北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.21の感想

 weeklyの感想やるようになって長いのですが、その影響か1日に書く感想は3本がちょうどいい。ちょうどよくなった。なので、快楽天本誌の方も3本ずつシコシコと書き進めております。その計算でいくと計5日かかることになりますね。半分以上は進みました。
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『後輩メイドは生イキ双子』すずきとと

 文化祭でメイド喫茶をやる後輩が双子。ヒロイン2人が左右対称に並ぶバストアップや顔のアップのコマが多いんですが、「これぞ双子モノの王道!」って感じで最高でした。物理的に主人公のことを左右で挟む場面もあって、こちらは胸の魅力が炸裂なんですが、クライマックスの挿入パートでは双子が上下に重なり、それぞれ表と裏になってるのも見事でしたね。双子モノとしての絵作りが眼福。対称性のこだわりが素晴らしく、ほぼすべての場面で2人でワンセットという徹底ぶり。さすがに挿入は1人ずつになるんですが、2人が重なったところに入れるので2人を同時に相手してる感が薄れない。また、フェラは1人なんですが、「フェラスケッチ」という謎アイディアで2人による同時責めという体裁を保ってたのもすごいですね。トドメとして両耳同時責めが来るのも最高。耳責めの場面も2人に挟まれる感があって好き……。
 バストアップ多め、密着多めなので強調される場面は少なかったかもしれませんが、メイド服のデザインも超可愛かったですね。胸の脱ぎやすさ、脱いでもメイド服感が失われない機能性も込みで最高だったと思います。

魔法少女の恩返し』角煮煮

 中編。中編だと……? まさかの3作構成であった。物語の大局的なオモシロは前編と後編に任せられるので、本作は徹底して魔法少女によってもたらされる都合の良すぎるエロをひたすら享受するだけの内容になっていて、中編ならではの強みを感じる。三部作における2作目傑作の法則が本作にも当てはまってしまう。
 ただ、その中にもさりげなく終着に向けた布石のようなものはあって、魔法少女が受けた恩についてくだりとか普通に続きが気になりますよね。不条理なまでに強力な舞台装置という印象もあった魔法少女だけど、ちゃんとした物語的な決着がありそうで楽しみ。
 ひたすら享楽的な回なんですが、やはり超常的なチカラを発揮するのは主人公ではないので、「やりすぎじゃね……?」と少し引いてしまうような感覚がしっかりあるのが面白い。それでも与えられたエロに従ってしまうし、徐々に積極的にエロを手にするようになっていく流れも良い。街に繰り出す展開とか本当に見事でしたね。好きな芸能人よりも先のステージという扱いなのが、主人公がどんどん深みにハマってる感じがして最高。

『いぬのきもち』すずしも

 小型女子と大型男子。ヒロインは年上幼馴染として可愛がってきたものの、肉体の成長で体格が逆転してしまってもどかしい。それをもう一度逆転させる展開として出てきたのがエロ音声作品。AVではなく音声作品というのが時代を感じさせると同時に、肉体性に頼らずに現実で再現可能なものとして物語にハマってたと思います。AVは微妙に代替不可能ですよね。そんな2人の体格と、音声作品による再逆転、というのを端的に示した扉も最高でした。「本作はこういう作品!」という紹介として完璧。
 肉体的な違いが生じてしまった2人だけど、エロ音声作品の趣味がバレることでヒロインが勝機を見出す。男性側の性癖の原因という話になるのも面白く、憧れの年上お姉さんが自分よりも小柄なせいで性癖がそっち方面に歪んでいく……というのは説得力がすごいw 本人的には決してロリコンではないのに、という捻れが面白すぎる。いろいろと苦労が絶えなそうな性癖だ……。
 ついに結ばれた2人なので基本的にイチャイチャなんですが、その中でも攻守が揺れるような展開があって面白い。ただし、それは主に自爆によるものというのもピースフルで微笑ましい。挿入後、ヒロインが快楽に浸って「これは逆転か?」とか思ったら我慢できずに射精してしまって逆転キャンセルになるのは笑った。互いに好きが溢れてるからこその悲劇で本当に微笑ましい。そっからの再勃起の起爆剤が例の耳責めというのも最高。肉体ではない要素で完全に支配する。挿入したまま再勃起、というのも快感のエンドレス感として魅力的だったし、同時にちょっと情けない気持ちにもなる男性側の心理もあって味わい深い。すぐに勃起するのは本来なら悪いことではないはずなんですがw
 全体的にラブコメ感の強い作品で、そこが大きな魅力なんですが、それを支えてるのがヒロインの多彩な表情だったように思います。デフォルメ顔を差し込むバランスも絶妙でしたし、クライマックスの耳責めで初めてセクシー年上お姉さんとしての立場が確立されるのもドラマ的に激アツ。


 終わり。20ページ越えの作品が3作あるとやはり読み応えがありますね。うち2作は登場する女性キャラが複数だったのもありますし。逆に言うと、最後にシンプルなカップルモノで締められたのも良い流れ。
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