北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.38の感想

 ここも新コロで休みになったりするのだろうか……と怯えております。

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『おつかれ♡ II』fu-ta

 第2話。komifloコメ欄で優理ちゃんが脱水心配されてるので笑った。たしかに至る所で出しまくりで水分不足が怖くなってくるw とにかく彼女が気持ちよくなり、果てる、というのが本シリーズの根幹な気もしてきました。もちろん彼女が癒してくれる、がタイトルの意味ではあるんですが、エロの内容としては徹頭徹尾漏らしてるよなぁ。人のベッドですごいことになってるのは笑ったんですが、ベッドの匂いで我慢できなくなったんだから仕方ないw その後のファブリーズのくだりも可愛かったですね。絵としても可愛いし、「あの匂い知ってる」と五感で作品の詳細を想像できるのが良い。
 そんなオナニー。続編になって優理ちゃん視点の物語になったと思ってるんですが、その醍醐味が遺憾なく発揮された形。男からすると帰ったら迎えに来てくれたり、料理作ってくれたりと彼女に癒される要素も間違いなくあるんですが、前作と違って優理ちゃんが主導する時間が限りなくゼロに近いw ほっといても独りで始めちゃうし、2人で始めても瞬殺。ここらへんの関係性の変化(というか開発)が続編ならではの魅力だったと思います。
 生殺しのままで、いよいよ本番か……というところでエンド。前話にもあった優理ちゃんの父親からの電話が出てきたのが気になりますね。続編は徹底的にそこがキーになるのか。お父さん、ダシにしてすまんなw

『せんせいとまさるくん』西沢みずき

 西沢先生仕事しすぎだろ……と新作の度に思ってしまう。ものすごいハイペース。weeklyでの前作『あかるい家族性活』が結構なボリュームのシリーズでしたので、一区切りというか一休み入るかと思ったらそんなこともなく。ありがたい限りです。
 授業中は怖い先生が実は……。オープニングのまさるくんが友達に売られ、先生に勃起を晒し者にされ、あまりに不憫だったんですが、そこからの扉、そして呼び出されてからの本性を見せた先生の姿にやられました。SM関係になる話なんですが、とにかく先生の表情のギャップ、恍惚の表情が最高……。メガネが本性を隠す仮面のようなアイテムになってるのも良かったですね。そっから徐々に興奮を隠しきれなくなっていく表情のグラデーションが本当に魅力的。まさるくんが一方的に責められ続けれ、手と口で果てるところで本話は終わるんですが、果たして本当に気持ちよかったのはどっちなのだろうか……と思ってしまうほどに先生の表情がエロい。まるくんがイッて「はぁはぁ」言ってるんですが、それと同時に先生もそれ以上の勢いで興奮してて……というラストショットが素晴らしかったです。『あかるい家族性活』の母親も圧倒的な強者としての魅力に溢れてたキャラクターですが、あっちは底知れぬ恐ろしさがある感じだったじゃないですか。本作もヒロインが完全に支配的なんですが、ヒロインの感情、欲望がダダ漏れ、という良さだったと思います。超好き。

『みちびくドエム』したらなな

 こちらもSM関係だけど、本作はよりこじれてて、そのキャラクターが本作の味噌ですね。キャラクターの魅力とエロが合致したコンセプトで殴りかかってくるような内容だったのではないかと。
 タイトルにもあるように、ドエムのヒロインが主人公のことを導いてくる。SMのSはサービスのS、みたいな言い回しありますけど、本作がまさにそれ。主人公にサービスとしてのSを要求してくる。SMってSが主でMが従だと思うんですが、本作だとそれが逆転してるから面白い。性癖のこじれとして面白いし、ひょんなことからエロに享受する権利を得た主人公の動揺のドラマとしても面白い。
 ギャグ調のエロで楽しい、とか思ってたら終盤にかけて急に良い話にハンドル切るので驚きました。主人公が想像以上に良い奴というか、誠実な奴で素晴らしかったですね。享楽的な関係に満足するのではなく、一方的な関係に寂しさを感じる、という中盤がすごい。急に切ない。そして終盤、主人公が自らの意志で動き出す、というドラマが熱い。熱いんだけど、余裕で受け止めるヒロインで笑う……んですが、主人公が即興をやめず、そのまま告白になだれ込む。 “オレの女になれ” が秀逸でしたね。Sフレーズなんですが、彼がこの言葉に込めた思いを考えると熱い。すべてはこのセリフのためにあったというか、このセリフの時点で本作は勝ちだと思います。
 彼女に好かれる自分になる、という成長のドラマでしたよね。コメディーだと思ってたのに、何ならちょっと感動してしまったw これ普通に前後編として掲載してもおかしくないボリュームだったと思うんですが、一気に掲載してくれたのが本当にありがたいです。14-15ページで話が大きく転換するのでそこで切ることも可能だったと思いますが、英断!!


 終わり。優劣決めても仕方ないのですが、今週すごい良かったです。三者三様に違った魅力がありました。3本目が長めの読切というのも読後感として良いですね。
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