北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC快楽天ビースト 2019年8月号の感想

 月刊誌の感想が半月以上遅れるとは一体。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

「表紙」たらぞお

 コンビニ撤退したと思ったらいきなり挿入してるので笑った。快楽天はひっそりと乳首解禁してたのに、こっちはいきなりフルスロットルだw

『めばえのなつ』もず

 1ページ目からロリの股間がおっぴろげなので驚く。これが書店売りかw リニューアル号の巻頭にふさわしい作品、オープニングでしたね。
 そんな股間が単なる見せびらかしではなく、物語的な意味を持つので面白いですね。要するにその後の毛が生えてる、生え始めてる場面とのビフォーアフター。タイトルの「めばえ」はいろんな意味があるけど、陰毛のことも指してるんでしょう。子供が大人になる、もしくはなりかけてる、という表現としての陰毛。なので冒頭のロリの描写にも意味がある、というわけで。そんな方法があったとは……とは驚きましたw
 陰毛でいうと、男の方の陰毛が面白いくらい描かれないんですよ。よーく探すと少し見切れてる、くらい。決して生えてないわけではなさそう。単に構図として見えないようになってる。これはどうなんですかね。「チン毛見ても面白くねぇだろw」という作者のこだわりなのか、「本作のテーマはヒロインの陰毛だから」と敢えて男の毛を隠してるのか。komiflo配信分の過去作見てみたところ、過去作でもあまりチン毛は描かれてないので前者なのかな。とはいえ、結果的に後者のような効果も生まれてると思います。
 その後もフェラの場面とかでケツのアップになったりするので圧巻だったりします。修正が変わったのを痛感しますね。アナルに修正入らなくなったの、良いなぁw
 最後になりましたが、扉にあたるコマでの廊下でキキーッとブレーキするやつ、超可愛かったですね。若さや有り余る感情の表現としても最高だったと思います。

『Not Mine』Cuvie

 冒頭3ページの2人の関係が明らかになるまでの展開が最高ですね。どう見ても恋人だし、キュンキュンするような光景なんだけど、 “付き合ってない” “セフレだ” と出るので衝撃。タイトルはそういうことなのね……。直前の “そっちの方が好都合じゃん” とかセフレか否かで意味がガラッと変わるので見事ですね。この冒頭の場面だけで、セフレだけど主人公の気持ちは変わっていて……というのが伝わってくる。切ないですねぇ。もう切ないw
 セックスが特別なものではなく単なる日常になってる描写がすごいエロい。エアコンのくだりとか最高でしたね。換気のためにエアコン我慢するとかめちゃくちゃ生々しいです。暑いから氷で、というオチも最高でしたね。いや、最悪なんだけど、クチの中の氷の描写がエロいんだよなぁ。
 この作品、秀逸なのが最後まで「好きだけど」という話を一切しないんですよ。言葉として説明したりはしないし、「セフレのままじゃイヤです!」みたいな現状を打破するドラマチックな展開にもならないまま終わる。けど、読めば好きなのは伝わってくるんですよね。この直接は言わないけど分かるでしょ? というのがめちゃくちゃ高度。漫画力が高いw “そういう目で先輩見んな” とか最高でしたね。 “こりゃまだだなー” という誤解からのセックスでエロさも際立つんですが、主人公の心境が最も分かりやすく露出したのがこの場面でしょう。

『とろける教室』雛咲葉

 夜の校舎で2人きりというシチュエーションが非常に良い。雰囲気あるし、パンツの罠も非日常の世界に引きずり込まれる導入として良かったと思います。「あのときアレをしていなければ」という明確な一線があると話としての輪郭がしっかりしますね。
 そっからパンツを脱いでるということでスカートの中がノーパン、という描写が繰り返されるのも素晴らしい。修正が変わったことで読みやすくなった面もあると思います。あと、最後の場面でパンツを穿いてる姿が初めて描かれるのも物語として収まりが良かったです。あるべき姿に戻ったんだけど、パンツの中がぐちょぐちょで、という事後感。
 あと本作は何よりちょっとバカ(だけど真っ直ぐ)なヒロインと、真面目で理性的な先生のキャラクターが良いですよね。漫才的な楽しさもありつつ、ノーパンで絵としてのエロさもばっちり。先生は「モテるわけない」を武器に断ってたんだけど、モテてこなかったからこそあそこまで誘惑されると理性が決壊するのも早い、という流れもテンポ良いけど納得がいく。

『学校の風景』rca

 学校でヤッてしまうカップルの話。タイトルもそうだし、冒頭の “風景が犯されている” というセリフが秀逸。野外とか露出というのは1つのジャンルですけど、それに対して “風景が犯されている” という表現をしたのはちょっとした発明レベルだと思います。
 その後に出てくる “セックスってすごいよね 見知った景色の中に混ぜると 一瞬でどこだろうと非日常にできるんだよ 私は退屈な日常を非日常で塗りつぶしたいの” も最高。「学校」というタイトルに対して「非日常」というキーワードを持ってくる。対極の存在ということですね。てか、このセリフ、何ならエロマンガ全体を包括するような指摘だと思うんですよ。セックスを入れることで圧倒的な非日常が生まれる。そこがエロマンガの魅力なのではないか。なんで私がエロマンガにハマってるのか言葉にして説明された気分です。セックスすれば何でもアリ(実際は制限あるでしょうが)という意味でもこのセリフは当てはまると思います。大げさかも知れませんが、エロマンガの本質ですよ。
  “明日から教室も私たちのセックス跡地だよ” とかパンチラインが連発するのが最高です。かと思うとナマで挿入してからはフィニッシュまでの5ページ、まともなセリフは一切なし。事前にいろいろと説明してるから一番盛り上がった場面では必要なくなるんですね。セックスに集中して背景が薄れていくけど、最後の最後に「風景」に直面する演出とかも鮮やかだったなぁ。

『あまくち』立花なごん

 んがあああ!!! やばい!! 性癖にドストライクというか、今まで強く意識してなかった性癖に気づかされたような衝撃がある。口フェチ? 口内フェチ? これはあるなぁ。気づいてなかったけど大好きだわ。歯医者行って、美人の歯科医とか歯科助手に診てもらうとおっぱいが当たってエロい……じゃないんですよ。それもあるけど、口の中いじくられるのがエロいじゃないですか。分かる、分かるぞぉ……。分かりすぎて恥ずかしくて歯医者行けなくなりそうw
 歯科助手とか歯科衛生士って割と人気のジャンル(職業)だとは思うんですが、それをフェチ的に徹底的に掘り下げたのが素晴らしかったと思います。上辺だけをすくうような作品ではない。最初から最後までひたすら口に関するエロが繰り広げられるんですよね。誇張ではなく、マジで全ページに口のエロさがあると言えると思います。物語を進めるすべての展開が口に関係してくるのマジですごいですよ。コンセプトを徹底しすぎてちょっとしたアートじみた領域に達してるというか。
 アイスのくだりとか、アイディアとしても素晴らしいですよね。アイスをくわえた直後にフェラ、は見たことあるんですが、それとも違う。スプーンを使ってあそこを隠すように覆ったのも良かったなぁ。それをエピローグに持ってきたのもオチとして見事だったと思います。彼女がスプーンを使う度にエロい思い出が蘇ってしまうしまう呪いにかかったと思いますw さらには、溶けたアイスで時間経過を表すのとか、演出としてもオシャレですよね。フェチの掘り下げだけで終わらず、それがしっかり漫画を構成する表現になってる。
 いやマジで最高でした。立花先生、前作も良かったけど今回特大のホームランですわ。今後、『あまくち』の人、という認識で固まってしまいそうなレベル。

『ばっくんDREAM』れぐでく

 悪夢を食べる獏の話。バクってすごい設定持ってきましたね。サキュバスとかインキュバスとかはエロの世界では1つのジャンルになるほど人気あると思いますが、まさかのバク。夢の中に入ってどうこうするのではなく、外から夢を食べるだけなので直接エロい設定ではない。冒頭の説明の場面でも夢を食べる対象が老婆だったりしてエロのイメージからはあえて遠ざけてる。むしろ夢を食べるのに夢中になってるヒロインが痴漢されそうになってる、という始末。性的に強い立場ではないわけですね。
 そんなバクでどうエロい話にしていくかというと、事故的に夢の中に入ってしまう。自分のことを夢に見てたから、でいいんですかね。そんな夢の中の場面がもう最高なんですよ。痴漢を助けたお礼にエロいことしていい、とヒロインの方から言ってくる、という男にとってあまりに都合のいい話が繰り広げられるんですが、要するにこれエロマンガの世界ですよね。男の都合がいい話が妄想的に繰り広げられる。エロマンガという存在をメタ的に包括するような扱っているのが面白いです。この設定ならではですね。サキュバスだったら夢を操る側になるのでエロマンガの世界に迷い込むようなニュアンスとは少し違ってたと思います。
 夢から現実へステージが変わるんですが、 “夢ではきちんと見れなかったから” で笑いました。要するに彼は童貞で女性器を見たことがないから夢でも直視する場面を想像できなかったってことですよね。荒唐無稽な設定ではあるけど、妙にリアルw

『ホットもっとNight』ねこまたなおみ

 男の日焼け。そっちかい! と言いそうになるんですが、それで話が展開するのもすごいし、ちゃんとプレイにも反映されるからすごいです。ヒロインの勝負しすぎた水着を隠したからこそ日焼けしちゃったわけで、ある意味男の勲章みたいなニュアンスもありつつ、せっかくの水着を見せれなかったので旅館でリベンジ、という話や心理の連結が見事だと思います。
 それもで日焼け止めを塗るのはヒロインの方、という行為はまったくナンセンスなんですが、意味がないからこそプレイとしてのニュアンスに特化してエロいですよね。布団がベトベトになるから正直イヤなんですが、旅館だからオッケーですw
 秀逸だったのは男の方が日焼けで肌が痛いから、という理由による体位の制限。互いの肌が触れ合わないようになってるんですよね。普通に考えたら触れ合う方がエロいと思うんですが、触れていいのはチンコだけ、という風に考えると猛烈にエロく思えてくるから不思議です。女→男はナシだけど、男→女はアリ、という一方通行感も独特の味わいになってますね。上下の関係ではないんだけど、というのが大事。プレイ感が増すというか。ヒロインが常に心配してくれてる感じもグッときますし、あとやっぱ絵的な印象として大きいのは男の肌が常に赤くなってる点ですよね。これが彼の気持ちの高まりを表現になってるような気がしてね、良いんですよ。実際はただの生理現象なんですが、印象として。

『OL居酒屋ファック』但馬

 1ページ目から『ドラゴンボール』ネタぶっ込んでくるのやめてw ナッパネタがやりたいがためだけに夏場と名付けた感、好きです。
 やってることは完全にレイプなんですが、冒頭のナッパがあるので異常なまでにカラッとしてて、陰湿さが感じられないからすごい。ギャグで印象をコントロールされてる。てか、よりによってなんで『ドラゴンボール』だったんだ……主人公の名前が呼ばれる度に笑いそうになってしまう。最高w
 酒の飲み過ぎだからそりゃオシッコも出るよね、というラストの展開も良いし、それを黙って気づく主人公もツーカーな感じあるし、何よりそこからちょっと良い話に落ち着くのがヤバイ。感情の起伏が激しすぎる。泥酔あるあるですねw そんなヒロインのデレが序盤に描かれた情報に基づいてるのも丁寧な作りで素晴らしかったと思います。ギャグで済まされてた主人公以外全員バックレの件があんな良い場面に繋がるとは……

『ユーレイ思春期』ペテン師

 幽霊の男の子たちに見抜きさせてあげる。童貞のまま死んだのか……と思うと猛烈に同情かつ可愛く思えてくるから不思議です。もちろんヒロインも可愛いし、見せることに病みつきになってる変態性も良いんですが、あの4人の秘密の関係性が魅力的ですよね。みんな可愛いし、みんなで可愛い。
 幽霊ならではのエアパイズリは笑った。パイズリってよく視覚的にエロいだけで感触としてはそんなに気持ちよくないとか言うじゃないですか(実際は知りませんw)。本作のはちょうどそれですよね。視覚がエロいから十二分に楽しめちゃってるw
 ついに触れられるようになる、という感慨もありつつ、その理屈が水ってのも素晴らしかったと思います。触れるために全身を濡らしたのが絵としてエロいですし、互いに触れ合って挿入したらより濡れは激しくなるじゃないですか。エロマンガ的なロジックとして、展開の盛り上がりとしてこの水の設定は本当に秀逸。

『虫籠の蛹』木更木めぐ

 影も裏もあるヒロインと、感情を隠せない竿。これがどっちも可愛いんだよなぁ。ヒロインがサディズムの発散先を見つけて充足感を得るんですが、その様が本当に幸せそうなのが良いですよね。支配的ではあるんですが、彼女がめっちゃ楽しそうなのが表情の端々から伝わってくる。圧倒的な女王様キャラではあるんだけど、今までの人生で最も楽しいことに出会えた喜びに溢れてる女の子、という見方も出来るのが絶妙なバランスだったと思います。純度100で冷徹なキャラではないんですよ。一方で、好きや気持ちいいを隠せない男の子の方もマゾの資質も感じつつ可愛いです。ヒロインが彼にハマったのもちょっと納得できますね。この相性の良さは運命の出会いであると感じてしまいます。
 とにかく楽しそうな表情を見せるのが魅力的なヒロインなんですが、明らかに1ヶ所不機嫌になる場面があって、それが暴発の直後。精子舐めさせるとかなかなかハードなことになるんですが、それを見て機嫌を直す、という感じも良かったと思います。暴発で怒ったのは楽しんでるのを止められたから、みたいなことなんでしょうね。彼女なりの「好き」の発露なのが伝わってきます。やっぱマンガってキャラの比重が大きいんだなぁ、と痛感しましたね。とにかくこの2人のキャラの魅力がすごい作品でした。

『せんとうかいし♥』安部マナブ

 銭湯を経営するバツイチヒロインと。1ページ目のバックショットからズボンのローライズぶりが衝撃的なんですが、それがしっかりエロにおけるメインテーマになるから嬉しいですね。むしろ銭湯よりもそっちの方が重要なんじゃないかってレベルの扱いなので笑いました。
 閉めたあとの男湯でオナニーしてるのを常連の男の子に目撃される。掃除してたら我慢できなくなってオナニー開始という話なので、よく考えれば服を脱ぐ必要ないんですよ。なんだけど、わざわざ1回全裸を経由する。そこから着衣プレイをリクエストされるという流れ。勢いと流れで着衣なのではなく、強い意志の上で着衣というわけですね。強いこだわりを感じる。一度全裸になってるんでズボンの下にパンツを穿いていないという状況が生まれるのも良かったです。かなりのローライズを着たままの挿入。ここで驚くんですが、ほとんどズボンを下ろさないんですよね。挿入できるギリギリまで下げる、開けるだけで決してズボンを脱がすようなことはしない。上は最終的に脱がすんですけどね。パンツルックに憧れてる、というのが最後の最後まで貫かれるので面白かったです。実際にはなかなか難しいプレイだとは思いますが、だからこそエロマンガでやる意味があるんでしょうね。

『孕ませ!魔界警察』愛宮ゆう

 「召しませ!」とかこういうタイトル好きです。少年漫画感というか。
 サキュバスとそれを取り締まる魔界警察(ショタ)の話。警察なのにショタ。すごい話だ。公園で不良サキュバスを捕まえるための囮捜査という時点でめっちゃ面白い。
 おねショタならぬショタおねなんですが、囮捜査なのでヒロインが攻めのターンもあるのも良いですよね。ヒロインが強引に迫る良さもあるんですが、読者としては囮捜査ということを知って読んでるのでその後の逆転を楽しみにしながら読める良さもある。逆転してからはショタが一切動じることなく淡々と業務をこなしていく感じも良かったと思います。一部の隙もなく制圧していく。
 んで、タイトルの通り、孕ませて終わるんですが、ラストのコマのハッピーエンド感がすごいので笑いました。生ませたらそれで終わりなのかと思ったら、ショタがしっかり父親やってるのが意外ですね。めっちゃ優しいエンディング。

『セックス音・ザ師弟』桜去ほとり

 タイトルもすごいが、その題材がフォーリーアーティストというのがすごい。私がこの言葉を知ったのつい最近ですよ。知る人ぞ知る職業だと思ったんですが、それをエロの題材にしてしまう。
 桜去先生、タイトルもそうだし人名のネーミングが毎回神懸かってて楽しみなんですが、効果音、フォーリー、ヤマハ、カワイと盛り沢山なので最高です。劇中劇にも人名があるのが嬉しいですね。ちなみにフォーリーアーティストの名前の由来はジャック フォーリーさんに由来するのでそもそもの出発点からして人名です。それを堀井にするんだから見事ですわ。
 タイトルの通り、師弟。セックスの音を追求するために実践する話。エロ漫画家がアシスタントや担当と取材と称してヤッちゃう話ってよくありますけど、その亜種とも言えそうですね。ただ、追求するのが絵ではなく音なのが重要。本作を読む際も自然とどんな音が出てるのか想像してしまうじゃないですか。その意識こそが本作の武器になるんだと思います。桜去先生だと過去に擬音がテーマの作品もあるんですが、それとも近い味わいですかね。あっちは文字で、こっちは音なんですが。
 音の収集のつもりがエロの方に夢中になってしまい……というグラデーションが非常にエロいんですが、ヒロインは最後の最後まで音に夢中だった、というオチも良い。男の方はエロで頭がいっぱいになってしまうけど、ヒロインの方は別のことに意識を向けてる感、上下の関係性があって好きです。

『戸沢さんには抗えない』亀吉いちこ

 メイドコスの話。メイドさんではない。あくまでもコスプレ。かがむとおっぱいが見えちゃって、みたいな場面が最初にありますが、ああいう服の構造を踏まえた描写あると良いですよね。自然と意識が衣装に向くというか、衣装が体に張り付いた模様ではなく、複雑に構成された立体的なモノとして描かれる。フェティッシュですよね。もちろん戸沢さんのキャラクターの可愛さも大きな作品なんですが、自覚がない戸沢さんの飛び道具となってるのがコスチュームだと思います。
 自身の性的な魅力に無自覚、というか自身がない戸沢さんが自然と放つ魅力。メイドコスで分かりやすくなってますが、主人公はその前から気づいてた、というのが加わるので良いじゃないですか。決してメイドコスに惑わされてるわけではなく、以前から好きだった、けど実際に着てもらった破壊力やばくて抗えない。
 ラスト、戸沢さんファンは主人公だけじゃなかった、とマイさんの正体が明らかになるのも良いですね。有名レイヤーらしいので衣装の入手先として都合良く登場しただけかと思ってたら、戸沢さんの魅力に気づいた同士であったw 脇役も含めキャラが立ってる作品は贅沢な感じありますね。エロの当事者ではない第三者までしっかりしてる。世間一般の評価ではそっちの方が可愛いとされてるのに、という部分が本作の本質なんだと思います。戸沢さんの魅力を知ってる俺(私)、という部分ですね。

『森の奥のお城』キュリー

 令嬢と世話係。病床の令嬢が治ったらあそこに行きたいと窓の向こうを指さすと、お城。めっちゃ雰囲気のあるオープニングだったのでずっこけてしまうんですが、要するにラブホです。山の奥のラブホ。この導入は良かったなぁ。読切ということで「どんな作品なんだろう」と探り探り読んでるとぶつかる衝撃。そっから荒唐無稽なギャグに振れていくのかと思ったら “私ここがどういう場所かなんてとっくに知っていたの” と現実的な展開を見せるのも意外で良かったです。いや、至って当たり前のことなんですが、冒頭の落差が面白すぎたので「そこはリアルなんかい」と驚いちゃうんですよね。このツイストの連続も楽しいし、このサプライズのくだりで2人のキャラクターが一気に掴めるのも重要ですね。意外とお茶目な令嬢と、クソマジメな世話係。ここでもう2人の虜じゃないですか。それと同時に、当然エロい雰囲気にもなるので……と展開に無駄がない。秀逸。
 エロパート。好奇心と愛情が暴走してしまってる令嬢と、マジメで献身的な世話係と2人のキャラクターに即した展開で、感情の爆発になる。エロいんですが、同時にしっかりキャラ萌えもありますよね。短いながらキャラを描ききった導入の勝利だと思います。
 フィクショナルかと思ったらめっちゃリアルな話じゃん、と導入では驚かされたんですが、最後の最後はコウノトリなので笑いました。急にファンタジーやんけw

「裏BEAST48」齋藤山城守之彦

 komiflo限定になったそうです。なんでや。カラーページの数の関係なんですかね?
 イラストとしては『めばえのなつ』と同じくロリのあられもない姿、という意味でリニューアルを強く感じました。冷えピタとマスクで風邪を引いているんだろう、とシチュエーションが窺い知れるのも良いですよね。1枚絵のコーナーなんですが物語を感じる。

「読者コーナー」

 本コーナーも大幅にリニューアル。今後各企画が掘り下げられていく感じになるんですかね。快楽天やゼロスよりも大きな変化を感じます。
 新コーナーとしてクロスワードがあるんですが、30秒くらいで解けましたw いや、全部は解いてないんですが、キーワードの頭2文字くらいで「あっ今号だとアレだわ」と瞬殺です。次号以降は通用しないのでじっくり楽しもうと思います。結構好きなんですよね。こういう小さな企画。

「次号予告」

 火鳥先生がいますね。やだぁ、すごい嬉しいw リニューアル一発目でいなかったので「まさか……?」と少し心配だったんですよね。

forms.gle

 終わり。総括代わりにアンケートに答えます。面白かった作品3つ。掲載順で『学校の風景』『あまくち』『虫籠の蛹』です。それぞれテーマ、フェチ、キャラの魅力がずば抜けてたと思います。個人的には『あまくち』の優勝です。口内好きなんじゃあ……

 更新があまりに遅くなったんですが、次から頑張ります。ただ来月(8月)はいろいろ多すぎるから不安しかないですw