北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.12の感想

 明日か明後日にでも快楽天本誌の感想を終えたいと思います。遅すぎたね……。
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「表紙」moyori

 1週目の段階で分かっていたことなんですが、乳首ハート、良いよね……。

魔法少女の恩返し』角煮煮

 前編。今回はどんな催眠なのかな……と思ったらかなり変則的。内容としては催眠でいいと思うけど、催眠術の使い手が主人公ではなく魔法少女。突然非日常の世界に放り込まれるギャップも楽しいし、主人公自身は特別な存在ではないまま、というのも良い。魔法少女が徹頭徹尾キラキラポップな存在として描かれるのに、主人公の問題をエロで解決しようとしてくるのが狂ってて最高。大規模な影響が出ると魔法警察に見逃してもらえなくなる、という設定で説明したのも面白かったですね。エロだけだったら世界への影響が少ないのでセーフ。魔法で避妊すれば影響ゼロでしょ、という勢いが好き。妙に設定が凝ってるのが良いですよね。前作以前もそうでしたが。
 ワケも分からずエロを享受する主人公と、催眠で意識が改変されてるヒロインという関係性もめちゃくちゃ良かったんですが、何と言っても魔法少女のポップな存在感が最高。「そういう漫画っぽい」雰囲気の少女を描くのがひたすらにうまい。魔法少女の言動や仕草、ポーズ、彼女の周りだけ作品の磁場が違っているかのようなドタバタ感。机を出現させる場面の、机が歪曲して出てくる感じとかアニメっぽい勢いも感じられる。煙になって消える際、煙に星が混ざってるのもそれっぽいし、逆に煙から上半身だけ出してくる感じもポップでありそうなんだよなぁ。そんな彼女が本作の中で最も狂った存在というのがおかしくもあり、怖いw

『運命はどこに?』もち米せいかつ

 初めての彼女にフラれ、落ち込んでいると知らないお姉さんがものすごい距離感で慰めてくる。この幼馴染とか親戚のお姉さんみたいな距離感がめちゃくちゃ魅力的なんですが、それが知らない人というギャップが良い。この突拍子もない存在には直前の角煮煮ワールドみも感じてしまったんですが、本作は最後にちゃんと説明がつくので安心であったw
 とにかく、この素敵お姉さん像が素晴らしい。あまりに主人公に都合の良い存在というか、あまりに理想のお姉さんすぎるんだけど、挿入中に彼女がタバコ休憩し出す場面で一気に印象が変わる。このタバコが初めて主人公にとって都合の良くない行動で、ここで一気に彼女の意志が感じられるというか、実感する。あんだけ都合の良いことが続いてたけど、すべて彼女の意志で、彼女が望んでやってたと分かるので、挿入中にタバコ吸われるのは多少イヤでもちょっと安心するというか「夢じゃなかったんだ……」みたいな感覚。ヒロインのキャラクターがリアルに感じられるようになるし、年上お姉さんに翻弄されてる感としてもめちゃくちゃ良い……。挿入中の喫煙(女性)、ジャンルとして流行ってほしくなるくらいの魅力を感じた。
 トイレの個室という閉所ということもあり、ヒロインの脱衣が限定的で、最低限の脱ぎからエロが進むにつれて少しずつ脱ぎが増えていく感じも最高に好みでした。脱ぎの過程も魅力的だったし、個室に入った最初の、スカートだけ脱いだ全身のショットも超良かったです。主人公が学ランを脱がないまま終わったのも、ヒロインと違って行為の最中に脱ぐ余裕がない表現になってて好きですね。終わったあと、主人公が惚けているとヒロインが元気にチュッチュしてくる感じも最高。

エロマンガアカデミー」

 37時限目、肉棒魔羅ノ進先生による「アナルがだいすき!」。どんなテーマになるか楽しみにしてたんですが、アナルだったとは。たしかに、どの作品もアナル描写の迫力がすごいので、好きなのは何となく想像できましたw 別に今までの作品がアナルがメインテーマになるようなものばかりではなかったのに、これだけのこだわりがあるというのが面白すぎる。
 先生の好み、こだわりはインタビューを読む前から想像できるんですが、いざインタビューが始まると、すべての質問文に「アナル」が入ってるので笑ってしまった。完全に特化型の回だ! ここまで質問の内容がワンテーマなのも珍しいのでは……。今までは多少は脱線とか一般的な(エロ)漫画の話になったりしてたと思いますが、今回は完全にアナルの話しかしてないw ただ、こんだけアナルを語りながらアナルセックスの話はほとんどないのもすごいですね。
 快楽天での現状最新作である『さむくないように』は純情なロマンスを描くストーリー重視の作品だったので、さすがにアナルチャンスはないのでは……と探しながら読み返してしまった。正常位のみなのでやはりアナルが大映しになるようなコマはなかなか出てこないのですが、だからこそ逆にたまに出てくるアナルのコマに「待ってました!」みたいな気持ちになれて楽しい。次作以降も探しながら読んでしまいそう……。


 終わり。やはりエロ漫画作家のインタビューは面白い、と思いを新たにしました。
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