの顔が負けてるようでもあり、首締めプレイを楽しむようなアヘ顔なのか……という不気味さがあってこれまた素晴らしい。全体を通じて、思ってたよりもヤバかった、底なし沼だった、という不気味さであり、それ故の絶望感。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #22「カップルの看病事情」。ラブコメ作品だと定番イベントとなってる看病。現実ではコロナのせいでこの意味合いが大きく変わってしまって、元々でも相当なレアケースだったのがいよいよ非現実文化遺産みたいなものになりつつありそう。なので余計にフィクションのありがたさを感じる。まぁ、同棲カップル2人とも濃厚接触だけど体調は割と元気、みたいな状態だとそれはそれで独自のシチュエーションが生まれるのかな。怖いけどw
 汗を拭く時点でめちゃくちゃエロいんですが、体温が高く上気したヒロインの姿がまたエロい。触った感触も違うし、挿入時はそれはもう……という看病プレイ独自のロマンが詰まってて素晴らしいです。リアルじゃなぁ……という良さですよね。おねショタもそうだし、浮気による転落劇もそうだけど、フィクションって良いなぁ、と心にじんわりと響くような週でありました(急にまとめ)。
 主人公も我慢できなかったんだけど、ちょうどそのタイミングでヒロインが誘ってくるもんだから「これは仕方ないよね」と理性の糸がぶった切れる場面もすげぇ好き。悪いことだとは分かってても堕ちてしまう良さ。


 終わり。フィクションっていいな、とか言い出したらエロ漫画のほとんど言えそうなんですが、リアリティとロマンのバランスは大事なところですね。「リアルじゃこんなことねぇよ」という設定に対してリアリティを求めてしまう矛盾。おねショタ好きとしては永遠のテーマやで……。
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