北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC X-EROS(コミックゼロス)#88 の感想

COMIC X-EROS (コミックゼロス) #88 [雑誌] (コミック ゼロス)
COMIC X-EROS (コミックゼロス) #88 [雑誌] (コミック ゼロス)

 ああもう次の快楽天が……という時期になってしまいました。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『ムラムラしたらおねーさんがすぐ駆けつけてくれる島』森島コン

 カラー2ページ連載。#04。新年号ということで正月ネタなんですが、特徴としては乳首も性器もナシ。やってる内容としては過去の3話と同じだし、構成も大体同じなんですが、見せるものは一切見せてない。もはや一般紙でも行けるレベル……って勃起とか触ってるからダメかも(よく知らない)。とにかく、この手のエロは状況と関係性、キャラクターの魅力がしっかりあればエロ記号が直接なくても充分にエロい、と思いました。
 メインのものとは関係ないけど、この島の設定だと、ショタがエロい気持ちになったら母親にもバレてしまうのか? とか気になったりもしました。絶対にバレたくないw

『あてています♡ひなみ先生』いづれ

 やっぱりおねショタが最高なんだよなぁ、と1ページ目から確信できる。この1ページ目の確信ってありますよね。エロ漫画特に。
 家庭教師のお姉さんで、円の面積の求め方から始まるんですが「パイアール2乗」がセリフで出てこないのは意外でした(どうでもいい)。耳元で囁く場面があって最高だったんですが。とにかく、タイトルが『あてています』なので勉強の内容が円の面積だったのは意図的だと思います。全体的におっぱい要素強めの作品。
 振り回されるショタ視点のモノローグも少しはあるんですが、あくまでもスパイス程度で、基本的にはヒロイン視点。ショタに夢中になってしまうヒロインに共感するのも良し、夢中な様を愛でるのも良し、という具合。ヒロイン主導なんですが、ショタとのエロに興奮するのでヒロインの方も振り回されるような印象はあって、ここらへんのパワーバランスが理想的だったと思います。こういうおねショタが好きです(聞いてない)。
 騎乗位で1発出してからのさらなる延長戦、おっぱいにショタの顔が埋もれながらの延長戦がじっくりねっとり描かれてて素晴らしかったです。体格差のある対面座位、良いよね。そのまま4ページ、からの倒れ込んでのフィニッシュ。大変おいしゅうございました。エピローグで別れの挨拶をするんですが、エロパートではない2人が最後まで可愛いのも素晴らしかったです。

『GOGOキャンプ淫!』軽部ぐり

 「ヒロインそっちかい!!」となる仕掛けが楽しい。読切ならでは、そしてエロ漫画ならではのギミックだ……。軽部先生だと『発情ホームタウン』が何度もヒロインが交代していく仕掛けで面白かったんですが、本作はそんな『発情ホームタウン』における「この子じゃないんかい!」だった1人目の名前が清子。本作のサブヒロインも清子。同じ人物なのでしょう。油断ならねぇ……。
 2ページ目まではそんな清子先輩がヒロインっぽい雰囲気だったんですが、よく見ると1ページ目に最初に登場するのは本当のヒロインである鈴木もの……の名札なんですよね。ちゃんと「本当はこっち」という布石も打たれてる。芸が細かいぜ。
 チャラいキャンプだと思ったらガチキャンプだった……と思ったら本当のヒロインはガチキャンプを仕掛けた方。それでも清子先輩がモテてしまうので落ち込んでるともこちゃんの方にもチャンス到来。とにかくツイストにツイストを重ねた展開で楽しい。さらには清子先輩がやっぱりドエロだったと明らかになる感じも『発情ホームタウン』ファンとしては嬉しいです。清子先輩のヤリまくりっぷりに流される形でもこちゃんもエロの世界に落ちていく。ヒロイン2人同時で大満足……と思ったらもこちゃん単独でさらなる延長戦入るので驚きました。とにかくサプライズの仕掛けが尽きない作品だ。ちょうどこの延長戦に入るタイミングが20ページ目で、ここで終わってもおかしくない分量なんですよね。エロ漫画って型の強いジャンルなのでお決まりというか、「こういうもん」みたいな気持ちで読みがちなんですが、その先入観、その常識を踏まえた上で意外な仕掛けを次々にぶっ込んでくるのが楽しい作品でした。シリーズ展開で、スピンオフかと思ったら、その子はサブヒロインで……とか発想がすごすぎ。

『さいみんクエスト』背徳漢

 #5。#4が番外編的な内容だったんですが(最終章に向けた布石)、今回は従来のキャラクターの話に戻る。過去の敵も含め仲良しチーム感が出てるの良かったです。シリーズものならではの良さ。過去のボスキャラと、強キャラである薄雲さんがメインの話。催眠同士のぶつかり合いで、互いに催眠によって強さと感度が増強されてるってのがシリーズ的に新展開で面白い。やっぱ発想がバトル漫画ですねw
 プラスとマイナスの催眠ボールという新情報からの意外なキャラの介入でエンド。ラストの先生はマイナスで、ラスボスはプラスなので別人と見るべきなんでしょうが、タイミング的に怪しい感じもありますよね。てか、そんな先生本話の冒頭にもしっかり登場してるし、何なら初回にも登場してるキャラなので良く出来てる。んで、そんな勢いのまま次回、最終回。主人公である麗は本話でもセックスはナシで、本人はまだ処女のつもりでいるってのが良いですよね。やっぱこのエロ漫画なのに主人公がなかなかセックスしない、ってのが本シリーズの魅力の根幹にあると思います。ラスボスが女性だというのは間違いないと思うんですが、だとすると麗の貞操(既に失ってるがw)はどうなるのか、とか非常に楽しみです。催眠のチカラで男に化けるような展開は過去にあったので、その使い方がまた出てくるのか? とか楽しみです。

『みぎわに寄る人』なまえれんらく

 いわゆる家出少女ものなんだけど、面白いことにその家出少女の家にお邪魔する話。段ボールハウス。それと同時に、男主人公側もある種の家出(社会からのドロップアウト)するような話。冒頭の場面でヒロインが “お仕事つらいの?” “逃げちゃえばー?” と誘うんですが、このセリフを際柵を乗り越えた状態で言っているのが象徴的でした。そして、そんなコマにタイトル。オープニングとして最高だったと思います。映画的な印象すらある。
 そんなオープニングの続きも最高。主人公が限界を迎え倒れ込み、糖分を求めてヒロインとキスするんですが、柵を挟んだ2人がついに触れる。ここで物語が本格的に動き出す。そもそもこのキスシーンがめちゃくちゃエロくて最高だったんですが、絵的にエロいだけでなく物語的な高揚もしっかりある。
 んで、段ボールハウスの前で1発目。まだ家の中には入らない。フェラなんですが、生々しく歯が強調された描写があったりしてめちゃくちゃ良い。 “補食された気分だ…” というセリフがありましたが、ちょっと怖いみたいな印象もあるんですよね。食べられちゃう的な。その感じがスパイスとなってエロさを強めてたと思います。アメちゃんでお近づきになった2人の物語なんですが、この食、飲食というのが全編を通じて印象的に描かれてますよね。ラストのストロング缶をストローで飲むのも彼女のたくましさが現れてて素晴らしかったです。終盤のエロシーンも、最後の射精が挿入ではなくシックスナインでのフェラというのが珍しい構成だったと思うんですが、これも「食」感なんじゃないですかね。
 最初はフェラで終わり、その後再会。 “…ここ最近キミのことを考えてると” “会社とかどうでもよくなるんだ” のセリフが感動的。仕事に疲れた主人公が救済される様子としてめちゃくちゃ説得力を感じるセリフだったし、2人が出会うことによって何かが良くなったのは間違いない、と確信できる場面。
 そして、いよいよ段ボールハウスの中に入って本番。この中の狭さ表現が絶品。なまえれんらく先生は前作の『寄食するヒステリア』では暗闇(目隠し)表現が素晴らしかったんですが、今回は閉所。光源も視界もめちゃくちゃ制限されるんですが、それ故に主観視点の迫力がヤバい。そもそも狭い箱の中というのが、コマという箱の中ですべて表現する漫画と相性が良い。主人公の動揺とともにコマの大きさ、形ががグラグラと不安定になっていき、挿入の瞬間には視界のフチが女性器のヒダになり、段ボールの外枠の境、現実の境が分からなくなっていく……という表現が絶品。そんな状態での主観ショットでのキスシーンとか最高でしたね。狭さもあって、主人公のメガネがずれまくるんですが、それが主人公の動揺でり、狭さ故の密着感であり、その状態でうっすらと涙を流すのがカタルシス。主人公がしがらみから一瞬だけとはいえ解放されたような感動がある。なんだけど、エピローグではエモに偏りすぎず、ちょっとギャグ的な印象もあるオチをつけてるのも良かったです。すれ違いっぷりがおかしいんですが、彼の言い分としては間違ってなくて、彼がああいう発想になるのも納得。そんな最後の場面、主人公がセックス後の一服としてアメちゃんを舐めてるというのも良い。ちょっと良さしかない作品でしたね……。

『いつもの係長』駄菓子

 後編。続編の後編。新キャラによる寝取られ(BSS)視点で既存のカップルを描く。この試みが面白い続編だったんですが、それがいよいよ佳境。
 2人の変態カップルの間に新たに1人が加わって3P……だと思ったんですうよ。一応プレイとしては加わるから3Pにカウントしてもおかしくないのかもしれないけど、挿入はナシ。仮にこのような関係が今後続いたとしても彼が挿入させてもらうことは絶対にないんだろうな、というバランス。ここがすごい面白かったです。超変態で、ドロドロでグチョグチョなことになってるんだけど、カップル2人の間には間違いなく愛があって、それを間近で見ることで「これには手が出せない」と痛感させられるというか。プレイがハードすぎるので頭が誤解しそうになるんですが、本作かなりのイチャラブに部類されるんじゃないかしら。過去作だと快楽堕ちさせられる話だったのでもう少しダークな感じありましたけど、本作は完全に堕ちたあとの話なので2人の関係がものすごくハッピーなものに見えてくる。すごいことになってるし、それを見せられるというプレイに巻き込まれるのも酷い話なんですがw もっと寝取られ(BSS)のニュアンスの作品になると思ったんですが、意外と彼はイチャラブのための当て馬というか、スパイスとしてうまいこと利用されたって感じですね。2人は裸なのに自分はスーツを着たままチンコ出して……というのが象徴的で素晴らしかったです。

『Love replay』紺菓

 ヒロインが教育実習として母校に帰ってくるが、学生のとき担任だった先生と実は……。先生と生徒の話って(エロ漫画だと)よくあると思うんですが、そこに教育実習という設定が加わり「replay」になる。ここが面白かった。主人公は警戒するんですが、そもそも本当に警戒してるんだったら母校に戻るはずがないよなぁ、という話ですよね。ここらへんの複雑さ、機微が良かったです。さらには、現役の学生に今も手を出してるのを知って、嫉妬してしまう。嫉妬ということはつまり……ですよね。ある種のチョロさみたいな魅力も出るし、これは設定の勝利ですわ。あと、個人的な好みですけど、学生服もいいけどスーツだよなぁ、とか思ってしまう。本作めちゃくちゃ良いです。衣装の脱ぎが丁寧というか、とてもゆっくりでその脱ぎのグラデーションが超魅力的。スパイスとして学生時代の姿も少し出てきたのも良いですよね。ツインテールで幼い印象が強くて、それと比べて今は大人になった……んだけどチョロいのは変わらず、というのが可愛い。
 んで、チョロくて弱いままで終わるのかと思ったら、最後には大人として自分の要求を実現するような強さも見せる。言ってることとしては甘々で「どんだけ好きなんだよ!」という話なんですが、利用されるだけだった学生時代と比べたら成長も感じられる場面だったと思います。実際にどこまで独占できるのかは少し怪しくもあるんですがw

『Can't escape』変熊

 主人公のことをいじめる姉妹に媚薬を飲まされ、主人公が覚醒するw 実際にいじめを描くことはないので、いきなり下克上するような性急さもあるんですが、その突き抜けたバランスが逆に魅力ですね。話としては最初支配してたはずなんですが、実際のところ漫画として姉妹が上の立場になってる場面はほとんどないw この圧倒的なまでの逆転っぷりが楽しいし、ちょっとホラー演出みたいな感じにもなってるのが最高でした。気づいたら妹が瞬殺されてた、とかモンスターホラー映画かよw
 媚薬というのは嘘で実際はただのお菓子。プラシーボ効果って怖いですね。というか、いじめられてた彼としては、理性のリミッターを外しただけに過ぎないってことですよね。元から覚醒状態の資質を持っていたということになる。いじめる相手間違えたw
 妹の方は気づいたら快楽堕ちしてて完全に主従逆転してるんですが、作品のメインとしては姉の方。姉の方が反発しつつも(元)いじめられっこと妹によって徐々に堕とされていく。
 さらには面白かったのが、エロパートが終わってからの最後。最後になって初めていじめられっこ視点の話になるんですよね。彼としては2人のことをめちゃくちゃにしたのを後悔している。端から見れば賢者タイムなんですが、彼としては深刻。要するに媚薬(プラシーボ)による一種の二重人格みたいな状況に陥ってるのでしょう。彼が下克上を果たしたというだけの話ではない。あのままほっとけば彼は元のいじめられっこのまま。だけど、姉妹の方が下克上されたいので、今日も媚薬を彼に与えるのだった……というエンド。この捻れっぷりが良い。てか、薬を飲む前から勃起してるので「薬いらないじゃん!」という感じがかすかにあるのも良かったですね。薬のせいではない、というバランスが丁寧に描かれてる。

『おつかれ+』fu-ta

 おおっ、WEEKLY快楽天での人気シリーズがゼロスに進出だ。WEEKLYファンとしては嬉しい限り。
 10ページとややショートで、本番はないまま終わるんですが、イチャイチャの関係になった2人が駅で出会い、電車の中でコトに至る、というのがシリーズの原点回帰になっててシリーズファンとしては嬉しい。ハッピーエンドの向こう側として初回と同じことをする、というのがニクい設定。ゼロス読者に改めて自己紹介、みたいな見方もできるかも。

『西宮さんの射精管理』ちゅーりっふ。

 こっちは長めのページ数。32ページ。長尺な作品なんだけど、意外と挿入の場面は短め。つまり、とにかくじっくり、ねっとりと責められる。最高。挿入してるの3ページしかないですからね。あくまでも物語的なオチを作るため、と割り切ってるようで面白い。とにかく「射精管理」がメインなので、この判断は的確だったと思います。
 終盤にサキュバスの話題が出てきて驚きました。ちゅーりっふ。先生は『混血サキュバス』シリーズでもお馴染みなので、実は本作もその世界の中の別の話だった、ということなんじゃないかな。明示はされてないと思うけど、名前が西蓮寺と西宮で何となく共通項あるし。『混血サキュバス』はサキュバスとしてのチカラをコントロールできない子の話ですが、本作の西宮さんは能力を完全に掌握して、サキュバスライフを謳歌してて対照的。両極端な2人のキャラを通じて本シリーズ(たぶん)の魅力がより強調されたと思います。なかなかセックスしない、そもそもチンコに触れることも少ない、それなのに相手を完全に支配してるってのが強キャラ感で素晴らしかったです。西蓮寺さんも実は強キャラでした、みたいな余韻のあるオチになるんですが、それぞれアプローチが違いますね。男を惑わす怪しげな雰囲気というのも共通点ではありながら真逆のキャラクターになってるのが面白いです。

『ニオイにコイシテ』北原エイジ

 義理の兄妹。幼げな雰囲気の妹と、マッチョな兄。全然似てないんですが、この似てなさが「あくまでも義理」という関係を強調してたと思います。
 からの匂いフェチ。筋肉は匂いに向けたプロセスに過ぎないというバランスですかね。体格差カップルという単純な構図を想像してたら体の大きさとは関係のない要素が加わるので面白かったです。終盤、ヒロインがマッチョな体に完全に覆い包まれるような体位になるのが印象的だったんですが、あれも屈服感とか力強さを感じるのではなく、 “おにいのニオイに包まれてるっ” という話。当たり前だけど、体がでかいと匂いの発生面積も大きくなる。女性の匂いフェチものとしてもこのアプローチは新鮮でした。さらに、この場面はヒロインの方から嗅ぎに行ってるわけでもないのが特徴的ですね。
 お兄ちゃん大好きな妹なので、兄貴の方は鈍感キャラなのかと思ったら、鈍感というよりバカな感じのキャラクターなのも面白かったです。セックスに対する心理的ハードルがめちゃくちゃ低いw

『アン♡アン♡アンラッキー♡』愛南ぜろ

 バイトの飲み会。王様ゲームでエロい命令が増えてきたんだけど、実はヒロインがクジを操作してる。それがバレて逆襲されることになるんですが、この集団心理感、良いですよね。リアルというか。みんなそれぞれ小悪党くらいのバランス。
 んで、当然ヒロインに命令が連続することになるんですが、この連続の見せ方、徐々にスピードアップしていく盛り上がりとか見事だったと思います。最初は全行程を丁寧に見せるんだけど、それが次第に当たって当然と省略が入るようになって3回目の命令(おしっこ)のときには「あやな」のクジが画面に描かれるだけで命令は分からず、既に実行中。そしてセリフと行動で内容が事後的に明らかになる。テンポアップする高揚感もあるし、「そこまでやるの!?」みたいな意外性としても効果的でした。その次のおっぱい舐めの際にはもうクジとか丸カットですからね。「はい次」という感じで次のエロに事務的に移っていく感じがヒロインの陥った地獄感としてすごいリアル。
 そっからの最後、いよいよセックスなんですが、ここではクジを引く緊張感を丁寧に描く。そしてヒロインと店長(店長がやるのかよw)のクジが画面に映ったと思ったら、次のコマでは挿入中。この溜めて溜めて一気にスピードアップというリズムが良かった。単純に漫画として面白いし、その盛り上がりがエロの迫力に直結してる。
 意外かつ面白かったのが最後まで命令通り1対1だった点。多人数揃ってるので何となく乱交になるのかと思ってたんですが、王様ゲームという体裁を守るのがリアルというか、逆に意地悪というか。他の人は見てるだけに徹してるのが良かったし、もはや興味なくなって帰っちゃう人もいるので笑った。いじめるならせめて興味持ってあげてw ただ、このいざセックスが始まったヒロインの方が前のめりになっちゃった、みたいな逆転現象も大事なポイントなんですよね。逆にヒロインの方が「罰ゲームだから最後までやらないと」と欲しがるようになっちゃうのが完堕ちの表現として見事だったと思います。

『おしかけ』JJune

 年下の幼馴染がやけに懐いてくる。年の差幼馴染、とても良いと思います。意外と少ない設定なんじゃないですかね。後輩とも親戚の女の子とも違う、独特の魅力がある。ヒロインの方だけ学生というのも2人の立場の違いがハッキリとしてて良い。
 からの寝込みを襲われる。いや、いつも襲われてたことに初めて気づく。ヒロインは元々丁寧な言葉使いで敬語になりすぎないバランスだったと思うんですが、エロパート入ってからもそれを継続したまま主人公のことを誘惑してくる。主人公が気づいてからは彼女の方から強引に迫ってくることはないんですよね。じっくりと主人公のことを陥落してから、彼の方から迫らせる。この逆転感が迫力あるし、いざキス、いざ挿入となってからは一気にセリフの量が減るんですよね。こののめり込んでる感、夢中になってる感が見事でした。最終的に夢か現実か判断がつかなくなるんですが、それも納得の没入感。ヒロインがもっとからかう感じとか、もしくはもっとイチャイチャな感じにするとか選択肢はあったと思うんですが、挿入してからは一気にクライマックスまでなだれ込む盛り上がりが素晴らしかったです。

『Summer vacanses』清宮涼

 続編。マネージャーと関係を持ってるジュニアアイドルの話。撮影現場の全員が勃起しているの始まりが衝撃的で、ひっそりやってるつもりが現場の人には全バレ、という微笑ましいオチが前作と共通で最高。なぜか優しい雰囲気になって終わるのが良すぎる。
 前作は配信中にやってしまう話で、劇中のカメラなどのシチュエーションを活かした仕掛けが秀逸で、「バレないように」に主軸が置かれてたと思うんですが、本作はもうちょっと安全圏での話。ハラハラ感とかギミック的な楽しさはないけど、代わりにイチャイチャ感がマシマシ。幸せな形の続編という感じではないでしょうか。撮影でマッサージをして一旦我慢というパートを経てからの爆発、という構成も効果的だったと思います。
 からの例によって全部バレてたというオチで笑うんですが、2人の関係がバレてることを踏まえて本作の序盤のマッサージの場面を読むと、 “セラピスト役二宮やるか?” と誘ってくれてるんですよね。しかもそれが前作でちょっと出番の多かったカメラマンの中嶋さん。シリーズならではの小ネタというか、前作を分かってて読むとニヤリと来るような仕掛けも嬉しかったです。

『義姉が孕むまで』草津てるにょ

 種なしの兄の代わりに兄嫁を。それが親父の命令で、ヒロインもそれを了承済み。むしろ、ヒロインの方がセックスの際はリードしてくれたりして意外性もありつつ、歪んだ関係という迫力がありました。クズ主人公が調子乗って、だと思うじゃないですか。「案外まともやんけ」みたいな部分もあって面白かったです。ラストですやすやと寝てるのも独特の間があって面白かったですよね。視点が逆転してるというか、ヒロインの方だけがエロに接するみたいなバランス。

『おとなのじかん』川島よしお

 第6回。8コマ漫画(or10コマ漫画)として成熟してきたのか、私の8コマ漫画を受容するアンテナ感度が高まってきたのか分からないんですが、とにかく面白くなってきた感がすごい。淡々としたリズムを利用したようなギャグ、もしくは展開が見事。
 最初の「となりのよしこちゃん」とか、幼女に甘やかされたいみたいなエロ漫画特有の都合の良さを最後の1コマですべてひっくり返してて秀逸だったと思います。改めて「となりのよしこちゃん」というタイトルを見ると、タイトル以上のことは何もなかったと思い知らされるのが痛快w
 「働くクルマ-RC-」はシリーズなんですが、マニア特有の「違いが分からないの?」をネタにしてた前回とは真逆にしたような展開が面白い。働くクルマに限らず、この手のマニア、オタク界隈ではよくある現象な気もします。「勉強しました!」という元初心者が知識によって余計に混乱するみたいな現象、あるあるなのではないか。
 「猫の国」は、猫と通じ合えなかった少女の悲劇……なんですが、会話できてる時点で超すごいw ツッコミレス、説明レスな作風という意味では今回の中ではこのネタが一番良さが出てたかもしれない。
 「ゴム跳び」は美少年くんが非常に良い(趣味)。それっぽいことを言うならば、少年漫画的なかっこいい演出を少女に対して用いることで、少年漫画でしばしばトロフィー扱いされるヒロインの相対化を果たしているとも言えそう。何はともあれ、美少年くんの困惑しつつな表情がとても良い(趣味)。
 「半地下」。映画『パラサイト 半地下の家族』地上波初放送記念かもw そっから広げるのが「チカ」天丼なのも下らなくて好き。ちょくちょく『パラサイト』っぽい要素が入ってくるのも良かったし、10コマ漫画特有の淡々としたリズムからキレイに「オチ」オチがつくw
 「水の神秘」。言葉を排したまま8コマ進めて、最後の2コマで突然落とす。溜めて溜めてドン、という落差。少女が自然の神秘に触れる、というめちゃくちゃ良い話っぽい雰囲気からの酷すぎるオチで笑う。いや、酷いんだけど、リアルに考えたら子供ってあんなもんだと思うw

『3人寄ればかしましい』秋白秋乃

 声だけは良い主人公がオタサーの王子様に祭り上げられる話。ヒロイン3人が目隠れ、眼帯、マスクと不完全さを象徴したデザインになってるのが良い。三猿的な発想からすると眼帯じゃなくてヘッドホンにしてほしかった気もするけど、ヘッドホンだと陰キャ感がそれほどないからダメだったんでしょうね。
 そんなヒロイン3人のキャラがそれぞれ立ってるんだけど、男にとって都合のいい存在になってないのが好き。メガネを外したら美少女みたいな展開にはならないんですよね。これが陰キャじゃなかったら主人公の方にご褒美感が出てしまうので、それは本作にふさわしくなかったと思います。それに性格などの面も、最初の嫌なオタク像を保ったまま最後まで行く。快楽堕ちからのイチャイチャみたいな感じにもならない。とにかく、オタク女子たちがオタク女子としてネギ背負った鴨(=主人公)をおいしくいただく。このバランスを完遂したのが良かった。その極致が紙袋で、主人公の人格が完全に否定されるw 声とチンコにしか用がない、という状況が限界まで濃縮されてるので笑いました。合理的の極みなんだけど「そこまで振り切れるもんかね」と笑ってしまった。女性3人を相手にする話で、一応レイプになると思うんですが、悲壮感のないバランスに仕上がってたのとかすごいと思います。最後に一番大人しい子を相手にしたのが大きいんですかね。クライマックス的な盛り上がりもあるし、一番話が通じそう(常識が残ってそう)な子と結ばれることで「この子となら……」的な希望も感じる。が、結局はその子も声とチンコにしか興味がないストロングオタクスタイル。というオチが良い。
 ヒロインの顔をそれぞれ隠すデザインになってるのもそうですが、よく考えたらおっぱいを出す場面がゼロなんですよね。まぁ主人公が紙袋なのでおっぱい出す意味がないんですがw 眼帯の子とか明らかに巨乳に描かれてるんですが、それを出さないまま終わるとか、なかなか実験的なコンセプトで面白かったです。男が完全にモノとして使われる感として的確だったと思います。おっぱいは出さない分、陰毛が3人それぞれ違って、個性を出してるのとかも秀逸だったと思います。

『かわらないもの』「タカシ」

 光属性だ……。この作風の振り幅いつまで経っても慣れないです。特異な作家性だよなぁ。光属性のときはファンタジー要素のある作品が多いみたいな傾向もありそうですね。そこらへんも興味深い。動物キャラとかは闇属性のときには出てくる余地ないので、光回独自の魅力と言えるかもしれません。ケモ属性のヒロインも可愛いけど、ラストに突然出てきた喋る犬とかも良いですよね。あそこで軽いギャグが入るのも爽やかな後味を支える意味で大きかったと思います。
 ということでヒロインが半妖。それと同じくらい重要になってくるのが村の掟。この手の因習ってのは闇属性のときにも便利そうな設定なんですが、本作だと互いに奥手な2人が一線を越えるキッカケとして機能するのが良い。おまけにラストにはすっかり形骸化した掟だと明らかになるので、ハッピーエンド濃度がより高まる。結果オーライとはいえ、村のシステムに飲み込まれてしまったというオチだと抵抗感じる余地もありますからね。そういう不安材料を逐一除去してくれる。
 メインウェポンとしてはやはりケモ耳でしょうか。一度バレたら出しっぱなしにするのではなく、あくまでも基本は隠す。ただ、油断すると耳が現れてしまう。そのせいで耳がバレて村まで連れて行くことになったので、物語の展開的にもキレイですよね。丁寧に布石が打たれてる。そこに “普段半妖姿でオナニーしてたからなぁ…” と別の理屈が加わるのも良い。油断すると出てしまうという設定なので、セックスが進み、気持ちよくなると出てしまう。ここが良かった。ケモ耳って感情によって動いたりするのが可愛かったりするけど、本作の場合はケモ耳が現れること自体に意味がある。それがエロの説得力になってて、それと同時にビジュアル的な魅力でもある。個人的にはしっぽも生えたのが嬉しかったです。あのモコモコで太めのしっぽ、好き……。

『真夜中オトナ保育』gonza

 保育園で園長と。保育園って結構人気の設定だと思うんですが、本作は3ページ目からいきなりエロが始まるので衝撃的。2人がどういう経緯でこうなったのかは謎のままエロパート突入。この2人のなれそめが明らかになるのがかなり終盤だったのが面白かったです。いよいよナマで挿入してクライマックス、というところで初めて2人の事情が明かされる。2人の細かい関係性、パワーバランスとかがぼんやりと謎のままだったんですが、この挿入のタイミングで明らかになり、感情が爆発。この盛り上がりが良い。もちろん当人たちには既知の事実なんですが、 “誘惑したのは真紀さんでしょ!!” と主人公の感情がむき出しになった瞬間、読者がその事実を知る。2人の本性が明らかになり、2人の関係性があるべき場所に収まっていく。最初はヒロインの方から誘ったんですが、誘われた方が我慢の限界になって暴走、からの主従逆転。それと同時にヒロインは甘えん坊なのでそもそも受けを望んでいた、というのもハッピーエンド感として素晴らしいですよね。

『すくいのて』ザシャ

 1ページ目がもう最高。教師であるヒロインが元教え子の元に訪ねるのだが、語りとして出てくるのはその教え子の母のおそらく手紙。母の語りしかないので、まだヒロインの心境はいまいち読み取れない。ただのお人好しな先生が厄介事を押しつけられてるのか、面倒見の良い先生で彼女には懐いていたのか、とか。んで、話を読み進めてみると思ってた以上に2人は仲が良かったらしく……と展開していくのも最高。エロ漫画なので当然そういうことになるんですが、ヒロインが未知の世界に足を踏み入れてそういうことになるのではなく、元々2人はそういう関係だった、という衝撃の事実(セックスはギリ未遂)。先生に懐く、頼るのも納得ですね。それを母親が先生に伝えた、というのも味わい深い。もちろんそういう関係だったとは母親は知らなかったのだろうが、表面上仲が良かったのは見て取れたのでしょう。この事実にハラハラする。そんな母親が藁にもすがる思いで頼ってくるんだけど、ヒロインとしては後ろめたさもあって……ととにかく最高。キレイなだけではない感情が入り乱れてて最高。
 今号のゼロスだと『みぎわに寄る人』も大好物だったんですが、あれも社会からドロップアウトした人が現実逃避的にエロにふけるみたいな話ですよね。私はそういう話が好きなのか……と性癖がむき出しにされたような気分ですw ただ、あちらは家出ヒロインの領域に逃げ込む話だったけど、本作は引きこもり少年の部屋の中へ侵入する話。似た話なんだけど、対照的になってて面白いです。
 んで、襲うようにしてエロ突入からと思ったら、ヒロインからビンタ。これでようやく2人はまともなコミュニケーションを交わして相互理解。からの仕切り直しでいよいよ本番。ヒロインに優しく慰められるようにしてエロ突入とか良すぎてもう……。2人とも押しが強いタイプではないので、どちらかがリードするような感じではないんですが、だからこそ静かに深く理解し合ってからのエロ突入が燃える。
 互いに静かなタイプなんですが、エロの最中にも会話が多い。直接エロの話ではないものも多い。そこで2人の学校での様子が垣間見えるのも漫画として面白いし、ちょっと照れ隠しみたいなものもあるんですかね。ただ、昔話をしてたらよりイチャイチャ的な濃度が高まっていき、それが当然エロの盛り上がりに還元されていく。
 エピローグ。エピローグになっても日常的にセックスしてるんですが、鈴谷くんの方は精神的に一皮むけたらしく、引きこもりの問題は解消。解消した上で2人は部屋に引きこもってエロにふける。大義名分はなくなったのに、というのが良い。あと、この場面、鈴谷くんの方は服装がまともになって真人間になれた感が伝わってくるし、ヒロインの方は薄着になっ
てて心の距離が近づいたのか、もしくは季節の移り変わりかも。それだけの時間、2人はこういう関係を続けてきたのかも、と想像するとまたエロい。

『はぷないとっ!』鬼斬ゆにこーん

 ハプニングバー。なんだけど、冒頭というか、扉の電車の場面がめちゃくちゃ静かで良い雰囲気。電車を降りてからはややダークな雰囲気になるが、お店に入ると一気に明るい。 “ここは私の居場所” とある通り、店に入ってからヒロインが生き生きとし出すので魅力的。この雰囲気がガラッと変わる感じで掴まれました。そこからハプバー特有の緊張感が漂ってるんですが、彼女は至って元気。謳歌してるのが分かる。からの童貞くんをロックオンですよ。ここでまた作品の雰囲気がガラッと変わるというか、「そういう話だったの!?」と驚かされる。前半だけでエロ漫画のジャンルを複数横断しているようでめちゃくちゃ面白いです。
 そっからは童貞筆下ろしものとして安定のクオリティなんですが、冒頭の静かな場面を思い出すと、この童貞くんが店の外でのヒロインの姿と重なるような気がします。前髪長くて目が隠れてますし。おそらくヒロインが初めて入店したときもあんな感じだったんじゃないかしら、とか想像が膨らむ。
 エロパートとしてはヒロインの完全リード。単に性の経験値が違うってのもあるんですが、その上、ハプバーという特殊な場の経験値もそうですね。異常とも言える空気の中ヒロインは堂々と振る舞うけど、童貞くんは周りの目を気にしてしまう。いざ挿入という場面で、一度他の客の視線に気づく描写が入るのが好き。異常な空間の日常が感じられて。ただ、インモラルな感じというよりは謎の人情味みたいな雰囲気もあるのが印象的で、エピローグとか完全にほっこり良い話みたいな感じになってて笑いました。ハプバー慣れしてない身からしたら「なんでだよ!」なんですが、この世界ではこれが常識なのでしょうね。いや、これが一般的なハプバーかというとまた違って本作のこのお店なんだと思いますが。

『知らなくていいコト』ななもと

 漫研の姫。いわゆるオタサーの姫なんだけど、オタサーの外に彼氏がいる。サークルどころか大学も別。そんな彼氏をわざわざオタサーの部室に連れてきて……。
 冒頭、サークル内のオタたちが “明日皆暇なら映画観に行かね?” となるんですが、それをヒロインは断る。シンプルな場面なんですが、オタたちはヒロインに好意を抱いてる、それをヒロインはうまいこと扱ってる、そして明日部室には誰もいない。3つの情報がスムースに説明される。一番大事なのは部室が無人という事実で、次の場面からその件について本題が始まる。この手際、見事だったと思います。
 からのエロパート。彼氏の方が少し抵抗するのが良かったですね。クズ彼氏ではなさそう。この場所はあくまでもヒロインの希望。また、このヒロインのキャラクターが絶妙なバランスだったと思います。サークルのオタたちを弄ぶ悪い奴……と断罪できるほど直接酷いことはしてないんですよね。ただ、オタたちの誘いを断ったり、部室に彼氏を連れ込んだりするあたりに特別な思いというか、優越感のようなものは抱いてるっぽくて。この良い子ではないけど……という部分がすごいリアルでした。もっと極端にクズに振り切れるほどではないけど、オタサーの姫というポジションに何かしらの悦を感じてる女性って世の中にめちゃくちゃいるんだろうなぁ、とか説得力を感じてしまう。彼氏とのセックスももちろん気持ちよさそうなんだけど、ラスト、エピローグでのオタサーのメガネくんにエロ漫画(Y-EROSってw)を読んでるところを見せつけるのとか、彼女の業みたいなものがむき出しになってますよね。そんなメガネくんが座ってる椅子はちょうどセックスしてた場所で……それを見てるヒロインの顔が最高。

『ぼくたちおんなのこ』隣乃えすいち

 #6。いよいよ最終回です。催眠術が出てから一気に話がややこしくなったというか、虚実の区別がつかなくなってきたんですが、やっぱここからが本シリーズの本領ということなんでしょうね。今回は虚実だけじゃなく時間も飛ぶんですが、余命のカウントダウンはそこを整理するための仕掛けなんだと思います。
 コマの外枠で現実(催眠/現在)かどうかが区別できるようになってると思うんですが、今回は久々に真っ白になりますw やっと地に足着いた感じになって、数話前の場面に驚くんですが、そっから再び催眠術師が出てきて、さらに走馬燈。ここでもう一捻りというか、どこが現実か分からなくなる。またややこしくなるんですが、これは第1話を読めば分かる。komiflo配信中で非常に助かる。理解が捗る。催眠術師の正体が第1話で余命宣告した医者で、第1話冒頭で主人公が自殺しようとした場面と今回リンクする。すごい仕掛けだ。全6話で虚実や時間、人物を行ったり来たりしたけど、終わってみればものすごくミニマムな話で分かりやす……くはないけど、この複雑さが面白い。当たり前かもしれないけど、完結してからが本作に対して最ものめり込んだというか、何度も読み返したくなる良さがある。

『性徒会室』サバイバル刃

 ヒロインに完全支配されるんですが、その支配っぷりがすごい。説明的な描写もないし、2人の経緯とか分からないんですが、それが想像の余地というか、2人だけの隙のない世界としてものすごい説得力になってる。
 ヒロインに後ろから手コキされての最初の射精、射精の瞬間、命令するヒロインの顔のアップになるのとか実験的すぎて最高……とか思ってたら終盤ではもっとすごいことになるのであった。ヒロインの顔だけで1ページ丸々使うのに驚いてたんですが、クライマックスでは見開き2ページ使って男のみ。アバンギャルド……。いや、ただ目隠しされたままヒロインに好きなようにされるので、男側の感覚としてはあれがまったくもって正しいんだと思います。理にかなってる。だとしてもそれを実際にエロ漫画でやるかね、という部分が最高。先ほども書いたけど、話としてはめちゃくちゃシンプルで、時制も一直線、シンプルすぎて2人の前後が分からないレベルなんですが、その反動としてエロシーンがめちゃくちゃ尖ってる。挿入してからはまともなセリフが一切ないんですよね。騎乗位でヒロインが攻めるんですが、射精寸前の場面、ヒロインの髪が激しく宙を舞う描写とかめちゃくちゃ良い。1枚の絵として芸術的だし、エピローグでヒロインがその髪を結って話が終わるのも最高。日常に戻っていくというか、彼女の本性に蓋をしてる感として象徴的。
 てか、エピローグで彼女が着た下着ってそれまで男の方が着てた奴なのですね。そういうことだったのか。つまりは今日1日、ヒロインはノーブラノーパンで過ごしてたってことになるのかしら。こっちもすげぇことやってんなw


 終わり。また更新が遅くなってしまった。どうも快楽天感想を終わらせた時点で体力が切れてしまう。毎回ほぼ1月遅れの感想になってしまって何とも。初めて読んだのがほぼ1月前、というのがは書く側としても不健全な気がする。いや、感想書き出すと再び新鮮に楽しめたりするんですが。
forms.gle
 総括代わりにアンケート。面白かった3作としては『みぎわに寄る人』『すくいのて』『はぷないとっ!』になるかな。偏ってるというか、好みがモロバレな感じなんですが、今号はまた特別偏ったな……。好きなタイプの最上級の作品が揃ったような号でした。
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