北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.37の感想

 月の第五日曜日はweekly休みということをすっかり忘れてました(先週)。
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『密事』Kidmo

 みそかごと。読み方むずい。勉強になりました。
 フルカラー4ページ。『DOLLS』後日譚以来ですね。カラー漫画。電子媒体だから無計画にやってもよさそうなもんなんですが。
 ショートなのでほとんど物語はないんですが、シャツの質感とかすごい良かったです。女性のシャツ好きなんですよ。脱ぎすぎないのと、胸の張りが非常に刺さりました。もちろん過剰に透けたり乳袋的になったりしてリアルとは違うんですが、その漫画のウソを乗り越える説得力があったと思います。油断すると写実的な印象を受けてしまうじゃないですか。
 あと、ショートなので一枚絵の連続になってるというか、長めの漫画とは演技の温度が違う感じがしてそこもまた魅力ですよね。一枚絵の連続で漫画を構成するというと今号は『いっぱい遊ぼ!』というすごい実験的な作品もあるんですが、そことの比較も捗ると思います。あれはあれで手法が尖りすぎてるのであんま比較にならないかw

『おつかれ♡ II』fu-ta

 続編。最初からシリーズ展開が計画されてたのではなく、人気を受けての増築的な続編、という感じなんですかね。だとしたらweeklyでは初めてな気がします。weeklyの長期的な展望を感じるようでもあります。
 あと、柱に「前作の配信は2020年8月で順次終了します」とある。weekly作品の配信期間は気になってたんですが普通に1年で終了っぽいですね。
 本編。ワニ商事、そして優理ちゃんの父親が登場。前作で存在だけは語られていたものが実際に登場するのは続編ならではの魅力ですね。ユニバースが拡張されてる感というか。この世界の広がりを感じる。
 ということで会社。お父さんがどこまで把握してるのか気になるんですが、娘とは友人で、コキ使ってたことを娘に怒られた、という感じ。まさか恋仲じゃないよね? と冗談混じりに疑われるんですが、マジでは疑ってない感じが人畜無害だとナメられてるようで面白い。てか、前作の電車やカラオケボックスに続いて外でのプレイになるんですが、今回はなんと会社の喫煙室カラオケボックス同様、一応部屋にはなってるけど……というパブリック具合がドキドキしますね。てか、父親も近くにいるのでホントやばいw
 前作と同じく優理ちゃんに癒してもらう話なんですが、厳密に言うと作品の視点が優理ちゃんに移ってる。まぁ、最初しかモノローグはないんですが、前作は全体を通じて遠藤の語りで進行してたのでかなり味わいが違う。まぁ、いざエロが始まると優理ちゃんは感じまくっちゃうので、彼女が「やられる」話の方が収まりが良かったんだと思います。たぶん。
 優理ちゃん生殺しエンドは前作の1話目の終わり方と同じなんですが、別れを切り出すのが逆になっていて、もちろん2人が恋仲になっていることもあり、より彼女の生殺し感が増しましたね。そして、生殺しにされてるのは読者も同じw 生殺しのまま待たされるのが連載形式の良さですね。せめて毎週掲載であってくれ……

『いっぱい遊ぼ! ~おうち編~』昼寝

 後編。1ページ漫画のまま続くのかコマ割りするのか気になってたんですが、大きめにコマを割る。折衷的でしたね。昼寝先生の通常の漫画作品と比べると明らかに違いがある。
 主観映像で、魚眼気味、そして今回はキスから始まるのでとにかくヒロインのドアップがすごい。画面の圧は元々すごいんですが、ヒロインとの距離感があり得ないことになってるので読み味が特濃w
 んで、いざ本番。なんですが、「デートしてる時もずっと犯したかったんだよね」というセリフから始まるデート場面のフラッシュバック、そこにセックス中のヒロインの姿が上書きされる演出がすごい。このためにあの前編だったのか!! と膝を打ちました。これはやられたなぁ。圧倒的描き込むスタイルとあわせた形式だと思ってましたが、仕掛けはそれだけじゃなかった。
 本作のカップルは相当鍛えられた2人ですが、普通の健全なカップルでも昼間のデート中に「今晩……するのかな……?」と意識しちゃうことはあると思うし、あって当然だと思うので、そのことを踏まえるとあのデート光景の上書き演出は心理描写として非常にリアルですよね。それを漫画ならではの、それでいて発明的なアイディアで描いたのがすごい。


 終わり。先週休みでしたが、やっぱ日曜のリズムとしてweeklyあると嬉しいです。おそらく5月の末にまた休みが来ると思うんですが、そのときもまた「あれっ今週ないんだっけ!?」と驚くんだと思いますw
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