北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.54の感想

 本家快楽天の感想も書いたのでよかったら読んでね。

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「表紙」ヨシラギ

 最後まで脱ぐと思ったら違ったw 最後は全裸という規則性が作家へのノルマ、ルールとして課されてると思ってたんですが、案外そうでもないんですかね。「3段階の差分を下さい」くらいなのかもしれない。いや、この場合は来週もう1つ続いてもおかしくないんですが、最近は3で交代だからどうなんでしょ。

『ヒモぐらし』小矢部亮

 後編。兄の攻めに移ったところから後編が始まるんですが、この後編1ページ目に前回のあらすじっぽいモノローグが入る。これはさすがに偶然だと思うんですが、前後編の分割を意識した作りになってるんだとしたら、すごい。ここまで丁寧な作りはweeklyの中でも初なんじゃないかってレベル。
 お兄ちゃんの攻めが想像以上に激しい。妹が「勝った」となった直後の激しいクンニで攻守逆転という感じなんですが、妹としては「気持ちいいから最高」という結論にしかならないのが面白い。ある意味最強ですよね。堕落した妹の思考が。ダメ妹が反撃食らって敗北、みたいなギャグ的な展開は想像つくんですが、散々攻められたあと、最終的には何の反省もせずにニヤリとするから強い。救いようがないほどダメ、ということでもあるんですが、そのダメさは間違いなく彼女の魅力ですよね。反撃されるとあっさり負けちゃうのも可愛いし、それに反省しないダメ人間メンタルも結局は可愛い。ダメさしかないのにそれが可愛く感じられてしまうから不思議だ……。ずるいと言えるのかもしれない。いや、ダメならダメなほど「俺が面倒見なきゃ」的な兄マインドが刺激されるのでストレートな魅力かもしれませんね。まぁ、本作の兄貴はそこまで気づかずにマジで騙されたまま終わるんですがw
 そんな兄貴。妹の目論見通りに堕ちる。逆ギレ的に責め立てる場面が圧巻。前編だと「どこまで良い奴なんだ」みたいな印象もあったんですが、後編ではついに本性が露わになるというか、ちょっと暗い感情が生まれて暴走する。妹への愛故の暴走だと分かるし、その後の賢者モードで元の真面目さが戻るのも笑えました。この真面目な兄貴とダメすぎる妹、というのが結局のところ理想的なカップルにも思えてくる。

『きょうのふろく』れゐぢ

 #6。ギャグっぽいノリで突然良い話がぶっ込まれる、という傾向も見えてきましたね。傾向というか、もはやそれを求めちゃってるというか。
 「オーマイブラザー」。姉弟。姉が弟の服を借りて外出すると、弟の思わず日常を知ることになる。異性装ネタでそういう良さもあるんですが、普段の弟にも興味がある……となる余地が良いです。いや、あの担任のキャラクターとかギャグっぽいけど、よく考えると普通に怖いんですがw
 「何度でも…」。AIの進歩した未来のラブドール。結婚3年目と設定したら倦怠期の夫婦生活が再現され……という期待してたエロが肩すかしになるギャグなんですが、そっから文句なしの良い話になだれ込んでいくのが最高w 5ページ漫画なんですが、起1、承2、転1、結1という感じのページ配分ですね。承が長めだからこそ倦怠期夫婦ギャグが本題かと思わせてのツイストが楽しい。最終的な決着として倦怠期を抜け出してセックスに至るのではなく、互いに素直になって愛を確認し合うだけで終わるんですが、これはギャグ枠ならではの自由さなんじゃないですかね。普通のエロ漫画だったらここからセックスパートになると思いますので。
 「あの子の…を守りたい」。1ページ。肉を守りたい。スポーツジムがむちぷりボディ保存委員会に成り果ててるオチで笑うんですが、ちょっとあのファンクラブ感、ジムの中に独自のコミュニティが生まれてる感じは憧れるかもなぁ。人付き合いも込みでジムの魅力というか。

エロマンガアカデミー」

 8時限目。南乃さざん先生による「ダイナミックな肉の描き方」。南乃先生はvol.31で失楽天掲載作品の前日譚を載せてる。そこから引っ張ってきたか、とちょっと驚きでした。このコーナーの人選毎回気になってるので。
 肉の描き方とはありますが、お胸です。おっぱいです。ここまでワンテーマに終始するのも珍しいと思います。インタビューが全部おっぱい。語り尽きないのがすごいw
 そんなおっぱい講義。おっぱいへのこだわりもすごいんですが、その話の内容がかなり実務的というか、マジで「描き方」について細かく語られてるので興味深いです。絵を描く人にとっては金言の連発だと思います。まったくの門外漢でも面白いです。情報追加という表現が新鮮だったんですが、その情報量ってのがおっぱい愛と比例してそうですね。


 終わり。月曜にジャンプがないと思うと清々しいです。
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