北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.29の感想

 今月もブログの更新本数減るかもしれない。
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『定位置』どじろー

 後編。主人公が本格的に堕ちてしまってから、という感じの区切りかな。
 冒頭の場面、主人公が “くそっ……” と繰り返しながら腰を振ってるのが象徴的。あくまでも彼の心理としては被害者なんですよね。もちろん最初は痴漢の被害者で間違いないんだけど、いつの間にやら彼自身が能動的になってしまっている……という転落劇としての恐ろしさ。このドラマ、心理の変遷が非常に見事で、それがこの「くそっ」に集約されてるように思います。
 後編は完全に主人公が犯す側に回るんだけど、実際は「犯させられてる」のではないか、というクライマックス。行為としては、ヒロインはそれほど激しいこと(暴力的なこと)はしてないんだけど、完全にその場を支配していると伝わってくる。先週の感想で「蟻地獄」って表現使ったと思うけど、本作に出てくるイメージ演出として蜘蛛の巣が出てきてめちゃくちゃ良かったです。騎乗位で下から突き上げ(させられ)てるんだけど、彼のことを上から覆う彼女の姿がまるで……というのが最高にかっこいい。
 堕ちてもう戻れなくなってしまった、というのを示すのに前編に出てきた後輩ちゃんが登場するのも見事だったと思います。「この子と結ばれる線もあったのに」という余地程度だと思ってたけど、実際はもっと直接的に彼女ともセックスに至る。至るがまったく満足できない、どころか……という絶望感。素晴らしいエピローグでしたね。タイトルの『定位置』がまた意味深に響いてくるのが最高です。電車の話かと思ったら彼の心の定位置の話であり、身も蓋もないことを言うと彼のチンコの定位置を思い知らされる。

『アブナイ・ウラナイ』すずのもく

 創作占いにて、死の占いを避けるためには先生の精液が必要。底抜けに明るい、良い意味で馬鹿馬鹿しいノリの作品が染みるぜ。
 女性3人という豪華布陣なんですが、それに負けじと先生のキャラも立ってるというか、3人は先生のことが好き、と明確に分かるのが良い。占いの謎パワーで一方的に先生のことを犯すし、オーバードーズによって逆転になるんですが、根っこには好意があるのが本作から悲劇性を取り除いてると思います。濃厚な事態にはなるけど、ノリとしてはカラッと楽しめる。
 3人の創作占いによる攻めも良いし、3人同時のフェラをねちっこく描く場面も最高。かと思ったら、その占いの意趣返しという逆転になるのも痛快というか、ほとんどバトル漫画的な展開ですよね。
 事の発端であるダックリさん。学校のパワースポット的な力で、狐パワーと言われてたので、とすな部長と考えていいんですかね。そんなことを勘ぐるとマジで死ぬと占ってるわけではなく、お遊びとして言ってるのが分かる。

『4コマってみた。』かるま龍狼

 #08。季節感あるネタが揃ってるのがさすがですね。菜穂ちゃんの海水浴とか名物キャラだからこその感慨みたいなものがある。
 発想として感心してしまったのは「文明の利器」と「テレワーク」。前者は形状の納得感、後者はテレワークの身だしなみネタはもうすっかり出尽くしたと思ったのに……という驚き。南さん普通にエロいのでこっから読切に広げることも可能な気がする。
 言葉遊びとして笑ったのは「足こき」。濁点がないだけで意味がとんでもないことになるのが面白いし、それを見事にビジュアル化し、4コマ目で真相が分かる構成になってるのも痛快。
 菜穂ちゃんと同様に名物キャラの赤玉ボゥイ。今回とんでもないことになってるので爆笑してしまった。ネタは面白いし、笑えるんだけど、「ボゥイがすごいことになってる!!」という衝撃がすごいのよw


 終わり。なかなかブログが通常のペースに戻れなくて困ってます。
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