北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.3の感想

 今日は0721、オナニーの日ですね……と書くつもりだったのに24時過ぎてしまった。腰が重い。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『交わりの家』ザシャ

 田舎の地獄物語。村のエロ因習モノはメジャー(?)なジャンルだと思いますが、本作はそれよりも狭く、家。血筋が呪いであり、自宅が監獄のようでもありますね。もちろんここまでの事態になったことがある人はほっとんどいないでしょうが、拒否できない他人としての家族の不気味さを感じたことある人だったら多いんじゃないでしょうか。そういう意味でイヤァな話の中に説得力を感じてます。そこが面白いし、最高にイヤァな気分になりますw(ほめてる)
 主人公の両親が他界していて、祖父が遠縁のヒロインを養子に取る。本来頼るべき存在である両親がいないのもそうだし、現状として最も近い家族だけど他人性も高い祖父という設定が秀逸だと思います。そんな祖父が養子として取る、つまり主人公から見たら親にあたる位置にエロ目的の女性をあてがう、というのが最高に不気味でイヤな気分になりますね(ほめてる)。亡くなった両親の存在をエロで上書きされるというか。
 祖父が通院で家を空けた日が今回の本題。2人きりでロマンチックでもあるんですが、印象的に「塀」の存在が語られる。2人きりでもあるけど、同時に閉じ込められてるわけでして。そんな監獄としての家から出はしないけど、日の光には当たる庭での交流が最高に美しいのですよ。ものすごく悲しい話をしてるのに目の前にある肉体の艶めかしさにタガが外れてしまって、みたいな感じも最高ですよね。物語の設定としてはイヤァな味わいも強いんですが、その中での2人の美しい関係についてが本題なので、実際の読み味としてはかなり違った印象。まぁ、今後が不安でもあるんですがw
 そっから室内に入っていざ本番なんですが、縁側から部屋に入るんですが、ここで襖で日の光が遮られるコマが1つあるんですよ。外から中へ、を端的に示す場面だったと思います。移動しながら服を脱いだと痕跡から分かるのもエロいです。閉じ込められてる彼女と一緒に今だけ2人だけの世界へ没入していく感じがねぇ、良いんですよ。つらい現実から一時だけでもと目を背けてる感。根本的な解決にはならないのは分かってるんですが、それでも……という話ですね。
 んで、続く。根本的な解決って話しましたが、ハッピーエンドが見えない。爺さん死ぬしかないんじゃないかしらw

『からくり師と姫』鹿成トクサク

 第2話。巻末固定かと思ったんですが、違った。てか、本号は2/3がギャグ色強いですね。その分『交わりの家』がハードなんですがw
 姫様、人形になるw からくり師とはプラトニックな関係(指は入れたけど)だったので、ここで集団に触られるくだりは意外でした。エロの振り幅という意味で1話ずつ区切った意味もあったのかな、と思います。ギャグ色が強い作品なので描かれてませんが、主人公的には違う男たちに姫が襲われるのは若干の寝取られ感もあったんじゃないかしら。 “そこまで!!” とか笑えるオチがつくんですけどね。あのしつこいまでの目潰し、好きw
 んで、姫様、露出に目覚める。飛躍がすごいw ただ、ここで張形に戻ってきたのは良かったですね。姫様の変態道としての基本というか。あと、ここでも緊迫するのかと思ったら、からくり師が “動作成功!!” とか「そうじゃねぇだろ」なリアクション取ったりするのが楽しい。話が深刻にならないようにコントロールされてるというか。
 と思いきや、一瞬深刻になる。オナニーが過激化した結果、何も感じなくなる。これはつらい。オナニーのバッドエンドである。床オナとか突き詰めるとこうなっちゃうのかなぁ。怖いわw
 打開するにはやはり張形。有り形ぜんぶとか、張形師とか、ここに来て怒濤のギャグラッシュなので笑った。2人の関係性のドラマの盛り上がりとギャグの密度が比例している……。
 そして、人体説明&少女理解で2話終了。いよいよ、ですね。てか、2話になっても挿入しなかったの前代未聞ですね。weekly初ですよ。ただ、変態なんだけどプラトニックな2人の関係、良かったですね。すごい好きです。このまま童貞と処女でいてほしい気持ちもあるけど、もちろん「行ったれ」という気持ちもあって複雑ですw

『生まれなおしプログラム』EROKI

 case.2。前作はkomifloオリジナル。そうか、今はkomifloでしか読めないから新雑誌とはいえ「みんな前作読めるやろ」が成立するのですね。
 ということで続編。更正施設の話。前作は施設に放り込まれる不良少年の話だったんですが、本作は施設で働く女性の話。真逆のアプローチになってるのが面白い。ただ、どちらも主人公が年上の異性に翻弄され、施設に染まっていく。
 しっかりと、前作のみさきママが登場してるのも嬉しいですね。施設における強者の貫禄があって笑いました。 “お世話のことをえっちなことだと思ってない?” って、そりゃ思うだろw
 てか、序盤に少しだけ出てくるモブのママたちもすごい可愛いというか、キャラ立ってるのですごい気になりました。このままシリーズ化する予定なのかはよく分からないのですが(何となく違うと思う)、別のママたちの日常業務も面白そうですよね。
 話としては、ママとして成長するためにプロ赤ちゃんにお世話される……いやお世話するのか。プロならヒゲくらい剃ってこいよ、とか思っちゃうんですが、プルプルの仕草とか堂に入ってるの笑いました。たしかにプロだw
 徹頭徹尾ギャグなんですが、話としては仕事に息詰まってた主人公がブレイクスルーを果たす成長譚なので不思議なことに「イイハナシダナー」感あるんですよね。中出しされながら “ママになるうぅっ” とか完全に意味が違って聞こえてしまうんですが、あくまでも彼女が成長を果たした場面なので感動なのですよw
 てか、『交わりの家』のジジイもこの施設に入れたらいいんじゃないかな……。ママたちならあの家も救えるはずw


 終わり。初の3作構成で、vol.1-2と続いてたシリーズが休みだったので雰囲気がガラッと変わりましたね。新たなシリーズが始まったり、続編だけど一話完結みたいな作品もあり、幅が出てきたと思います。
kitaku2kitaku.hatenablog.com