北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2024 No.09の感想

 花粉症で鼻が詰まり口で呼吸するので喉が痛いんですが、その状態で辛い料理を食べると死ぬ。具体的には一口ごとに咽せるのを我慢できなくなる。つらい……。
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『自己肯定感が低い地味巨乳を堕とす <理論と実践>』ふたたん

 漫画じゃない!! いや、漫画の定義にもよるか。デフォルメの利いた絵が漫画という考えもあるので、それなら漫画。コマ割りのない漫画という感じ。まったく未知の世界だったので面食らったんですが、どうやらCG集というらしい。名前にするほどCGの要素が重要なのか? とか変なところに気になってしまうんですが、便宜上そう呼んでるだけ、みたいなことだろうな。
 感想が本作に対してというより「はじめてのCG集」という感じになってしまうんですが、これは1ページ表示で読むのが適してますね。普段見開き2ページで読んでるんですが、たぶん向いてない。差分イラストを並べつつ、主にセリフによって進行する物語。電子媒体ならではの世界だ……。CG集もそうだし、それを雑誌に載せたweeklyも。実験場という感じで面白いですね。しかし、この場合原稿料ってどうなるんだろうか。ページ換算はさすがに無理だろうし……。
 主観ショットのみで、一方的にヒロインのことを見る形式になるので、男性優位の加虐的な内容の方が相性が良いのかな……などと「はじめてのCG集」としては思った。まぁ主観だから加虐というのは短絡的ですが、キャラの立った主人公との2人のドラマを描くのはCG集の形式だと向いてなさそうな気がする。
 差分イラストが複数連続するので「しばらくこの絵が続くんだろうな」と思ってると3ページ目で横からのアングルの絵が差し込まれるバックのシーンとかかなり良かったです。話とエロとしての盛り上がりを感じる良い演出。あえてリズムを外す演出をするのはCG集ならではで面白いな……。マジで「はじめてのCG集」感想で申し訳ない。
 絵のみを堪能するメディア(たぶん)なのにクライマックスではバックなので彼女の顔を見ない、というのも意外で面白かった。完全にモノ扱いしてるのが伝わってくる。その直前に助走としてヒロインの顔が消える演出も同様ですね。彼女の人格にまったく興味がない感覚。ただ、バックの最中も横からはみ出る胸は見えるので、タイトルにある「地味巨乳」の要素はしっかり堪能できる、というのも良い。

『はいすいのじん』すずしも

 受け持ちの生徒がアパートの廊下に座ってる。糸目ヒロイン! 糸目なのに睫毛描写はしっかりあって可愛い。先生である主人公の方が立場は上なはずなのにヒロインは常に余裕もしくは包容力のありそうな微笑みを浮かべていて……という糸目ヒロインの良さ。糸目ながらヒロインも小さな感情の動きが描かれてて良かったんですが、対照的に主人公は極端に表情が動き続け、余裕のなさが感じられる。目によって心がダダ漏れになる主人公とそうではないヒロイン。
 そんな彼女がいつ開眼するのか、というのが糸目ヒロインの見所だと思います(糸目徹底も良いけど)。セックスによる快感で余裕がなくなって開眼という定番展開もあるんですが、その直前、主人公が抱きしめながら挿入という瞬間、主人公の肩の上で開眼。これは満足感からの自覚的な開眼だと思いますが、それが主人公には見られない(が密着した)場所で行われるのが超良い。間違いない魅力がそこにはある。
 そんな挿入時の演出も良かったんですが、そのさらに前、2人の間でエロが始まることが確定した「一線を越える」瞬間として沸騰し音を立てるヤカンが1コマ差し込まれる演出も最高。ああいうの超好きw 主人公の理性が沸騰し我慢の限界を迎えたことをヤカンから飛び出る湯気で表現する。てか、その直後に勃起したチンコのコマが並べられるので、ヤカンの形状がもうそういう風にしか見えないw

『お嬢様のギブ&テイク』御魚ありち

 バイト先の店が潰れてしまうが、常連客だった年下のお嬢様がお金をくれる。「いやダメだよ!!」と言いたくなってしまうような2ページ目のタイトルのコマが最高でした。彼女のキャラクターを象徴的に示してる。悪い子ではないんだろうけど、そんなことよりも圧倒的に心配になるw
 とか思ってたら、もう既に痛い目は見てるらしい(無自覚)というのがまたつらいw ただ、あの経験済み発言があったからこそ主人公の理性が徐々に崩れていったのもあるでしょうね。もう手遅れだし、それなら自分が相手した方がまたマシなのでは……みたいな捨て鉢な打算。
 そのまま流されるようにエロスタートなんですが、ヒロインが変わらず軽いノリを維持するので主人公がキスで黙らせる。ここ2人の精神年齢のギャップがあって超良かった。まぁ、エロい雰囲気にならないと萎えちゃうから、みたいな事情もあるかもしれない。もちろん、やるからには誠意を持って相手する、という意味もあると思う。
 可愛いし、イチャイチャだし、明るいんだけど、根底に「いけないこと」という自覚があるのが良いですよね。罪悪感や自己嫌悪がスパイスのように利いてくる。なのにヒロインの言動や顔だけを見てるとそういうことを1ミリも感じさせない、というギャップがたまらん。ものすごく特殊な魔性の女と言えるかもしれませんね。本作ではコミカルに軽く描かれてたけど、実際は賢者タイムの落ち込みえげつないと思うw
 一応満足はしてもらえたし、(それなりに)健全なセックスも知ってくれたようなので少し安心……とか思ってると5万円差し出されるオチで笑う。タイトルのコマもそうですけど、お金を渡すとは思えないほどに良い顔してて違和感がすごい、5万円ってのがまた「いくら何でも高すぎだろ……」みたいな不安を煽ってくるw


 終わり。今までの人生の中で「CG集」という文字列を見たことはあったんですが、実際どのようなものなのかまったく知りませんでした。たぶんweekly読んでなかったら一生知らないままだったかもしれない。出会いに感謝的なやつだ(ネテロ)。
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