北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.14の感想

 急遽のっぴきならない用事ができまして、ブログの更新遅れました。ここはいいけど、他のところがしわ寄せで大変なことに。
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『燦然と』西沢みずき

 熱血教師が生徒の黒ギャルに弱みを握られる。西沢先生のギャル、良いよね。黒ギャルも好き……。
 1ページ目はほぼ男主人公のみの描写なので、ゆっくりめに話を進めるタイプなのかと思ったら、ものすごい勢いでエロパートへと突入していく。現在でいきなりエロが始まったと思ったら、回想へ飛んで事情の説明、そのままエロが進み足でイッたら放課後(後日かもしれん)。ここで再びゆっくりドラマを語る雰囲気になってからの即オチ。話の展開の切れ味が鋭すぎる。それでいて最低限のドラマ要素はしっかり描いているので、エピローグで急激に良い話へと落ちていく。急なんだけど、しっかり飲み込めるラストになってたと思います。本作の始まりであり、ヒロインの不良性の象徴とも言えるスマホにああいうドラマを盛り込んで一気に印象が反転する。ちなみに主人公との出会いもスマホがキッカケですね。ものすごいエロが充実した作品なのに、何気にドラマもしっかりしてて、最後は驚きの良い話。それで20ページとかうまいことまとまりすぎでは……。エロパートは背徳的で変態的だったのに、最後の最後は2人の別れを描いてしっとり、それでいて爽やかな良い話とかジェットコースターすぎる。エロの最中の言葉責めも魅力的なんですが、あのラストを思うと素の言動というよりはロールプレイの側面もあったのかな、とか思ってしまう。まぁ、あの言動の子がそのまま良い話に至るというのもそれはそれで良いな……。

『緊急代原24時』1億年惑星

 「マキちゃんと超能力バトル編」。前回が「パパ活」で一応エロ漫画要素入ってたのに、今回急に「超能力バトル」なので笑う。マキちゃんというキャラクターが継続してる意味も特にないというか、ほとんどマキちゃんは脇に置かれて男たちが能力バトルに終始してる……。ただ、マキちゃんがリバウンドしてないことが分かってニッコリしてしまう。
 4人の能力者たちが次々と現れ、マキちゃんを狙う。それぞれが後出しジャンケン的に登場するが、出揃ってからはしっかり「能力をどう使うか」によって戦況が目まぐるしく変わっていく。予想外に、めちゃくちゃ正しく能力バトル漫画になってるじゃないか……。普通に超良く出来てるというか、もっと展開が雑なバトル漫画とかザラにあるよね。
 先生(催眠)という強力な存在に対して生徒3人が見事なコンボを決めて勝利する。この逆転勝利が最後の1ページに詰まってるのとかすごすぎる。3人だけでなく、しっかりマキちゃんも活躍するのとかマジで見事。よく考えたら「結局マキちゃんはどうすんだよ」とか気になってくるんですが、あまりに勢いが良すぎるのでしばらくしないと気づけないw

エロマンガアカデミー」

 38時限目、小矢部亮先生による「人を惹き付ける言葉のテンポ」。
 散歩しながら口に出して確認。実際に読んでみる確認方法はエロに限らず有効な正攻法だと思うんですが、エロに関しては危険性も伴う、というオチには笑った。夜道だと余計にヤバさが増すw
 文章の無駄を省く、というのは文章を書く上でのポイントだと言われていて、私もブログが趣味なもんで何度も聞いたことがあるんですが、今回、削りすぎると面白味がない、という話が出てきてとても新鮮。新鮮だが、言われてみればそりゃそうだ、と非常に腑に落ちるものがある。まぁ、私のブログはひたすら冗長なのでそういう次元の話ではないのですが……(今回のテーマは妙に自分事として読めてしまうw)
 それと、『チートセックスマシン』などの作品についての作者によるコメントが聞けたのも嬉しいですね。作者が自分の作品について語ってるのが一番面白いですから(もちろん作品自体は除く)。


 終わり。エロマンガアカデミーのページの余白、作家募集がされるようになりましたね。今までなかったというのもそうだし、ワニマガ系列ではなく直にweeklyへ飛ぶメールアドレスがあったので結構マジなやつなのでしょう。人気作家がインタビューでエロマンガアカデミー読んでました、みたいなことを応える日がいつか来るのかもしれない……。
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