北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.35の感想

 日光東照宮に行ってきたんですが、家康の墓が遠すぎて(階段)膝が爆笑しました。
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『セッカの囀り』平丸あきら

 漢字はサエズリ。読めなかった……。ちなみにセッカは鳥の名前です。葉っぱとクモの糸を使って裁縫をする(某NHKで見た)。
 階段を登り高台に位置するヒロインの家へ行く。ヒロインに引っ張られる形で家に行く、という冒頭のシチュエーションが良すぎるんですが、それ以上に輝く本作の魅力はヒロインのキャラクター。とそれにまつわる主人公の心理的なドラマ。セックスが始まるのは4ページ目なので、日常パートは短い方だと思うんですが、そうとは思えないほどにこの冒頭3ページが強い。ここでヒロインのキャラクターが完全に説明されるというか、確立されたような印象。天真爛漫でひたすら可愛い。それだけでなく、あまりに幼くて彼氏として少し心配になるレベル、という部分まで掘り下げられる。主人公の語りもあるけど、単純に彼女の言動だけでも実感できてしまうんですよね。 “わかってるよ!!” と謎のピースサインをしてくるコマが超可愛いんですが、何もわかってなさそうで不安になるw
 そのままエロ開始。意外なことにエロは彼女の方から提案してきたらしい。主人公も興味あるので断る理由はないが、いざ始まると不安は大きくなるばかり。この機微が良い。もちろんこの手の「ヒロインが無垢」という作品はジャンルとしてある種定番だと思いますが、本作はヒロインのキャラクターの精度、そしてそこに心配を抱く彼氏の心理という部分がひたすらに良い。順調にエロが進み、無垢な彼女が女になった……みたいなコマがしっかり本作でもあり、それが最高の場面になってるんですが、それだけでは終わらない。変わるのはヒロインだけでなく、主人公も彼女の変貌を目の当たりにして変わってしまう。エロ中は顔もほぼ描かれないんですが、それでも彼氏側のドラマも感じられるのが本当に良かった。最初は優しくするつもりだったのが、徐々に余裕がなくなっていく。耳元で囁かれて最後の一線を守れなくなる、という演出も最高だったし、その後は挿入から射精までバックのみで完結するのももう戻ってこれない変化の先って感じでど迫力。最後の場面ではすっかりヒロインの、攻められる側の話のような印象にもなってたと思います。バックでモノ扱いみたいな雰囲気もありつつ、それでもキスは乱暴に奪われたり、体勢とキスで呼吸が難しくなってより追いつめられるようでもある。そして、フィニッシュの場面でベッドを透過させた構図も最高。先週に続いて恐ろしいまでの新人デビュー作でしたね……。

初子さんは××すぎる!』丼田

 こちらも新人デビュー作。ここ最近のweeklyはデビュー作が驚くほどに多いですね。前からその傾向はあったけど、それにしてもここ数週はすごい。そして、ちゃんとどれも面白いからすごいや……。
 御曹司とお嬢様の政略カップルだが、ピュアに関係を重ねていき、ついに……それはそうと彼女の乳輪がデカい。タイトルと、タイトルページの勢いが良すぎてちょっと笑ってしまうんですが、それだけで終わらず実は彼氏は陥没乳首。「乳輪十色」とかいうパワーワードが面白すぎるんですが、それ以上に彼氏の乳首描写が本気すぎることに驚く。もちろんヒロインのデカ乳輪描写も素晴らしかったんですが、全体の印象としては彼氏の陥没乳首の方が強いというか、エロかったと言えてしまうのではないだろうか……。竿役の乳首に注力するという発想がなかったのですべてが新鮮だったんですが、竿役の乳首に個性を持たせることで「女→男」の乳首責めの描写が強調されるんですね。男性向けエロ漫画として珍しい現象が不思議に思えるほどに普通に普通にエロかった。男の乳首なので、胸の膨らみを描く余地はゼロで、それ故に乳首に完全特化してるのも良かったというか、乳首って男女の体において唯一同じと言える部位なのかもしれない……。にしてもマジで陥没乳首の描写が本気すぎてすごいな。見直す度に新鮮に驚いてしまうレベル。
 当然のようにヒロインの乳首責め描写もねちっこい。個人的には「ほじほじ」の場面が好きですね。デカさ表現としても良かったし、あえて乳首を隠すことで乳輪のデカさがより際立つし、デカいだけでなく浮き上がってるのも感じられる(2人の乳首は凸凹ということがよく分かる)。巨乳ではあるけど、その柔らかさは二の次になってる感じも新鮮。
 そして挿入。挿入中にも乳首を責める様子はあるんですが、それ以上に良かったのはクライマックス直前に密着する体位になった際の乳首同士の衝突。乳首のキスシーンのようだ……。そもそも彼氏の乳首は入念に責めないとコンニチハしないので、互いに乳首を愛し合ったからこそこのキスシーン(仮)は訪れたわけで、2人のドラマのクライマックスとしてちょっと感動的なのではないか、と頭が混乱してくる。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #34「露出美少女、現る!⑦」。7本とか下手な短編シリーズよりも続いてますね。
 塾帰り、公園で用を足してると後ろからいつもの人に襲われる。後ろから、というシチュエーション特化なので、もはや主人公にとっては視覚的なエロはなく、「露出」という要素が関係なくなっちゃってるとも言える。それだけキャラが立ってきたということですね。見えもしないのに、手で責められ、乳首も責められ、トドメとして耳元で囁かれて……というのが相変わらず最高でした。それまでは前屈みになってた主人公が最後の最後では体を反りつつ首を縮めるような姿勢になるのとか超良かったですね。そこで見せるヒロインの嬉しそうな顔も好き。


 終わり。怒濤の新人デビューラッシュは本当にどうしたんでしょうね。編集部レベルの変化が起きたのではないかとか疑ってしまうレベル。
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