北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC快楽天 2023年4月号の感想

 3月は花粉症の被害がめちゃくちゃで更新が遅れに遅れました。そこそこ落ち着いてきたので、次号は気をつけます。気をつけたい。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『そこに尻があるから』楝蛙

 表紙にして巻頭。紛うことなき今号の看板。そして尻。表紙イラストから大迫力のお尻が衝撃的だったんですが、本編も負けじとお尻であった。着衣状態の尻には違った良さがありますね……。過去の楝蛙作品だと『つづきから』あたりがお尻の名シーンを含む作品だったと思いますが、今回は明確にお尻がメインコンセプト。お尻の代表作を更新してきた感。エロパートにおける尻フォーカスな構図とかホントすごかったと思います。事前に尻尻言ってるから期待が膨らんでたけど、軽々と越えてくる。尻フェチのキャラクターが出てくる作品ではあるものの、純愛としてのドラマ性もあるので、その関係でバックは出てこず、常に向かい合う体位。お尻だとやっぱバック……と安易に予想してたんですが、向き合うイチャイチャ度はありながら、その中でのスーパーお尻構図が飛び出る。
 友人同士だったのが一線を越える話でラブコメ的でもあるんですが、2人が鈍感すぎない、すっとぼけすぎないのもリアルなバランスで良かったと思います。本人たちは気づいてないけど周囲が「早く付き合っちゃえよ」と見守ってる、みたいなのよくありますけど、本作だとその友人たちのそういう期待を分かった上で決心する。そして、男性側がドッキリ的にラブホに連れて行くが、思ってることをすべて開示して確認、了承を得るのとかも誠意ある(けど告白はできない)キャラクターとしてすごく良い。その返事としてヒロインがかなり前のめりにキスを迫ってくる場面の魅力も素晴らしいし、それに対して一瞬ひるんでしまうのとかもリアルで良かった。あのキスシーンの緊張感、からの爆発的な盛り上がりが熱い。そんなキスが本番パートのクライマックス(射精寸前)にもっかい出てきて、ラブとエロの絶頂が同時に来る。

『姪くらべ』もじゃりん

 双子の姪のエロマウント合戦に巻き込まれる。双子モノってありますけど、完全に交代制でエロを行っていき、互いが自慢し合うことでエロがどんどんエスカレートしていく。変則的な話で面白かったし、話の関係上多様なプレイが次々と出てきてエロ的な充実度も異常。これ全部22ページの読切一作に入れちゃっていいのか、という贅沢さがある。双子なので同じ相手と次々変わったプレイを試してみる、というパッと見の印象にもなるのが独特の良さですね。アナルまで出てくるのは驚いたし、そのアナルが途中に過ぎないのもすごいw
 そして、クライマックスではついに3Pに突入。ここで初めてその場でプレイ内容が加速していく。対抗意識による過激化という本作の真骨頂が堪能できるし、それが交代制ではなく2人同時に別々に攻めてくる(攻められる)。この3Pパートに限らないけど、ひたすらエロの情報量が多い作品でしたね。満漢全席……。

『ささやくさやちゃん』星井情

 weeklyよりの使者。weeklyウォッチャーとしては、2022年の大型新人がついに本誌へ、みたいなドラマも熱い。
 生徒会長とからかい後輩。非常にラブコメ的な設定からロッカーに閉じ込められ、事故的に耳責め。2人の体格差、密着具合も見応えあるし、耳責めも最高。ハードなことをされてるわけではないが、会長の被虐っぷりが堂に入ってるというか、恍惚としてしまう彼の顔を見てヒロインの方はスイッチが入ってしまう。いつもはからかうだけで止まってたのが、耳という弱点を見つけてタガが外れてしまった、という感じ。特殊プレイとして耳責めが魅力的ってのもあるんですが、2人の一方通行感、耳元でささやく行為が会長から返事は返ってこないことの暗示のようにも感じられる。
 ヒロインの脱ぎ方、脱がずに上にまくり、ブラも外さずに下にずらすのみ、というのが彼女の体型や服装込みのシルエットとしてめっちゃ可愛い。ついでに学ランのボタンを上までとめてるのに下半身丸出しになってる会長の方にも間抜けな可愛さがある。ヒロインがガバッと股を広げて、会長がぴったり脚を閉めたまま、という体位も素晴らしいものがある。
 会長の語りで進行していたんですが、ヒロインが中出しを要求する場面で、彼女の語りへとスイッチ。ここが最高にドラマチックでしたね。読者として受け取るエモが爆発する瞬間。からかい女子の耳責めという支配的な関係が主眼かと思ったら、実は彼女の感情の方が遙かにデカかったという。これだけだと割と普通のツンデレなんですが、彼女がこれが悲恋で終わると諦めちゃってるので急にビター。彼女の気持ちのデカさはこれでもかと伝わるけど、ハッピーエンドの予感がどんどんなくなっていく。あんなに明るいラブコメっぽい雰囲気で始まったのに……と振り回される感覚が楽しい。セックスとしては完全にヒロイン優位なんですが、ホレた弱みがあって2人の関係は実は圧倒的に会長が優位。大学行ったらかっこいいのがバレてモテちゃう、という危惧も説得力ありましたね。ありゃモテるよ。モテてていいから、卒業するまでに気づいてあげて……。

『紗雪お嬢様の華麗なる日常』雛原えみ

 性欲旺盛お嬢様と平然執事。とにかくキャラの濃いお嬢様の視点で進行するが、ほとんどの読者が肩入れするのは執事の方でしょうね。もちろん彼は彼で超人なんですが。
 2人のギャップが楽しく、それでいて「実はお嬢様のことをお慕いしておりました」的な安易なラブコメオチにならないのも新鮮(少なくともそうは見せない)。お嬢様の失態に呆れつつ、とはいえチンコが勃つのも事実。それでも異様なまでに冷静さを保っていて、そのままお嬢様主導でどんどんエロが進行していく。ヒロインは常に暴走状態でむしろ安定してるんですが、執事の方はなすがままの合間にちょくちょく執事としての庇護精神みたいなのが出てくるのが良い。視点を彼にしなかったことでこのギャップというか、彼の言動の揺れみたいなものが際立ちましたね。
 逆バニーというひたすら非日常な格好と執事としての正装のまま下半身露出になった執事の対比も素晴らしかったです。お嬢様の異常性が際立つし、むしろ属性を強調されてるのは男性キャラの方、というのも面白い。

『先輩』ほしとラッキー

 年下の同学年と。ちなみに主人公は一浪。冒頭の場面におけるヒロインの格好が気合い入ってないリアルな感じですごい良かったんですが、それに対して “てかお前もっとぴたっとした服とか着ないの?” と口を出してしまう先輩。だからフラれる、と明らかになる展開も笑ったんですが、ちゃんとそれがエロパートへの助走にもなる。
 ということで、コスプレ。あれは何になるのだろうか。メイドビキニ? ビキニだけど服装としての要素もあってとても可愛い。「なんだよその格好」と言いたくなるような非日常ファッションが出てくるのは直前の『紗雪お嬢様の華麗なる日常』と同様なんですが、本作では男性キャラ側がそれを用意してしまう、という弱み。弱みであり、むき出しの性欲。淡々としたノリのままそれに応えるヒロイン、というのもギャップがあって可愛かったし、意外なほど積極的なのもエロい。そして、先輩がどんどん調子に乗っていく。あの状況で支配的な振る舞いに出れるのは強いw 極端に暴力的なプレイにまでは行かないんですが、バックで突きながらヒロインの口に指を突っ込んで、ページをめくったらヒロインの上半身がアップでドン、という場面がマジで最高。衣装の可愛さ(異常性)とヒロインの落ち着きが崩れていくのが象徴的に描かれてて本作の中で一番好きかも。

『隣の布団の年下上司』azegami

 出張先相部屋モノ、が最近流行ってるということに今更気づきました。以前から定番のシチュエーションではあるが、最近とにかく増えてきたよね。大好物なのでありがたい限りです。
 立場と年齢にギャップがあり、ヒロインが年下、というのは直前の『先輩』と同じですね。本作は明確に男性キャラが主人公で、上司が年下なことにコンプレックスやひがみの念を抱きつつも劣情を……というこじらせっぷりも面白い。『先輩』は淡々とした波のない関係がエロに発展していく面白さだったけど、本作は出張先相部屋モノという劇的なシチュエーションがあり、そこで互いに溜め込んだ感情が噴出していく面白さ。
 可愛らしい絵柄と、ヒロインの上司なのに学生みたいな乙女チックな言動をしてくる感じが年下上司という属性にハマってて最高。主人公のこじらせた感情がその様を見て徐々に支配欲が……と思ったら意外なほどに誠実というか、かなり純情な結論に至るのも好き。エピローグではヒロインのしたたかさが明らかになるんですが、となると実際はむしろ主人公の方が子供っぽいというか、彼の方が可愛かったのではないか、という気にもなってくるw

『おちあい』だいじ

 小さな会社の社長令嬢と。今号、というか今のところですが、親とか上司公認オチが多いですねw ただ、本作は序盤から “さっさと付き合えばいいのに” とちょっかい出されてるのでお膳立てというか、優しい雰囲気に包まれてるのが良い。
 ヒロイン側が溜め込んだ気持ちをついに爆発させるんですが、彼女の圧倒的な年下感。さらに社長令嬢という「普通大人なら手を出しちゃいけない存在」という感じが全編に出てて最高。制服のままラブホに行くんですが、これもリアルの日常で見たら何もエロくないんだけど、ドラマとして見るとめっちゃ可愛く見える。リアリティとロマンのバランスが絶妙。そんな制服をヒロインが前だけ開ける。エロ漫画とかAVだと巨乳を強調する脱がせ方としてお馴染みだけど、彼女は小さいので……というスカスカ感。このコマが本当に良かった。超好き。あの開けられたシャツが余っちゃってる感じとか最高。彼女のキャラクターやドラマがあの1コマに集約されてるようでもありましたね。
 からのエロ本番。主人公が大人としてリードするんですが、ゴムの装着に失敗。「慣れない童貞可愛い」みたいな場面が本作で飛び出るとは意外でした。それをヒロインが喜ぶのも可愛いし、ここで2人が対等に近づいた感じもあって良い場面でしたね。
 一発終えてからのお風呂。全裸になって互いの立場を捨て去った状態で改めて。今度は主人公の方から積極的に、というのが2人の関係が双方向になっててドラマチックだし、おそらく “…先に上がります” と言われたときに彼は覚悟を決めたんでしょうね。覚悟とケジメの中出しというのが熱い。ただ、そんな覚悟もすべてはヒロインの親のお膳立てによって導き出されたものだった、とオチがつくのも笑った。田舎あるあるみたいなリアリティのあるオチだったのではないでしょうか。主人公が辞めると言い出したから娘を使って引き留める、みたいな雰囲気をどうしても感じてしまうw

『ニオイツケ』鳥茶丸

 獣人と同棲。鳥茶丸先生は前作の筋肉バキバキヒロインもそうだったけど、ヒロイン初登場時に一目で「はい好き~」となるデザインの良さ。ケモミミにピアスしてるのもそうだし、ローライズのジーンズの上からシッポが出てるのとか服装も含めた細かい部分がひたすら良い。2色の毛色だけどシッポは黒単色とかとにかく凝ってる。
 ギザ歯も可愛いんですが、それがキスシーンでドアップになるのも最高でしたね。デザインの良さがちゃんと場面としてフォーカスされる。エロパートだと、まず最初に正常位で中に出して、正式に気持ちを伝え合ってからの2回戦でヒロインが上になったり、バックになったり。密着度の高い正常位はドラマチックで盛り上がるんだけど、ドラマに一区切りがついたあとはヒロインが視覚的に目立ちまくる構成になってて二度おいしい。特にシッポの目立ち方が良いですよね。2回戦突入が決まる直前からシッポがふりふりする描写が入るのが最高に可愛いんですが、そのままシッポが目立つ体位が続く。シッポ大好きなのでひたすら眼福でした……。

いたずらごころえーすけ

 友人のセフレとの関係に混じる。えーすけ先生、2作連続でクズ男なんですが、軽薄さが絶品ですね。前作と違って本作は明らかに男性側のが立場が上(年上で大学生)なので、手も足も出ないというか、攻防みたいなやり取りはほとんどなく、すぐに折れる。その後どう堕ちていくか、の部分をめちゃくちゃ丁寧に描く。堕ちるヒロインの細かい心理描写も素晴らしくて基本的にはヒロインの視点で進むんですが、ちょくちょく挟まる竿役2人のヘラヘラしたりどこか冷めた言動がすげぇリアル。同時に3Pというよりは交代制なんですが、それが逆に無限地獄みたいな感じでもあり、最終的には2組同時に至るので盛り上がりがすごい。同時責めは前戯のときのみで、完全に彼女を折るために特化してましたね。んで、挿入が決定すると男2でやるのは嫌なので順番制になる、とどこまでも竿2人の都合で進行してる。
 ヒロインは完全な転落劇で、言わば可哀想系なんですが、彼女をこの場に誘ったヒロインの友人は完全にこの享楽的な関係をエンジョイしてるのかもしれない、と終盤になって分かる感じも好き。最初に友人が支配されるようなセックスを目撃することになるんですが、終盤のセリフと序盤の様子から察するにひょっとしたら「今回はこういうプレイでよろ」みたいなコンセプトを決めてプレイに興じてるのかもしれませんね。ヒロインと対照的というか、強いw

『OPP-オフィス・パラレル・ピース-』おりひか

 会社で冴えない主人公がセックスで評価される平行世界に転成する。マルチバースだ。アカデミー賞取れそう。
 ギャグ的な勢いで次々とエロが展開されていって密度がすごいし、単純にギャグとしても面白いんですが、個人的にはヒロインが圧倒的に可愛くてたまらないものがある。たぶん今号で一番好きなビジュアルのヒロイン。主人公にとっての憧れの子ながらパラレルなので即エロに突入する。ですが、彼女に関してはクライマックスまでおっぱいが死守されるので、そこでしっかり「ついにあの子と……」という感慨が得られるのが良いですね。あとは単純になかなか脱がないので衣装の魅力も堪能できる。衣装は維持したままセックスしてるのを目撃することで、日常がいかに狂ってるかも実感できるし、彼女にエロい気持ちが一切ない状態でエロに至ってるのがギャップの魅力。そんな彼女の冷静さがクライマックスでついに崩れて、そのまま脱ぎにも至るので熱い。エロのありがたさはないはずなのに、しっかりクライマックスでテンションぶち上がる流れになってて最高でした。

『純愛本気ビッチ』Beなんとか

 第2話。後編? ただ、本作は学級委員長になってるので境遇が大きく変わっていて、第2話感がある。学級委員長なのでやりたい放題のセックスはお預け。お預けだが、あの手この手で「○○だったらセーフ」という言い訳を見つけていく。その言い訳を見つける前の寸止めっぷりも素晴らしかったですね。8ー9ページ目で急に上段のコマがページを跨いで展開されるのとか不意打ち的な良さがあったし、シックスナインならではのワイドな感じが出てて本当に好き。その下のコマ、右ページと左ページでそれぞれ主人公、ヒロインサイド(顔の方)の描写に分けられてるのも面白い演出だったし、シックスナインのそれぞれが勝手にエロをやってる感としてリアリティがあったと思います。
 そして、キスならオーケー、イカなきゃオーケー、とずるずると過激な方へと流れていく。このだらしないずるずる感が心理としてめっちゃ分かるし、互いに止められなくなってる感じがとてもエロい。我慢に我慢を重ねて、クライマックスでついに一発、というのも最高の展開だったと思います。続きって大体エロが過激化して、プレイ内容や射精回数がエスカレートしていく作品が多いと思うんですが、本作はあえての逆、というアプローチが素晴らしかったですね。このキャラクターで、このあえての続編。

『オタ×ヒメ』藍夜

 タイトルの通りオタサーの姫の話で、藍夜先生の作品なので姫が酷い目に遭う話……なんだけど、という最後のパートも素晴らしかったですね。たしかに序盤にもいたわ。性欲に素直にならないガチ陰キャのオタクくん。「オタクの鑑だよ!」と勝手に肩入れしてしまうんですが、そんな彼をヒロインが。ヒロインの変貌ぶりが圧巻なんですが、クライマックスのセックスではほとんど2人の間にコミュニケーションは発生していなくて一方的。体位もヒロインのみが動く騎乗位で、というコントラストが素晴らしかったし、何よりメイド服だったのが良いですよね。本作には主に3種類の衣装が出てくるんですが、ヒロインの衣装の変遷がとても良い。最初は自信のなさそうなフード。そして、犯されてなぜか自信をつけて初めてのスカート。オシャレに目覚めたという話なんですが、とはいえまだオシャレに慣れてないような印象もある絶妙な格好。そして、最後は完全に非日常のメイド服。彼女にとっては完全に男を誘惑するための武器で、と彼女の変貌のドラマの終着点としてものすごく納得度が高い。単純にすごく可愛い。メイド服のコスプレっぽさとコスプレっぽくなさがものすごく絶妙なデザインで好みでした。

『副会長は放課後に鳴く』Noise

 Noise先生、某連載読んでおりました。めっちゃ良かったです。好き。
 んで、本作。ものすごくラブコメっぽい始まりをしたと思ったら2ページ目から早速セックス。この落差に引き込まれたし、日常パートは最初と最後の1ページずつのみ、他はすべて全裸でセックス、という思い切りの良すぎる構成が最高。ある意味ツンデレの究極系のような作品。
 日常パートではヒロインが一方的に怒り続けてるが、エロパートでは終始イチャイチャ。ただ、セックスとしては完全に上下のある内容になってて、ヒロインが下。暴力的な雰囲気はないけど、はっきりと上下が感じられるバランスが素晴らしかったです。SMというほど極端ではなく、絶妙。常に2人の上下を感じさせる体位で、シックスナインでも男性側が覆い被さる形。てか、体格差でヒロインはチンコに届かないのでそもそもシックスナインが成立しない、というのも見事。体格差のツンデレカップルとしてものすごく新鮮なプレイ内容でした。
 こうなると、恋人モードで2人きりだがセックスはないとき(デート時とか)にどんな感じになるのかも気になってきますね。ほぼ対等なイチャイチャなのか、ヒロインが割と高圧的になるイチャイチャなのか、セックス時のような主従があるのか。どれも良さそうだな……。

『虎の春』大伴ヤキ

 彼氏との初体験に大失敗。1ページ目の彼氏が影のあるイケメンって感じでちょっと「悪い奴なんじゃあ……」と身構えてしまいました。すげぇ良い奴だったので申し訳ないやら恥ずかしいやら。
 彼氏はひたすら良い奴なので悪いことになりようもないんだけど、ヒロインが独りでワチャワチャしてしまってエロがなかなか進まない。コメディっぽいノリになる場面も多くてめちゃくちゃ微笑ましいし、可愛かったです。ヒロインが寝取られを妄想してしまう場面とかマジで笑った。妄想の中の同僚にいいようにされてる彼氏くんの絵面もおかしいんですが、同時に「女性視点の寝取られ……ちょっと良いかもな……」と何かが目覚めそうにもなりましたw 女性向けの業界だと寝取られって人気なのだろうか。
 初体験に向けて入念な準備。前戯までは完璧に進行するが、最後の最後でまたビビってしまう。2度のキャンセル展開は意外でした。ここまで来ると彼氏くんの方も可哀想、と自然と考えが及ぶようになる。彼氏くんの寂しそうな顔が2コマ挟まるの最高でしたね。
 2度もキャンセルしたら話がゆっくりなりすぎそうなもんなんですが、実際は直後に別の準備をしてすぐに再開。漫画のページ進行上は1ページインターバルが挟まっただけ。この構成がめちゃくちゃ良い。劇中の時間経過は長めなんですが、漫画として読むとスムーズにエロが盛り上がってるように読める。コスプレの準備をして再挑戦という流れなんですが、そこから初挿入に至る際は前戯を省くんですよね。劇中の理屈では興奮しすぎたからですが、漫画としてはさっき前戯したから、というようにも読める。初体験に向けた盛り上がりと勢いはすごいんだけど、同時に初体験のために慎重かつ丁寧に準備を重ねているのも描かれててすごい。矛盾するはずの2つが成立してる。
 劇中で言及はされないけど、前半、構図や描き込みがやけにアナルが気になる……と思ってたらコスプレのくだりでアナルが活用されてるので笑いました。彼氏くんもバックで突きながらシッポぶち抜いてて、満喫してやがるw

『北風と太陽』りんごくらぶ

 双子に迫られる。今号だと『姪くらべ』も双子モノでしたが、双子が似てるけど対照的なキャラクターになってるのは定番ですね。それを北風と太陽にたとえたタイトルが秀逸。実際、竿役相手にやってることはどちらも北風な気もするんですが、キャラ強めの2人になす術もなく振り回され続ける勢いの良さは間違いなく本作の魅力。最初から最後まで3人が居合わせたままの状態でヒロイン2人が対抗心をぶつけながらヒートアップしていく内容も素晴らしかったですね。交代制のようでもあり、3Pならではのダイナミズムもある。
 りんごくらぶ作品なだけあっておっぱい描写が強烈で、初手のパイズリも素晴らしかったんですが、後半の挿入パートにおけるおっぱい描写も最高でした。竿役がおっぱいを触ったり堪能する場面は少ないんですが、絵面としておっぱいの主張がめちゃくちゃ強め。正常位、密着正常位、バック、騎乗位、それぞれにおけるおっぱいの強烈すぎる存在感が絶品でした。

『菜穂ちゃんはオナホ屋さん』かるま龍狼

 「出前版」。weeklyの方で基本は非エロ4コマをやってるけど、たまに通常のエロ読切もあって、今回はその3作目かな? 相手はお馴染みケンジさんで、菜穂ちゃんが通い妻状態になってるのが何ともエロい。普段非エロ作品にも出てるキャラなので本作のように「会ったら当たり前のようにエロに発展する」関係がめちゃくちゃエロく感じられてしまう。いけないものを見てしまってる感。菜穂ちゃんのエロ作品自体は別に珍しくないんですが、今回のはエロに至る特別さが一切感じられない、日常的なエロというのが最高でした。菜穂ちゃん作品で一番エロかったと思う。
 前半が建前として菜穂ちゃんが献身的なプレイになってるのも良かったし、エロが盛り上がっていくに連れ2人が体裁を捨てて普通にセックスするようになる展開も素晴らしかったです。象徴的なのは菜穂ちゃんの脱衣ですかね。1発目のフィニッシュはオナホで入れ直すんですが、2発目はそんな余裕もなく……という展開も同様で2人が徐々に建前を捨てていく。
 ギャグ的な要素はもちろんあるんですが、菜穂ちゃんでここまで本格的なエロ作品になるのは予想外だったというか、ちょっとナメてました。こんなエロくなるとは……。

「読者コーナー」

 担当の素股編集が某ゲームハード購入にテンション上がりすぎたのか、挨拶とまとめの部分でエロい話をしてないので笑った。冒涜のくだりも好き。
forms.gle

 終わり。もう今日か明日には次号が出てしまうのですが、逆に考えればすぐに次号が楽しめるということなので、これはアリ!!(苦しい)(次は頑張ります)
kitaku2kitaku.hatenablog.com