北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.35の感想

 すみません、いろいろあって遅れました。2日も遅れてしまうとは。
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『拝啓、アナルヴァンパイア先輩。』ドラムス

 前編。1ページ目の情報量というか、翻弄されっぷりがすごい。エモめの語りで始まったが、ドラムス先生の名前に身構えてしまい、からのタイトルがアナル。いろいろ思うことがありすぎて混乱してくるw
 男女1人ずつの話で、ほぼ2人だけの世界みたいな話なのでさすがに寝取られではないのかな……と思いながら前編を読み終えたんですが、komifloのコメント欄に降臨したドラムス先生曰く純愛ものらしい。安心して次回が読めるぜ。ただ、同じコメ欄に先生のこと信じてない人もいるので笑った。
 キャラ設定が多すぎるゼミの先輩。たしかに、カマシとしてああいう嘘を重ねる人いるよね。明らかに嘘なので本来なら引くところを、あまりの美貌にホレてしまって……という距離感。寝取られ作品読んだときに感じたんですが、寝取られに向かう前段のラブコメパートも普通に魅力的なんですよね。だからこそ本題が強烈。そういう意味で、本作はそのラブコメのみで形成された作品になって、やっぱ普通に面白い。キャラの立ちまくったヒロインもそうだし、そこに嘘だと疑いの目を向けながらも惹かれる主人公のキャラクターが魅力的。ヒロインに翻弄される関係性も好物だし、徐々に明らかになるヒロインの持つ影の部分もスパイスとして作品に奥行きをもたらしてる。
 エロパートは当然アナル。嘘疑惑の答え合わせとして始まることもあり、アナルプラグ入ってる状態から始まる。主人公が気づいたときにはもう既に始まってる、というのが良い。気づいたら後戻りのできないところまで来ちゃってた感。抜くだけでじっくり見せてくれるので、それが前戯になってて、抜き終わったらそのまま挿入。主人公としてはキスして抜いただけ、という状態なのにあれよあれよとことが進んでいく面白さ。ワケが分からず危険な香りもするんだけど、それ以上に目の前の快楽、そして憧れの先輩との交流に心揺れて流されてしまう。完全なワンサイドゲームで、描写もかなりハードな印象を受けるんだけど、よく考えたら先輩は終始優しいし、無理矢理何かしたり暴力的な振る舞いがあったりは一切ない。このギャップに引き込まれるし、彼女の持つ謎と物語の行き先が非常に気になる。冒頭の語りで別れが決定されてるのが余計にねぇ……。どうなっちゃうんでしょうね。
 ヴァンパイアというのはタイトルと、主人公の持つ印象として語りにのみ出てくるので、さすがにヴァンパイア設定は加わらないと思うんですが、ラブホの名前が「Nosfera」だったのが小ネタとして好きです。ノスフェラトゥで吸血鬼ですね。

『常識改変記録 エピローグ』角煮煮

 終了したと思ったけど、エピローグが4ページで復活。2人の改変された日常、という感じですね。元々淡々としたまま波風なくエロに突入していくのが持ち味なので4ページだと淡泊な印象もあるんですが、この前にもこの後にもこれと同じような日常が延々と続くのであろう、みたいな余韻みたいなものはもしかしたらショートになったことでより強くなったと思います。

『きょうのふろく』れゐぢ

 第13回。久々で嬉しい。
 女スパイ。変則「くっ殺」のスパイ版という感じなんだけど、ヒロインの勢いが良すぎる「やろがい」のツッコミが超好き。あと、2ページ目が4コマ漫画のようなコマ割りになってるのがめっちゃ新鮮でした。絵としての裸は右のぶち抜きで見せつつ、4コマ漫画のような小気味いいリズムでのやりとりが最高。
 課長。マイペースOLに翻弄されるんですが、このヒロインの何考えてるか分からない感じが良い。分からないんだけど、からかってるのか誘惑してるのか、というときの悪戯っぽいと同時に彼女の中に嬉しさが溢れてるような表情がめちゃくちゃ良い……。何かが始まってくれ(続いてくれ)、と思わざるを得ないラストなんですが、しれっと明かされる課長のバックグラウンドが重すぎるw
 「正しい顔漫画の使い方」。最高。1ページ漫画らしいアイディア一発勝負なんだけど、その精度と無駄のなさが素晴らしすぎる。2コマ目のヒロインとかセクシー系の印象だったのに、オチでは完全に優しいお母さんにしか見えないのが見事ですよね。1コマ目の、2人の間には隙間があってその先にいるよそのカップルを見ている、という構図が説明的で分かりやすいと同時に、オチに向けたある種の伏線になってるからすごい。


 終わり。これから月刊の方を一気に進めていこうと思ってます。
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