北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC快楽天 2019年7月号の感想

 ブログ引っ越し早々アレなんですが、ビーストと失楽天の感想スルーさせていただきます。今後ブログ書くのを早くするため、ということでひとつ。
gohomeclub.hatenablog.com

『水泳部のサキュバス達』ぼっしぃ

 フルカラー8ページ。
 令和女子水泳部で笑った。とりあえず付けてみました感。komifloコメ欄に主人公の村田は村田連爾説言うてる人いて感心してしまいました。とりあえず付けてみた感覚としたら正しいのかもしれないw
 挿入前のマッサージパートも以外とボリュームあるし、物語的な満足度もかなりあると思います。あと地味に好きだったのは “今日は下向きにしてきて助かったぜ” 。知りませんけど、ひょっとしたら水泳部あるあるなのかも……と妙に納得してしまいました。ピチピチ水着だとチンポジの重要性は増すのですねw
 緑の瞳に赤いハートマークもすごい可愛かったです。ピンク髪に青の水着もそうですけど、カラーとして楽しいですよね。
 ヒロインは中出しにこだわるんですが、ラストページで自分の指で蓋をしてるのがエロかったです。修正避けでもありつつ、吸ってる表現としてもバッチリですよね。まぁ、次号から修正が変わると思われるので、ここらへんにも変化は現れるのかなぁ、なんて。

『幸福期の隣人』藤丸

 藤丸先生の『思秋期の薬』が大好きなのでタイトルだけでアガるもんがあります。全然違うんだけどw
 巨乳狂いの幼馴染隣人のために育乳する話。単なる巨乳好きではなく、巨乳が自分ではない誰かに揉まれてるかも、ということに耐えられない感じですね。地味にこの違いは重要な気がします。育乳に成功したあとも他の男たちに目を付けられますし、ラストもギャグ的にオチが付いてるようですが「せっかく手にした理想の彼女を失ってしまうかも」という話ですよね。
 そんなオチもそうですが、冒頭からギャグ全開なのも良いです。ガビーンが連発するのも可愛い。ギャグとエロが乖離することなく、それぞれが作品に不可欠なバランスになってるのも見事です。要するにギャグパートは「胸が小さいから性の対象として見てくれない」という話ですよね。なので貧乳パートからエロい雰囲気があると本作的には間違いなわけで。
 まだオチの話。この男の子は自分では努力せずに理想を手にするので、ぶっちゃけ甘やかされてるに過ぎないんですよ。なので、最後に彼が頑張る番になるのは適切というか当然の結論とも言えますね。好かれるためではなく、嫌われないためにと変化してるのも面白いです。育乳の方法のほとんどが食と運動によるものだったのもこのオチに向けて完璧ですね。
 そんなように、単なる巨乳狂いが理想を手にするだけの話ではないから良いんですよ。誠実というか。巨乳になっていよいよエロパート突入してからも、ただ巨乳だからエロいという受け取り方じゃなかったのが良かった。彼女の努力であり、彼女の愛情が具現化したものがおっぱい、という話なわけで。エロパートにおいて彼は意外とおっぱい以外のエロも満喫してるんですよ。クンニもしっかりするし、キスも堪能する。キスに夢中になりすぎて服を脱ぎながらもキスしてる場面超好きです。おっぱいだけじゃないのが描かれてるのが分かるので良い。彼もそうだし、作品として誠実。

『洗濯屋の二人』いーむす・アキ

 小さなクリーニング店の未亡人ってすごいとこに目を付けたなぁ。考えたことなかったけど好きかもしれない……という発見。
 デブの童貞くんが可愛らしいし、それを慰めるという関係性もグッとくるんですが、そんな彼が一線を越えてからはかなり調子に乗るのが面白いですね。ハマっていくといことなので納得もあるんですが。可愛らしい、微笑ましいカップルになって終わる話ではない。かなり変態な方にエスカレートしていく。ヒロインの善人性を印象的に描いてた「客の子供に好かれる」の描写も、後半そんな子供の目の前で……という話になるから驚きます。
 んで、いよいよ店を飛び出す。ここが2つ目の一線という感じですごい象徴的だったと思います。店の外なのでエプロンも外すし、メガネも外す。あのメガネは仕事用ではないと思いますが、セックスするための外出には不要ということだったんでしょうね。彼女なりの準備というかスイッチのオンオフが感じられて好きです。
 あと最高だったのは、1ページ目の1コマ目から背景として描かれてた電車が物語に、てか2人のエロに反映された点ですよ。青姦になるんですが、道から丸見えの位置なんですよね。それでも電車の轟音があるから直接視界に入らない限りはバレない。これすごい良かった。目から鱗というか。2人の気配が電車の音で蓋された形なんですね。それと同時に2人のからも通行人の気配に気づきにくいという点もデカい。普通この手の青姦モノだと「ほらバレちゃいますよ」みたいな展開がメインになりがちじゃないですか。それが本作には少ないんですよ。あるにはある程度。通行人と同時に電車がやってきて音で蓋され、2人だけの世界にこもる、みたいな感じがして非常に良かった。青姦で「音」という要素を持ってきたのは、そんな方法があったのか……とマジ新鮮でした。

『憧憬』ICHIGAIN

 ICHIGAIN先生こんな作品も描くんすか、と驚いてしまいました。まぁ、私が無知なだけの可能性もあるんですが。あまりにドラマ性濃いので面食らいつつ、それがめちゃくちゃ上質なので最高。
 面倒を見てる子供に恋する話なんですが、姉心が恋に変わる瞬間を描くわけじゃないんですよね。普通だったらそこを主題にしそうなもんなんですが。そうではなくて、数年間我慢してた気持ちがついに……という部分がメイン。場面飛ばしたりして両方描くことも可能だったんでしょうが、敢えて切り捨ててる。その分、他の描写を丁寧になってるので「この2人だったら……」と勝手に想像ができるようになってるわけですね。いやホント細部が凝ってるんですよ。細部というか、直接エロとは関わらない、ドラマ的な感動とは繋がらない情報がしっかりしてるというか。そもそもエロに介入しないキャラクター(母親)がいるのもそうですし、その旦那の名前が具体的に出てくるのも意外です。当たり前に名前が出てくるということは悪い別れ方ではない。けど今いないということはひょっとして死別……? とか勝手に想像してしまうんですよ。こういうのが隠し味として効いてきて、作品に深みを生んでると思います。
 2人の背中を押すアクシデントとしてカメラが出てくるのも良いですよね。カメラの撮影データが登場人物の心情を具現化した存在になっていて、というのは分かるんですが、そのカメラの趣味がそもそもヒロインの影響であるってのが最高。土台からして愛情で出来てる、という。
 エピローグに入る前に布団の上でオマケステージに突入するのも良いですよね。あの2ページすごい独特だったと思います。そこからもうひと盛り上がり……というほどは掘り下げない。けど、ああなったってことは今後の2人の生活はずっとあんな感じになるのかな、とか余韻に繋がる。
 あと、オシャレポイントとしては、ラストページの背景に出てくるカメラの宣伝文句が「思い出は、忘れない」ですよね。気の利いたことしやがるw
 敦くんがしっかり可愛かったのも大事だったと思います。見せ場は決して多くはないんだけど、何てことない場面のリアクションや表情でしっかり「うむ これはホレるわ」と納得できるというか。ただ、10年分ってことは敦くん8歳のときにホレたということになる……のか? なかなかですねw

『ねこかぶり after』おから

 文化祭の格好エロすぎでしょ!! とか喜びながら見てたらしっかりオチが付いたのでやられましたw 本物の方では猫耳付けててしっかりタイトルと一致するようになるのも見事だったと思います。続編だからタイトル要素はなくても全然いいんですけどね。あの衣装こそが彼女のねこかぶりであった、とキレイに落ちる。文字通り、ねこを、かぶるw
 てか、本物の衣装もめちゃくちゃ可愛いので「いやそっちでも全然ええがな」みたいな気にもなりますね。無い物ねだりというか。もちろん直球でエロいのは間違いないんですが。脱ぎきらずにやれる、という意味でもあの衣装は機能的だったとも思いますし。

『主従契約』ちゅーりっふ。

 アバンタイトルの3ページで一気に持ってかれるので最高でした。荒唐無稽なギャグ路線で行くのかと思ったらイヤァなイジメ要素が出てきて……と思ったらヒロインが予想外すぎるリアクション。間違いなくオープニングの初速が本号でベストだと思います。
 そこからヒロインが訳分かんなすぎて……けどエロいから「冷静になったら負けじゃね?」みたいな気にもなるのが楽しい。主人公のあの疑問を抱きつつも流されてしまう感じめっちゃ分かるw エロが進めば進むほど「いやこれマジでヤバイでしょ」となるんだけど、それ以上に誘惑も大きくて目を背けられない。
 明確にフェイズが変わるのは “気づいてたよ” “ほんとは言わされただけ…” の場面でしょう。あそこで主人公は(ようやくw)良心を見せて止めにかかるんだけど、そんな彼の良心&理性をポッキリと折ってくる。あれ言われたら終わりだよなぁw ただ、よく考えると、だからといって彼女の不気味さは解消されないので結局のところ「大丈夫これ?」というのは残るのかな。残るけど、「一応誠意は見せたから」という心の言い訳が成立してしまうので、こうなると人間の理性は脆いですねw

『カタコイ×スクエア』スミヤ

 scene3。最終回なのですね。「4」がキーワードになってるので4話は絶対行くと思ってましたが、本編読んだらこれは納得。2組同時とは。これはやられたわ。このアイディアでもう勝ちというか。しかも互いの声が聞こえる状況での同時進行とかもう……心情が複雑すぎてヤバイ。男性サイドからすると意地悪とも思える状況なんですが、踏ん切りを付けるという意味ではこれほど効果的なシチュエーションもないですね。
 本作で最高だったのは序盤とクライマックスにある、4人の顔がそれぞれアップになったコマが4つ並べられる。序盤の方とか、見事にそれぞれの想い人のコマの方に視線が向けられててマジ美しすぎるんですよね。んで、後半の方での4コマでは、しっかり視線が互いにぶつかるようになってる。これマジ芸術的ですわ。
 エロパートの特徴としては、どちらも女性がやたら声を出すんですよね。聞かせてやる、とまで考えてるかは定かではありませんが、シリーズで初めて女性視点で物語が進行する回なのでその現れですよね。厳密に言えば本話は晴ちゃんの物語だと思うんですが、両ヒロインが同時に勝負に出る話と見て間違いないと思います。まぁ、そのキッカケが2人の男が勝手なことをした前2話なのでしょう。結果的に女性2人の希望が通るカップリングに落ち着くんですが、まぁ前2話での男性2人は勝手な振る舞いだったとも言えるのでそのしっぺ返しですかね。いや、そんな意地悪な味わいの話ではないんですがw

『クレーム部流「礼」』馬鈴薯

 タイトルが見事なダジャレになってて笑ったんですが、エロがプリン作りと平行して行われるのでまた笑ってしまった。あんなにエロ変換できるとは……。
 男がクレーマーでどうしようもないクズなんですが、タイトルが出て以降は常にヒロインが主導権を握るので予想外の味わいになりますね。クレーマーが何ならツッコミ役みたいな役割になってくるのでマジ意外でした。
 てか、そのタイトルが出た直後のヒロインのセーター越しのおっぱいが迫力ありすぎてヤバイ。先制攻撃としてあの時点で勝利アリって感じですねw てか、その前の会社の場面ではおっぱいあそこまで主張してなかったので、ひょっとしたら殴り込みに行くにあたってノーブラにした、とかあるのかしら。マジでそのくらい違うと思うんですよ。
 終始ヒロインペースでことが進むので、彼女に振り回されるのが楽しいんですが、クレーマー相手に会話をしないというか、一方的にプリン作りの話をしてるだけなのがおかしいんですよね。クレーマーの話を聞かない、というのはクレーマー対策として正しいのかもしれない……とか変なことまで考えてしまいましたw
 プリンが完成して終わり……かと思ったら2回戦突入するのも良かったです。段々ヒロインの行動が露骨になってくるんですよね。プリンが完成したら終わりだと思うんですが、自らおっぱい出してくるとことか「エロい……けどヤベェ!!」みたいなおかしさ。てか、一方的すぎておっぱい見てないことにも気づいてなかったですw そこから結ってた髪を解いていよいよ本気モードというのも展開としてアガるもんがあります。エピローグでのおっとりキャラみたいな感じも含め、掴みきれないまま終わるのが良かった。あまりにワンサイドゲームすぎて彼女の本質が見えないまま試合終了してしまうw

『ナースのお秘事』アシオミマサト

 寝たまま終わった! マジかよ!! これすげぇな。思いついたとしても完遂するのがすごい。コンセプトを前面に押し出して、そのまま終わるとは。タメ口ナースとかめちゃくちゃ良くて、キャラも立ってるから他のキャラとの絡みで物語が展開していくのかと思ってたら、しないw
 2人のナースがそれぞれ勝手に進めて終わるのでちょっと実況っぽいセリフ回しになるのも独特で面白いですね。それがタメ口ナースと、堅物師長とでコントラストが利いてますし。
 絶対起きたり、バレたりして3Pになると思ったんですが、そういう交差はないw ただ、師長の方が事後のチンコを見て誤解を重ねていくのとかかなり面白かったですよね。「夢精じゃねぇよ!」みたいな感じなんですが、堅物がチンコとご対面するロジックとしてしっかりしてるのでスゴイ。エロが先行してるわけではないですよね。
 強烈なコンセプト1本で最後まで押し通せるのは短編読切の良さですね。読みながら「おいおいまさかこのまま?」「そのまさかだー!」となって楽しかったです。

異世界はこう抜く』F4U

 第10射。レプラコーン。靴を作る小人らしい。何となく聞いたことある……程度。この手の伝承について勉強になるのも本シリーズの魅力かもしれないw
 客が常人(ここではボーイくん)が引いてしまうような特殊性癖のリクエストをし、それに嬢が100%のサービスで返す。こう書くと今回はかなり風俗モノとして王道のような気もしてきます。小人なので一般世界ではあり得ないことになってますけど、脚フェチ、ブーツフェチ、「踏んでくれ」って特殊性癖としては割と大手のジャンルですよね。これに近いことを現実世界の風俗店でリクエストしてる人も多いのではないか。ファンタジー変換として完成度高いと思います。
 いつものことですが、動揺せずに客の要望に応えていくまくら嬢が色っぽいんですよね。1ページ目1コマ目とかめちゃくちゃ可愛いんですけど、そこから嬢としての顔に変化するのがマジエロい。ブーツと脚の魅力を遺憾なく発揮する縦に伸びたコマ割りも迫力あります。決めの場面なのにまくら嬢の顔が映らない、けどエロい……と感じるのはやっぱその気があるからなのだろうかw

常陸中さんは断らない』一ノ瀬ランド

 ヒタチナカさん。読めなかったけど変換できたので驚きましたw
 フルカラー4ページ。エロ下着が魅力的ですね。全身を這うように伸びてるのが異様な存在感あります。実際だとキツかったり、たるんじゃったりするのだろうか。だとしたらフィクションならではの魅力ですね。見てて気持ちいい一面だけを見せてくれるウソの魅力。それを抜きにしても胸や性器を縁取るようなデザインになってるのもスゴイ。これにハマる人の気持ちも分かるかもなぁ……と世界が開けた感覚あります。
 開幕1コマ目がシャツの中からエロ下着がコンニチハしてるんですが、ラストのコマでは逆に普段のスーツ姿に戻る。「この下のアレが……」と想像させられますよね。キリッとした印象が強いけど、そのギャップが余計に良い、みたいな魅力が間違いなくあると思います。元々スーツの女性好きですけど、そこに付加価値が生まれたというか。

『解き放て!欲望ちゃん♡』雛原えみ

 オルターエゴでいいのかな? 別人格が生まれてしまう話。『異世界はこう抜く』だとドッペルゲンガーですね。あれは神回。
 序盤の夢と現実の区別が付かないパート、これは雛原先生の『夢現ロマティック』を思い出してしまいます。あれ大好きなんですよねぇ。本作はその女性版、社会人版とも言えるかもしれません。もちろん超常的なことが現実として起こるので大分違うんですが。
 それと、ストレスを溜め込んだ女性主人公という点では前作の『ネコ撫で恋』ですね。精神が限界を迎えてしまった果ての爆発。ストレス溜め込んだ主人公の爆発だと開放感とかヤケクソ感が魅力になるのが普通なんですが、本作では別人格が生まれてしまうのでまた違った味わいになるから面白い。2人はワンセットだから広い目で見れば解放なのは間違いないんですが、主人公からしたら「いやいやヤバイでしょ」と動揺しかないわけで。
 展開として面白いのは感度がシンクロしてる点。憧れの(てか犯したい)仲村くんを中に感じるというおいしい状況なんですが、そっから主人公の方がオナニー始めるのが最高ですね。二重に気持ちいい、というエロとしてもそうですし、裏人格への反逆であり、やはり彼女が自発的に欲望を解放するというドラマとしてが大きい。受け身だった主人公が初めて自らの意志であの状況を満喫しに行った瞬間ですよね。2つの人格が合致したので、裏の方が消えたのも納得。そっから賢者モードじゃないけど、 “これ部長の家に火つけたいとか願ってもやってたのかな” とかなるのが面白かったです。分析が冷静だ。レイプなので相当アウトだけど、放火よりは……とか考えてしまうw
 ラスト。焦る仲村くんで笑ってしまった。ちょっと可愛くもあるけど、あの気持ち分かるわ。夢だと思っててもあんなん意識してしまうw

『この胸にいつまでも』いちまつ

 幸せな家庭で始まってこのタイトルなので母乳とかおっぱい系の作品かと思ったら幸せが急降下していくのでビビったw 旦那が何も知らないまま話が進み、終わっていくのがなぁ、どうしようもない、絶望することもなく終わるのがまた別のつらさ。そもそも最初に出てきた子供も果たして……とか思ってしまう余地がイヤですねぇ。ハッキリとはしないんだけど、可能性があるだけでつらいw
 悪い男に捕まって、そのまま犯されて、肉体的に支配されて、何なら子供もそいつの子かもしれなくて……ならまだいい、と思えてしまう展開があるので「どんだけ突き落とすの?」と震えた。不良グループ内のトラブルで心まで持ってかれちゃったじゃないですか。体の浮気、寝取られでは終わらず心まで。快楽堕ちなんて生温いと思えてしまうような地獄ですね。なんでこんな意地悪なことを思いつけるんだw

リバーシブルスイッチ』外山じごく

 スーツ美人の先輩と、はいいぞ。大好き。
 マッサージからエロに繋がっていくんですが、会社員なのでデスクから仮眠室へとステージの変化があるのが素晴らしいです。座りながらだと肩揉む以外はやりづらくて無理ある気もするんですが、2人の距離の変化、ヒロインの心境の変化を絵として描く意味でめちゃくちゃ効果的だったと思います。座ってるうちはまだ仕事モード。それが徐々にデスクに突っ伏すようになり、最終的には仮眠室に誘うようになる。汗かいてシャツから下着が透ける描写とかくっそエロかったです。エロいし、彼女の内心が丸裸にされた、という描写にもなってますよね。
 タイトルのリバーシブルって何かと思ったら下克上w 妙にギャグっぽい味わいがあるのが楽しくて好き。男の方もやりすぎた感はあるので懲らしめられるみたいな展開はバランス良いとも思います。それと、ヒロインが「もうマッサージとかどうでもいいから」という体裁を捨てる意味も重要ですね。騎乗位になる意味ですよ。
 怒濤の勢いで結婚&おめでたエンドになるのは外山先生の前作『ビーストリミット』とも通じますね。あれよりも展開の飛躍が大きいので笑ってしまうんですがw

『ペット先生』西安

 生徒(たち)に支配される先生の話。なんですが、面白いのが主人公は「俺」なんですよね。ヒロインが堕ちていく話なんだけど、主語は男子生徒。正確にはヒロインを堕としていく話。さらに面白いのは、序盤の段階でもう相当なレベルまで堕ちちゃってるんですよね。この構成は良かったですね。時系列がかなり行ったり来たりするので結構複雑とも言えるんですが、違和感なくするする読めるからスゴイ。最初からエロ全開なのもそうですし、男の数、そして写真というアイテム、さらにはヒロインの格好ですね。これによって一目で区別が付く。そうこうしてると大乱交のクライマックスまであっという間。
 ラスト、集合写真風に終わるんですが、男たちが修学旅行でも行ったのかというくらい良い笑顔なので笑ってしまった。屈託のない笑顔輝かせてんじゃないよw

『Private Face』ぼーかん

 スーツ美女好きー!! ってさっきも書いたばかりなんですが、『リバーシブルスイッチ』と同号に載ってるのは意味深いというか、読者的にはありがたい話だと思います。あちらは会社でやっちゃって恋人(夫婦)になる話ですが、本作は元々恋人で家でやる話。あちらはオンの状態のままずるずるとエロに変移していく話ですが、オンオフをはっきりと区別して、そのギャップが魅力となる話ですよね。これは2作セットで読むと二重でおいしい、どっちもより面白く感じられると思います。
 職場ではかっこいい上司が家ではダメ人間というギャップが可愛い。ただ、家では主人公に甘えてくる、みたいな話ではないんですよね。ダメ人間全開なんですが、それでも上から物言ってきて偉そう。このバランスすごい良かったです。すごい好み。呆れながら付き合ってあげてる……はずだったんだけど、いつの間にか彼女のエロに当てられてそんな余裕がなくなる、というグラデーションが生々しくて最高。年上と年下、上司と部下、とかは関係なく、ホレちゃってる弱みがあるからヒロインには頭が上がらないんだろうなぁ、と透けて見えてくる感じ。超良い。マジか。

『ミルキーリップ』翁賀馬乃助

 就活。就活が出会いの場になるという発想がなかったので序盤の出会いのパートで掴まれてしまった。ヒロインは上京してきた就活生なので一夜限り、という状況も最高だし、そういう設定をスムースに説明していく語り口が最高なんだよなぁ。2人のキャラクター、設定、そして出会いとサクサク語っていく序盤が見事すぎるんですよ。ラブホに入っていざ……と思ったらちゃんと就活の練習したのも微笑ましかったし、そうこうしてると「微笑ましく思ってねぇでやることあんだろ」とヒロインの方から迫ってくるのも最高。そのことがズバリ2人が出会うキッカケになった「自主性」についての話になってるのも見事ですよね。いやマジで可愛くて、話が面白く、それらが無駄なく連結していって、最終的にエロい。最強なんじゃないかしら。物語とキャラクターとエロが渾然一体となってる。マジですごい。芸術的でしょ。これは優勝ですわ。圧倒的。よくエロと物語が別個になっちゃってる作品もあったりして、それはそれでエロという異世界に突入してしまう良さがあると思うんですが、本作はすべては一つになって無駄がない。理想的エロマンガを読んだ気分です。
 ラストのギャグ的なエピローグも笑ったんですが、よく考えると「ちゃんと連絡先聞いた!??」とか心配になってしまいます。ここでこそ自主性発揮しなくちゃw

『対局は夜まで続く』Noise

 大学の将棋サークルで。なんですが、序盤の語り、情報の開示の順番がすごく面白い。捻りを重ねていくんですよね。ヒロインが男扱いされてる、男を演じてるという特殊な設定をナレーションなどで説明しなかったのは見事だと思います。「なに!?」と驚きますけど、同時に「いやけど主人公のあの反応からして……」と正しい状況がすんなり理解できるんですよね。
 男女比だけで言ったらオタサーの姫みたいな構造なんですが、ヒロインのことを女性として享受してるのは主人公だけで、という秘密の関係が超燃えます。羽内さんの女性な面を主人公が独占してるってことじゃないですか。めちゃくちゃ贅沢な話。なにそれずるいw
 それと同時に、ヒロインが主人公のために女性らしさを磨いていて、それを主人公にだけ見せている、というのが最高ですね。彼女の努力、思いが美しすぎるし、ちょっとすねるところは可愛い。オタサーの姫という設定の変奏として発明なのではないだろうか。……いや、作者がオタサーの姫を意識して描いたかは分からないんですがw
 ラストのギャグ的なオチも笑えるし、可哀想ではあるんだけど、この秘密の関係、彼女の独占は今後も続くのか? と思うと夢のようですね。サークルの仲間が彼女の美しさに気づいてしまったらギスギスするというか、妬まれたりしてもおかしくないと思うんですよ。それを回避できたという意味でハッピーエンドでもあるのかなw

『図書室ではお静かに!』いとうえい

 メガネヒロイン5人目。結構すごい数字なんじゃないでしょうか。その中でも本作はベタ、すなわち王道なメガネな気がします。文学少女のメガネ。知のアイコンであり、没頭、秘められた何か、みたいなニュアンスもあるかな。メガネは良いぞー。
 1ページ目のパンツ覗きの場面からそうなんですが(あそこのインパクトすごいw)、挿入の場面もあえて単一的なコマ割りにすることで細かい動きや変化を強調させてますよね。注目なのは徐々に顔に近づく手でしょうか。防衛本能として顔に手をやってしまう、というのは心理としてリアルだと思います。それだけ余裕がなくなってる表現として非常に生々しい。その直後、いざ挿入という瞬間、両手を胸の前にやり、次のコマでは手で口を押さえる。その後も自ら手を握ったり、手で目を隠したりと彼女の心を代弁するかのように手が躍動する。もちろん顔が花形なのは間違いないんですが、手も同じくらい活躍してるし、重要なファクターになってる。まぁ、要は演技がうまいってことですかね。

「こうそくいはん」YUG

 コンビニネタなので笑った。コンビニ売り反対の意見としてよく聞く「子供の目が」というのも拾ってるのが良いですよね。誠実というか、開き直りというかw

「読者コーナー」

 かいらくどん、次号からリニューアルだそうです。雑誌全体がリニューアルなのでそれに伴って、という感じですかね。4コマは楽しみです。描けるのがすごいよなぁ。

「次号予告」

 コンビニ売りが終わって書店売り、18禁になるそうです。ここらへんややこしいというか、知らないと何のこっちゃな話ではあるんですが(コンビニでも18禁だろみたいな)、とにかく修正が緩和されると見るのが妥当ですかね。それは楽しみでしかないですね。
forms.gle

 アンケート。面白かった作品3つは、『幸福期の隣人』『憧憬』『ミルキーリップ』になるかな。優勝は『ミルキーリップ』です。断トツで好きです。冷静に考えてマジで100点じゃない?ってくらい好きです。

 改めてですが、ビーストと失楽天記事をサボってしまいました。この記事から本気出すということで、なるべく早く更新できるよう頑張ります。よろりんぱ。
kitaku2kitaku.hatenablog.com