復刻月間かつカバーイラスト集の週なので新作読切は1枠しかないです。そんな週になぜこれを持ってきたんだ……（よくやった）。
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『メスガキvsわからせ王子さん』1億年惑星
『緊急代原』シリーズじゃない方の1億年惑星先生。つまりは普通のエロ漫画。こっちも順調に作品数を重ねてるのが何気に嬉しい。シリーズ枠とは別にしっかりweeklyの常連という感じ。
しかも本作、30ページと結構なボリューム。相変わらず密度がすごいので1桁ページでも情報量が多いのに、それが30ページなのでもう大作。特に序盤は話が次々に展開していくので、どこからが本題（どの状況でセックスに至るのか）が掴めず、めちゃくちゃ引き込まれる。というか端的に言って本作、普通に話が面白い。良い話にすら思えるし、何なら感動もあるんだけど、話とギャグの勢いがいつもの1億年惑星先生クオリティなのでそういうしっとりとした印象に1ミリもならないｗ 読み終わってから振り返ると「ひょっとして良い話だった……？」と困惑する。ブサイクと煽られすぎて自尊心ボロボロのおじさん（王子さん）が事故のショックで自分の顔がイケメンだと認識するようになり……とか普通に魅力的な設定なんですよね。自信を取り戻し（すぎて）積極的になるが、その後遺症がなくなり再び意気消沈、からのヒロインも実は好きだったと明らかになる展開とか普通にドラマチックだし、30ページもある上、子供の頃からの付き合いということもあり、「ついに！」みたいな感慨があってヤバい。脳が混乱する。いや、普通に良い話。
ギャグが面白すぎるので忘れそうになるが、漫画として、エロ漫画として普通にレベルが高いというか、ちょくちょく出てくる決め絵の場面がマジで良いんですよね。序盤の、時間が飛んでヒロインが一気に大きくなった場面のコマとか超魅力的だし、クライマックス直前の “わからせ…して…♡” も最高。後者はドラマ的な感動もあるし、セリフとしおらしいポーズのギャップもあって本当に良い。ただ、それに対する主人公のリアクションが完全にギャグ漫画なので印象がそっちに引っ張られすぎるｗ かっこいい演出も多いし、全方位的にオモシロが渋滞してる。
終わり。1作しか感想書かないなら「WEEKLY快楽天の感想」ってタイトルの記事にする意味がない気もしてきた……。
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