北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.08の感想

 weekly感想書いたと思ったら月刊の方の快楽天がもう始まっておる。
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『好きなんだもん』星井情

 初登場の先生なんですが、読んでる途中で「そっちなのかー!!」と声出したくなるほどに驚いた。とにかく序盤の初々しいカップルの心理描写がうますぎるんですよ。心理の機微を丁寧に描くだけでも十二分に満足しちゃうんですが、エロが始まり、ヒロインの本性が徐々に明らかになっていく。序盤の心理描写は全然メインじゃなかった。メインじゃないのにあのレベルとか、贅沢な話やで。もちろん、あの心理描写のレベルがあるからこそエロパートの迫力が増すんですけどね。主人公の快楽に堕ちていく変遷とか素晴らしかったです。ヒロインの本性を知った際の、 “カフェに行った時も” “美術館に行った時も” と小さく回想を挟むのとか最高。ムクムクと大きくなるコマがその回想の間に出てくるのとかも漫画ならではのオモシロが詰まってる。そして、この「カフェ」「美術館」のコマでのヒロインが可愛すぎるのでそっちも刺さりました。擬態してたってことなんだろうけど、それにしても良すぎる。もちろん現在の髪下ろしてる姿も素敵なんだけど。
 知られざるヒロインの一面に翻弄され、支配され、堕ちていく。主人公が彼氏として勝手に背負ってた役割を投げ捨てるようになるまでの描写が迫力ありすぎて誤解しそうになるんですが、具体的に何か特別激しいプレイをしてるわけではないですよね……まだ。それなのにあんなに「支配されてる」感があるのがすごい。これはホント心理描写のおかげであり、漫画としての面白さなんだろうなぁ。
 実際に行われてること以上にダークな印象を受けてしまう……からのラストショット。「まだ隠してやがったのか!」という驚きであり、歓喜。ヒロインのさらなる本性を、彼女の言動ではなく、彼女が用意したモノの羅列で表現しきったのがスマートすぎる。私はガーゼの使い道が分からなくて「出血沙汰!?」とか一瞬ビビったんですが、komifloのコメ欄によるとローションとの組み合わせですごいことになるらしい……。
 彼氏のことを犬扱いして愛玩するという意味でペットシートが象徴的だったと思うんですが、そのパッケージに「吸収力UP!!」と書かれていることでペットシートの使い道が何となく想像できるようになってるのも秀逸だったと思います。この一文があるだけで、この後彼氏がどうなってしまうのか、脳内にイメージが一気に広がってくる。もはや俳句とかそういう領域なのでは……(大げさ)。
 それと、この話に『好きなんだもん』というタイトルを付けたのも素晴らしかったですね。いやマジで全方位的に良かった。好き。

『にゃんにゃんしてよっ!!』里月ちよ

 前作『にゃんとかしてよっ!!』の続編。後日談ショートという感じでしょうか。『好きなんだもん』のラストの直後に本作が始まると本当に癒されるw 純度の高い可愛さが染みるぜ……。それと、里月先生、こないだのビーストの作品も最高でした。ありがとうございます。
 冒頭の場面、布団かぶりながらフェラしてる場面がめちゃくちゃ可愛い。「ちゅぽんっ」とチンコを出すコマとかマジ最高でしょ。イノセントさと小動物ならではの可愛さ、なのにチンコを弄ぶエロさ。好き。
 いきなりエロが始まってそのまま本番、と全力で駆け抜けていくような作品なんですが、ちゃんとエロの最中にも猫っぽさを感じさせる言動、ポーズがあるのも良い。単なる猫耳ではなく、マジの猫というのが大事。猫っぽさが可愛いので「猫モードも見たいなぁ……」とか無い物ねだりの念が湧いていたんですが、最後に出てきた。嬉しい。いやホント、猫の状態も超可愛いのよ。さすがにエロは無理だけど、そっち方面ももっと見たい。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #15「バレンタインは彼女味」。タイトルの通りバレンタイン回。季節ネタ縛りというわけではないんですが、次回はどうなるんだろう……とか期待してしまう。
 バレンタインチョコとエロ。チョコのどの部分を切り取るかが大事になってくると思うんですが、本作はチョコ作り。彼氏のためにチョコを作ってる女の子って可愛いよね。キッチンに立つその背中の魅力よ。さらにはチョコ制作中なのでチョコがまだドロドロの状態、というのも活きてくる。セーラー服にエプロン、というのにもフェチを感じる。良さのみで作品が始まり終わっていく、というのはショート作品ならではの魅力だと言えると思います。キャラは統一せずに多種多様なシチュエーションが描かれるのが本シリーズ良いですよね。


 終わり。免許の更新行かなきゃ(知らんがな)。
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