北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.6の感想

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 月曜にジャンプないと思うとつい日曜更新をサボってしまう。

『春の蝉』えーすけ

 第4話。最終話。あれですね、前話のラストページが上段しかなかったんですが、それに下段が加えられたものが本話の1ページ目になる。ここらへん電子雑誌の自由さを感じますね。
 前話がついにナマでやっちゃったって話だったので、続きどうなるのかと思ったら “もっと…” であった。続行かい。ちょっと場面飛んだりするのかと思ってましたw 主人公がナマの魅力に当てられて徐々に理性が飛んでいき、自分本位なセックスになっていくのが特徴的ですね。前話のラストもそんな感じありましたが、今回はいよいよ本格的に。対話としての側面がどんどん希薄になっていくのでレイプ的でもあるんですが、今まで自分の感情を表に出さなかった主人公がついに、という物語的な盛り上がりも感じます。
 あと、面白かったのは驚くほどにおっぱいがない。前話もそうなんですが、前話だと最も印象的な場面で乳首出るんですよね。今回はつまむ描写はありますが、ほぼノー乳首ですよ。まぁ、衣装の関係も当然ありますが、ナマの魅力にやられちゃう話という意味で効果的だったとも思います。裸になっても抱きしめてるので乳首は見えません。あの抱きしめ、愛し合ってるようにも見えるし、モノ扱いしてるようにも見えるので面白かったです。
 エピローグ。主人公がセックスの件を友人に普通に打ち明けてる。ナマの件も言ったんですかね。ゴム隠した件についてどうなったのかとかも気になりますw とにかく、この主人公には打ち明ける相手がいる、という事実が重要なのでしょう。玲奈ちゃんは一人で、それが彼女を苦しめる、という対比。タイトルの『春の蝉』って地上に出る直前みたいな希望に満ちた意味合いも考えてたんですが、地中に埋まっているという部分がメインでしたね。まさに蝉のように部屋の中、ベッドの中に沈むラストカット、めっちゃかっこよかったです。
 主人公も玲奈ちゃんと同じような家庭(母親)の闇を抱えている、みたいなのが物語的なオチなんですが、 “不倫って言うのが単純すぎるんだよ” のセリフにあるように、具体的に何がどうこうまでは断定はしない。このバランスすごい良かったですね。不倫よりもっと複雑な問題って一体何があったの……と後引く魅力があります。

『撫子さんはNo!って言えない』もじゃりん

 第3弾「マッサージ編」。電車、合コンに続いてマッサージ。撫子さんが絶対に行っちゃいけないシチュエーションという意味で笑ってしまいます。マッサージと聞いた時点で「ああ……それはもう……」となってしまうw
 本話の最大の特徴は撫子さんの主体性じゃないでしょうか。マッサージ店の客引きが強引で断れなくて……ではない。もちろんグイグイは来るんですが、背中押してもらったみたいなニュアンスじゃないですかね。1話目、2話目に比べると差は歴然だと思います。客引きの人が同性ってのもありますが。とにかく撫子さんが自分の意志で何かに飛び込む。ここらへん本シリーズのフェイズ2感ある。マッサージに強く惹かれた理由は巨乳故の肩こりですよね。ああいう宣伝文句を打ち出すことで巨乳の女性客を引き込む作戦……とか変なことも考えてしまいますがw
 んで、マッサージ開始。「はいはいどうせ……」とニヤニヤしてしまったんですが、意外と本性を露わにしないw すごい意外でした。最初はまともなマッサージ師でも撫子さんの色気に当てられてしまって即堕ちとかも思ったんですが、まさかの何もないまま本話は終わり。マジか。引っ張るとか新しい展開だw 最後の最後まで「この人はまともなのか……?」と余地を残したまま終わるので驚きます。まぁ、おっぱいは揉むのですがw
 撫子さんが自分の意志で、とさっき書きましたが、それがあるおかげで今回のマッサージ、「意外とまとも」と思える間は撫子さん普通に幸せそうなんですよ。それでいてちょっとエロいので最高です。
 マッサージ師がやたら喋ってくるのが印象的です。異性を相手にするから心を開かせるためなんだと思いますが、「そうやって最終的に……」とか考えてしまうw そんなやたら多い会話もそうなんですが、演出として光っていたのは例のおっぱいを揉むシーン。会話も多くマッサージ師の顔が映るコマも多いんですが、胸を露出してのマッサージが始まってからは顔が一切映らなくなる。彼の真意が見えなくなる不安感というか、急に「やっぱお前w」ってなりますよね。まだ最後の一線は越えてない、と思いたいんですが、かなりギリギリまで怪しくなってくる。この盛り上げが見事でした。
 んで、疑惑が最高潮まで上がったら、一旦区切りで終わり。次回はオイルマッサージだそうです。1人追加で。これはまずい。3P不可避としかw

『可愛いひと』西沢みずき

 人当たりのきつい女上司。何と言ってもメガネですよ。weekly快楽天初のメガネ。勝ったな……(何が)
 好意が明け透けな後輩くんにきつく当たりながらも2人きりで飲みに行く感じ、最高だと思います。あんだけ文句言いながらも付き合ってくれる。好き。
 本作の最大の魅力はスタートダッシュにあると思います。飲んでたら寝ちゃってラブホに連れてかれる、というのが導入でここまで4ページなんですが、この4ページでヒロインの多彩な表情がこれでもかと見ることが出来る。元々怒りっぽいのはあるけど、酔うことで感情がより極端に出やすくなったんでしょうね。この全開の表情がコロコロ変わるのがめちゃくちゃ可愛いんですよ。後輩くんがホレるのも納得です。ちょっとデフォルメ強めな絵がたまに差し込まれる感じも緩急として良いですよね。ラブホ行くまでですっかり掴まれてしまいました。
 ラブホ行ってからは、それまで大人しかった後輩くんが本性を露わにする、というか好きなのは最初から言ってたけど、その表現がより直接的かつ即物的なエロな行為になる。強引すぎてやばい印象もなくはないんですが、基本的には好き好きアピールなのでヒロインの方も満更ではなく……というのが良い。撫子さんの「断れない」とはちょっと違うタイプの断れなさですね。
 そんな後輩くんの猛攻、 “オシッコも飲めますし アナルも舐められます” は直球が過ぎるので笑った。それを聞いて「嬉しい……///」ってならないだろw と思ったんですが、その直後に “じゃあチューしますよ?” と迫るのでうまい。あのあとだとキスがまともなものに思えてくるw
 そして、ついに折れたところで終了。焦らしやがるw とにかくキャラクターの魅力が良かったと思います。エロパートに入ってからも会話がとぎれることなく、ツッコミ口調、キレ口調なのがキャラクターをより魅力的に見せてたと思います。続きが楽しみですね。


 終わり。vol.1から始まって話数が最多だった『春の蝉』が完結しつつ、『撫子さん』が順調に話数を重ねつつ、新連載も始まる。バリエーションあって良かったと思います。
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