北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.5の感想

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 本家快楽天の方も早く感想書かなきゃ。また月曜になっちゃったんですよね……。

『春の蝉』えーすけ

 第3話。まだ終わらないのでWEEKLY的に歴代最長、記録更新ですね。
 イヤホンのシェアで2人の心の繋がりを表してると思ったら、昔の曲の話で2人の年の差を意識させられることになるとかヤバイ。あのイヤホン、もっと分かりやすいアイテムかと思ったら、そこにもう1つ意味を加えてくる。すごすぎ。
 その後もイヤホン付けたまま手マンになるのも良いですよね。あくまでも一緒に音楽聴いてるだけですよー、という最低限の体裁というか。それがいつのまにか外れるんですが、要するに理性が決壊する、我慢の限界という表現でもありますよね。動きを止めての印象的な “も…無理” の場面で2人の顔のアップになるんですが、映る耳がさっきまでイヤホンをしてた方の耳。次のフェイズに移ったという印象になる。
 からのゴムのくだりが最高w ゴムからナマへ、ってエロの盛り上がり表現としてよく使われる展開だとは思いますが、こんなのは初めて見た……。たしかにアイツ初回から出てきたし、前話ラストの場面転換でも印象的な出番があったんですが、ここでこんな重要な役割を担うとは。ちゃんとした恋人とか、年相応の付き合いだったらゴム隠しちゃったらナマでしちゃうかもしれないんですが、この悪戯の狙いはそこじゃないですよね。ゴムがないから出来ない、リスクがあるのでするわけがない、という前提の話だと思います。冒頭の曲のくだりもそうですが、ここで2人の年の差や禁断の関係であることを再認識させてーの、という助走。
 本作の主人公は生徒に手を出すクズではあるけど、基本的に受け身ですよね。そこがよりクズとも言えるんですが。今回のナマも言われるがままなんですが、今まであった大人として教えてやる的な余裕がなくなる。初めてのナマを経験することで彼にとって無数の子の中の1人ではなくなり、特別な1人になるわけで。ナマの特別な感覚という表現も見事でしたね。1話ごとにレベルアップしてるという意味でもそうだし、いよいよ取り返しのつかないとこまで来てしまった、という一線を越えたので物語的にも面白くなってきましたね。

『蜜の味』蒼井ミハル

 第3話。こちらは最終話。正直言いますと、成長したエミリオがめちゃくちゃ可愛いです。今までも良かったけど、より良い。このままもっと見ていたいというか。まぁ、3話の話的にはシズカお姉さんの変貌ぶりがメインではあるんですけどね。エミリオが順調に育った感あるけど、彼女は逆に……というつらさ。詳細が語られないんですが、だからこそビジュアルの変化に託される。まぁ、思い返せば初回のときに映画が捨てられそうだったらしいので、自由と束縛の象徴が映画ってことなのは分かりますね。捨てられるからこそ映画館で観るわけで、それが再会のキッカケになる、というのもうまいロジックだと思います。
 んで、やることになるんですが、どうやら家にあがる前から誘われたらしい。なんだけど、あがったら即、ではないのが面白いですね。料理をして、 “あとは味が染み込むまで 放置っ” となり、することがなくなっていよいよ、という流れ。味が染み込むとか放置することで料理が完成するとかいろいろ意味がありそうで面白いですね。タイトルにも「味」はありますし。ただ、事後にこの料理を食べるみたいなくだりはないんですよ。どうなったんでしょうね、とオープンなまま完結する。
 あと面白かったのが、 “私…大人になるの…失敗しちゃった…” の場面。背景にゴミ箱が映るんですが、その直前ではその上の方に飾られた花が映るんですよ。花のコマで溜めて、ゴミ箱のコマであのセリフ。落下してしまった、失敗してしまったという表現としてめちゃくちゃオシャレですね。てか、本作の初回でもこういう部屋の背景のキレイな面と汚い面を対比させる演出してましたよね。それの再現をしてるわけだ。うまーっ。オシャレすぎる。あのときもゴミが描かれて、セリフはエミリオの “はやく…” “おとな なりたい…” だったわけで、とにかく対照的になるよう計算されてる。
 んで、エロパート。お姉さん大きくなっててヤバイんですが、ただの成長として大きくなったのか外部的な原因があるのか、とか考え出すと暗くなりますねw “あの頃より結構大きくなっちゃった” だからなぁ。ただ、おっぱいにかぶりつくエミリオが可愛いのでオールオッケーです。エミリオが愛撫する側になるのもドラマを感じるんですが、単純におっぱいに吸ってる絵面が子供っぽいというのも良いですよね。時間経過によってある程度は大人になった2人だけど、この瞬間だけ子供に戻るというか。
 終わり。 “ちゃんと まだ好きじゃないですか” というセリフの先が互いのことではなく映画ってのが良かったと思います。『ビッグフィッシュ』観たくなるなぁw

『くそラボ ~スーサイドホール編~』ysmmzr

 おおっ、ゼロスに載ってた短編ギャグがこっちでまさかの続編。ゼロスの巻末固定で連載とかも予想してたんですが、こっちに来るとは。ぶっちゃけ続きがどうこうって感じではないのでゼロスと行ったり来たりもアリだと思います。巻末ギャグ好きです。
 前回はひよりと江本さんの百合漫才みたいな雰囲気あったんですが、今回はひよりと社長がメインですね。てか、後半どんどん社長の比率が大きくなっていくので笑った。絵としては前回よりもエロいことになるんですが、話としてはほとんど社長じゃねぇかw
 AI搭載のオナホ。憧れの女の子を再現可能だったはずが、実際に再現されたのはツッコミスキル。本人よりもツッコミが辛辣になってるのも含め面白すぎるでしょ。エロ目的の副産物としてツッコミオナホは嫌だけど、女の子のツッコミAIはそれを主目的にすれば案外需要ある気がします。本人には言えないような下らないギャグ言ってツッコんでもらいたいって願望、ある人結構いるんじゃないかしらw
 AIの不具合で社長がツッコミに回ることになり、爆発オチ。キレイな爆発オチなので最高でした。オナホの自爆機能がスイッチ式ではなく脳波の関知による自動爆破なのがフリとしてうまいのがなんか悔しいw AIで再現するのがひよりってくだりも最高でしたが、展開がいちいち面白いというか、前フリが丁寧なんですよね。
 ということで、WEEKLY初の非エロ枠ということで素晴らしかったと思います。雑誌としての幅が一気に広がったというか。


 終わり。vol.1から始まった連載が1つ終わり、もう1つが次号完結ということで、次の段階に移る感じもありつつ、完全ギャグの『くそラボ』の登場もあって面白くなってきたと思います。
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