北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.43の感想

 毎年のことなんですが、手荒れが酷いです。
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「表紙」すずきとと

 地雷系。地雷系ファッションってアイテムが多いから漫画映えめちゃくちゃしますね。そしてカラー映えも。おまけに黒マスクが今後の差分展開にも関わってきそうで楽しみ。

『地雷ちゃん、愛を知る』すずきとと

 地雷ちゃんが大学の新歓で幼馴染と出会う。表紙イラストだとあまり見えなかった耳のピアスがいかつくて可愛い……。地雷系のファッションが彼女の心の傷とか壁を象徴してるような物語の展開なんですが、完全装備状態の序盤パートで十分すぎるほどに魅力的。黒マスクと前髪で顔のほとんどは隠れてるし、そもそもつまんない新歓で無愛想にしてるんだけど、その中での表情の機微がめっちゃ丁寧に描かれてて、その小さな変化にキュンとしてしまう。
 ヒロインの過去が描かれるんですが、それが地雷系のルーツになってて、その変わらなさと変わった部分(闇要素の有無)が感じられる。竿役との思い出が初恋だと思うんですが、同時にやってることが今の地雷系とまったく同じで、しかも竿役との別れが心の傷となって現在へと繋がっていったのだと分かる。可愛らしい過去エピソードかと思ったら意外と苦さもあって、地雷ちゃんを作ったのは竿役だったのかもしれない、とすら思ってしまうレベル。こうなったら責任取るしかないですね……。
 竿役。可愛い童貞みたいな感じかと思ったら部屋がやたら汚い。独り暮らし大学生のリアルってことなのかもしれないけど、彼は彼で内面に問題を抱えてそう、かも。2人は予想以上に甘々なハッピーエンドを迎えるんですが、2人の今後の関係性にも想像が膨らんでしまう。めっちゃ良いカップル。
 1ページ目の本気感溢れる地雷系ルックからはマジで信じられないほど甘い話へとなっていくんですが、ヒロインの心が氷解していく変遷がそのままエロパートとして描かれる。エロ漫画ならではのストーリー展開というか、ヒロインが徐々に心を開いて、触れ合って、通じ合って……というのがそのままエロとして描かれる。終盤になるほどプレイ自体はシンプルになるんですが、それこそがヒロインに響いたというのが伝わってくるのでエモなんですよね。
 ヒロインが心を開いていく変遷として一番象徴的だったのが黒マスク。まずヒロインだけが「あの時の」と気づき、マスクをずらしてそのままエロ開始。キスをしながらヒロインだけが分かる答え合わせをし、マスクを着けたままのフェラ。地雷系としての日々を感じさせるプレイなんですが、そこで一発出したらヒロインが正体を明かしてマスクを完全に外す。そこから一気にプレイにイチャイチャ度が増していき、そのまま挿入し、直後に告白。エロとエモの同時進行なんですが、それが地雷系ファッションが剥がれていくことで描かれるのが超良い。脱ぎはするけど、地雷ちゃんであると分かる程度には最後まで残してあるのも嬉しい……。あと細かいとこだと、告白して互いに好き好き言い合ってる場面でクマのぬいぐるみが見切れてる演出も最高でしたね。

『凸凹夜祭り』ロブ☆スター

 幼馴染の体格差カップルが夜祭りへ。全編通じて夜の薄暗さが感じられる絵作りになっててまずそこで引き込まれた。ただ暗い夜なのではなく、並ぶ露店は明るいので、その光源としての極端さがちょっと離れた際の暗さをより助長して……みたいな感じが最高。祭りというパブリック極まりない空間から一気に2人だけの空間へと雰囲気が変貌する。当然のように暗がりでセックスする話になるんですが、クライマックスでは花火という光が2人へと降り注ぐ。めっちゃ良い展開なんですが、打ち上がる花火が射精と重ね合わせられる演出がされててエロ漫画らしい楽しさを感じた。たしかに突き上げながらの射精は絵面としてそっくりw
 特徴的かつ個人的にすごい好きだったのはモブキャラのデザインが本気すぎる点。「絶対この子たち作者の過去作キャラだろ!」とか思っちゃうほどにキャラが立ったビジュアルしてて最高。みんな可愛いんですが、エロとは無縁だからこその魅力っていうのもあるのかな。目撃しちゃう場面のドキドキ感、インモラル感とか絶品でしたよね。ただの背景となってるモブキャラが目撃したんだとあそこまでの味わいは出なかったはず。
 浴衣を着てる段階でも十分ムチムチではあったんですが、それでも浴衣に隠れてるうちはまだ常識の範囲内だったと思う。それがエロパートになって脱いでからの肉感、迫力がすごい。タイトルの凸凹は2人の体格差のことですが、ヒロインの肉体における凸凹もすごいことになってて圧巻でした。圧倒的肉感のヒロインと小柄な竿役というコントラストが最高。なんですが、チンポは予想の倍くらいデカいので驚きましたw

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #36、「露出美少女、現る!⑨」。絶対に受験当日の話が来ると思ってたんですが、合格後の大学生活初日。大学っぽいクソデカ教室でまさかのお姉さん登場というサプライズ。しかも同じ学年らしい。どういうことなのw
 ただ、驚いたのはそれだけじゃなくて話の展開。出会ってそのまま濃密なキスを交わした、と思ったらそのまま終わって怒濤のハッピーエンド。マジか。終わっちゃうってことだったのか……。キスのみの非エロ回(乳首はある)でのクソ甘ハッピーエンドとか予想外かつ最高であった。そう来たか……。非エロで終わるアイディアが面白いのですが、それにしてはキス描写が超ねちっこくてエロい。
 思わず露出シリーズを最初から読み返してしまったんですが、塾から始まったシリーズが大学入学で終わるという構成だったんですね。そしてキスは初めて。今までは、それぞれが単発としてエロかったのであまり意識してなかったけど、すべて塾、勉強、受験という話でのみ構成されてるのでキレイに計算されたシリーズだったのかもしれない。今の今まで気づかなかったのがお恥ずかしい……。


 終わり。露出シリーズ、思わぬほどに感動してて我ながら驚いてます。
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