北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2021 No.42の感想

 月刊の方快楽天の感想が終わらない!!(あとちょっと)
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『ギャル道』1億年惑星

 1億年惑星先生!! マジ衝撃だったわ……。まさかのワニマガデビュー。まぁ、現状weeklyを読んでる人は100%komifloユーザーなので、その中ではワニマガだかコアマガだかの境はないに等しいとも言える。だからこその大型新人の華々しいデビューという盛り上がり。そういう意味でweeklyの可能性を感じる内容でしたね。2年弱の歴史の中でも屈指のアゲを感じたわ……。
 話は、オタクに優しいギャルに対してメタ的なツッコミを入れる内容。これ最初ギャグ枠だと思ったんですよ。エロなし、セックスなしで終わるタイプかと思ってたら、突発的にエロがおっ始まったので驚きました。10ページくらい怒濤のギャグをやり続けてて、それだけで大満足なところあったんですが、そこからちゃんとしたエロ漫画になるので衝撃。先生の降臨だけでビックリなのに……という二重の喜び。
 オタク先生の理想のギャル像と目の前にいるギャルの間に微妙な差異があって、そこにツッコミを入れていく……のはギャグなんだけど、読んでるうちに「いやこの子めっちゃ理想のギャルやん」となる。ギャルに対してメタ的にツッコむ主人公と、そこからさらにメタな位置にいる読者という三重構造。いかにもギャグ漫画的なんだけど、しっかりエロなのが嬉しい。陥没乳首の徐々に出てくる描写とか普通にエロくて不覚にもグッときてしまいました(不覚ではない)。
 先生のイメージ(=彼が読んでたエロ漫画)のギャルと、本作に出てくるヒロインがかなり違くて、明らかにイメージよりヒロインの方が可愛いんですよね。このイメージを踏み台にしてくる感じが巧妙だったと思います。ヒロインのことを否定したいんだけど、実物を前にした際の破壊力に心が揺れ動く、オタク特有のめんどくさい感じねw
 エピローグ。主人公の脳内会議で爆笑してしまったし、ヒロインがその会議に当然のように参加してるのでもうダメだった……。

『4コマってみた。』かるま龍狼

 #05。扉に正統派美少女が……と思ったら1本目の「ガチャの精」で正体が分かる。見返してみたらたしかにガチャ要素を踏まえたキャラデザになってるのですね。普通に可愛いので困った(困らない)。
 「転生いろいろ」。今回は2本あって、メガネとディルド。メガネってだけで個人的には嬉しいんですが、そのメガネアイディアの掘り下げも素晴らしかった。女子のメガネになって彼女の視力を支えるなんて最高じゃないか……からのツイストが良いw そこから、定番の「セックス時のメガネ外す」問題に至るので笑った。エロ漫画読者の間で語られる奴だけど、メガネという当事者視点でも大問題であった。いや、そもそもメガネから見えるのは興奮してる野郎の顔面なのでは……とか細かいことも気になってくるw
 「オナホ屋菜穂ちゃん③」。牧歌的な日常風景なんだけど、基本的な設定がどうかしてる、というかるまワールド炸裂。微笑ましい日常とのギャップが良いですよね。王道感ある。エロはないんだけど、菜穂ちゃんに “授業中はやめなよ〰” と言われるのも憧れますよね。授業中にやれる胆力があるかは疑問ですがw
 「プロレスナイト」。プロレスかと思ったらエロで……からの4コマ目のオチが最高。定番の言い訳である「プロレスごっこ」を地で行く2人w 完全にワンアイディア勝負なんですが、それが成立するのが4コマの良さですよねぇ。
 「ゲームしながらSEX」。VRでゲームをしながら。タイトルがネタバレのようでもあるんですが、重要なのはゲームの内容であった。VRという最新のガジェットなのに、やってることが完全に『エキサイトバイク』なので笑った。この組み合わせはずるいでしょ。なんでこんなの思いつくのか。なんでこの2つが結びつくのか。
 「100日後に赤玉が出るボゥイ⑥」。本連載の柱のような存在になりつつある赤玉ボゥイ。今回も可愛かったです。本作の癒やし。子供っぽい純粋さが感じられるのに、やってるのがオナニー中毒、というギャップが良い。オナニーにハマりすぎて独自なやり方を開発しがち、というのは思春期あるあるだと思うけど、「それはねぇだろ」という域にまで飛躍するのが良い。最後に正座してるのも可愛かったと思います。

「ギャグエロマンガアカデミー」

 18限目、1億年惑星先生による「エロマンガのふしぎ」。いきなりこのコーナーにも進出してくるのかよw 1億年惑星先生のワニマガでの今後に期待が膨らむ。どうなってしまうだ、この人……。
 いつもと毛色はかなり違って、Q&Aの皮を被った別コーナー。エロマンガの欺瞞にツッコミを入れるという意味では『ギャル道』とそれほど変わらないというか、完全に漫画の延長線上みたいな内容。 “ヘソ浮き出てるけどコンドームで作った服なの?” はマジで笑った。他のお約束に比べると地味なんだけど、よく考えるとマジで意味が分からない部分を無慈悲に指摘してくるw
 内容がふざけてるのはさておき、編集サイドも完全にギャグ枠シフトになってるので笑いました。決めつけが豪腕すぎるw


 終わり。今週はマジで衝撃だったし、面白かった。こういう仕掛けができるのもweeklyの良さなんだなぁ、と妙に感心したりもしました。いや、weeklyの強みギャグかよ、ってなるとそれはまた語弊があるんですが……。
kitaku2kitaku.hatenablog.com