北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.29の感想

 暑さに慣れたというか、暑さ対策が整ってきたのか、腹の不調が収まりました。ずっと酷かった……(汚い)。
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『橋本さんのウラのカオ』ONAKA

 写真友達の橋本さんとキャンプに行く。あくまでも写真友達なのだが……とめっちゃ意識してしまう冒頭から良い。絵柄も可愛いんですが、冒頭の場面の橋本さんの格好がセクシーアピールという感じではないんだけど、意識しまくってる童貞からしたら刺激が強すぎるぜ、というバランス。ものすごくリアル。健全シーンの中に勝手にエロを感じてしまう自己嫌悪、みたいな主人公の心理が見事に視覚化されてる。
 テントに入ってからは妙に距離が近く、そのまま……となると即童貞バレ。主人公がショックを受けてる間もなく本性を露わにした橋本さんが襲いかかる。ここの主人公の思考が追いつかない感じ、絶品でしたね。キスしながら、抱きながら倒れ込むんですが、キスを続けたまま橋本さんが自らのブラを外してて(主人公の視界の外)、圧倒的強者ムーブ。あの所作の時点で「もう勝ち目はないな……」となってしまうw 実は童貞喰いだった、みたいな設定は定番ですが、本作はその「実は童貞喰い」の部分をヒロインのちょっとした行動で示している。他者としてヒロインを描く上でめちゃくちゃ効果的だったと思うし、主人公視点のドラマとしては、常に「いつの間に!?」という驚きが連続する。気づいたらブラ外れてるし、フェラされて頭がいっぱいになってる隙に彼女のパンツが脱げてる。挙げ句は、挿入となった際、ゴムの用意がないことを心配してると “もうつけましたよ” 。2人の圧倒的なまでの実力差描写、もう完璧でしょ。言われてみればたしかにそれ以前の場面でもうゴムの描写があるんですよね。白抜きでもちゃんと分かるようになってる。フェラの途中でゴムをつけた、というのが正解でしょうか。手練れの技すぎる……。
 童貞なので中であっけなく果ててしまうんですが、先ほどの “もうつけましたよ” の場面で示されたようにゴムの残りはまだまだある。橋本さんの手際の良さに惚れ惚れしてしまうけど、ちゃんと本作自体が見せるべき情報を事前に見せているので、読者の立場だと何とか橋本さんのスピーディすぎる展開についていける。振り回される感覚も味わえると同時に、情報の整理もしっかりしてる。
 エピローグも最高。我に返って暑さに気づくのもリアルだし、そこで橋本さんが満面の笑顔で今後のことを話してくれる「惚れてまうやろ」エンディングも良すぎる。主人公が爆発するのも納得w ただ、主人公は結婚まで考えちゃってるのに、橋本さんはあくまでも “またしましょうね!” というのが微妙にすれ違ってて、これまた2人の力量差って感じで好き。

『緊急代原24時』1億年惑星

 「マキちゃんとラブラブウ無人島生活編」。その名の通りおじさんとマキちゃんが無人島に漂着する。シリーズが続くとインフレするのが世の常ですが、本シリーズの場合はマキちゃんのボケキャラとしての強度が、とういかサイコ度がどんどん突き抜けてしまうので強い。
 おじさんはエロ禁止を保つが、サバイバル能力がおじさんとマキちゃんで 0:100 なので、マキちゃんの誘い(要求)を断れなくなる。別にエロい話でも全然あり得るのに、完全にサイコホラー。セックスが描かれるんですが、描写が怖すぎるので笑ってしまった。おじさんがマキちゃんを捨てて1人脱出しようとするのも納得というか、もうマキちゃんとは分かり合えない、という絶望感があるw
 こっそり脱出用のイカダを作るも、すぐに見つかりイカダ炎上。絶望のどん底にいると、その炎を見た人が助けにやってくる。完全にギャグかつ絶望描写だったイカダの炎上がちゃんと話のオチに向けた布石になってるのシンプルにうますぎるな……。あれだけのパワータイプのボケキャラがいるのに、オチはナンセンスとか不条理ではなく、ロジカル。相変わらずではあるんですが、勢いで忘れそうになるけど、普通にうまいんですよね……。

エロマンガアカデミー」

 #45。玉ぼん先生による「膣内放尿のススメ」。なんというテーマを持ってくるんだ……と思ったけど、玉ぼん先生だったら納得してしまう不思議。むしろ玉ぼん先生の回だったらテーマはこれしかないよな……。
 漫画パートで膣内放尿の良さを力説するのがモブ盗賊団なので笑ってしまった。可愛すぎるのよ。そしてこいつらは作中で膣内放尿を経験していないw 過去作の振り返りみたいなものがあるのもファン的に嬉しいんですが、「この2人は無理でした」と純愛路線の2作品のヒロインが出てくるのもテーマとギャップがありすぎて笑った。絶対に無理だw
 インタビューパート。放尿の話から始まるんですが、なぜ好きなのか、どう好きになったのか、の部分がめちゃくちゃ理知的でロジカル。話のテーマはとんでもないのに、話自体はめちゃくちゃ知的……。「性癖ができるまで」を語るくだりが詳細なのも最高でしたね。強烈な作品にぶん殴られて突然変異的に目覚めることもあるけど、たしかにこういう引き寄せられるように徐々に近づいていく、みたいな目覚め方もありますね。こういう「性癖ができるまで」の話って結構できる人が多いのかもしれない。もっと聞きたくなる。
 作画面の参考資料としてホースの話が出てきたんですが、めちゃくちゃ納得すると同時に「ホースってエロいのか……?」とか脳がバグる予感がしました。今の季節は暑いから車乗る前に必ず水をまくんですが、ちょっと注目してみようかなw


 終わり。快楽天本誌の感想ももうすぐ終わりそうです。あと2本。
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