北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.39の感想

 寒いんだか乾燥だかで喉が痛いです。そんなときには龍角散ダイレクト!!(某SF映画の影響)
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『かわいくて、とてもつよい』小矢部亮

 おにいさんが大好きな沙樹ちゃんと、少女には絶対手を出さないおにいさんと、少女に手を出したい無職おじさん。小矢部先生の前作『ナメてた先生がチートセックスマシンでした』と同様の、1人の圧倒的強者が物語を支配するタイプの作品なんですが、セックス自体はその強権によって無理矢理するものではない。セックス自体は少女の年上おにいさんへの淡い恋心の成就を描いてるんですよね。それが世紀末すぎる話の展開によってもたらされる、というのがめちゃくちゃ面白い。『ナメてた先生が~』は漫画としてもギャグとしても面白いけど、やってることはレイプなのでエロとしてはちょっと苦手……なタイプの読者も本作なら安心してエロを楽しめると思う。本来ならあり得ない矛盾を成立させてしまった謎の位置にある作品。すごい。
 ヒロインがド級のキャラクターなのは言うまでもないんですが、おにいさんの真面目さも(相対的に見れば)ちょっとどうかしてるレベルで、それに対してヒロインがうんざりするような顔を見せるのもおかしい。真面目さも好きになった一因だと思うけど、自分の思い通りにならない真面目さにはちょっとめんどくさくなっちゃう。そして、セックスには1ミリも関わらないが勝手にケツを掘られて2人のセックスをお膳立てすることになるおじさん。おじさんのキャラが無駄に立ってるのが本作の楽しさの大きな要素ですね。そのくらいにおじさんが良い。良いけど、エロには関わってこない、というバランスがすごい。エロシーンだけを切り取ったらものすごくキレイな話に見える(少なくとも表面上は)。
 そんなおじさん、2人のお膳立てとして映画『SAW』ばりのゲームを仕掛けることになる(演じさせられる)んですが、オモシロ拷問器具が仕掛けられてるのはむしろおじさんの方で……というオチも笑いました。心を入れ替えてくれたら明るい未来もあったかもしれないのにw あと、ゲームの現場にゲームマスターが隠れているというのは何気に映画に忠実ですね。

『BIG LOVE HOLD』かるま龍狼

 4ページのショート作品なんですが、それ故にワンプレイに特化した内容になっててこれはこれでとても良い。一応ギャグ的なオチはつくけど、不思議世界みたいな話ではなく、全然現実でもあり得るちょっとした失敗みたいなオチなので微笑ましく、あとはやっぱ本作は普通にエロい。かるま作品における年上ヒロイン、最高ですよね。鉄板だと思う。1ページ目における日常からだいしゅきホールドへの三段の変化、表情の変遷とか本当に素晴らしい。その後も年上ヒロインらしい包容力と、好きの気持ちが溢れて暴走気味になってしまう両極端が丁寧に描かれる。だいしゅきホールドで抱き合ってるから当然向かい合わせのラブラブ感が濃厚なんですが、同時に顔が近すぎるが故のすれ違い感(抱きが強すぎると互いの顔が見えなくなる)。
 ほぼ鯖折りになってしまってトホホ、的なオチなんですが、エロと同時にあれだけ強烈な刺激を受けたら変な癖がついてしまいそうで少し心配にもなるw 本来ならSとかMの要素は存在しないだいしゅきホールドなのに、M的な快感が芽生えてないか? という余韻。

エロマンガアカデミー」

 #51、おから先生による「漫画家の健康について」。前回がエロ漫画の始め方についてだったんですが、今回は漫画家の終わり方(の避け方)ですね。座りっぱなしで完結する仕事なのでやはり負担は大きいのでしょう。無理して何とかこなしていた仕事が、年齢を重ねるにつれ無理が利かなくなっていき……とうのはめちゃくちゃリアルで、それこそ漫画家に限らない話で恐ろしい。私はエナジードリンクはめったに飲まなくなりましたが、意味なくコーヒーとかがぶ飲みする生活を送ってるので不安にもなってくる。マジでカフェインの無駄摂取すぎて悲しくなってくるな……。
 自作の酢玉ねぎとかおいしそうでいいなぁ、と思わず作り方を調べてしまいました。酢とハチミツ(調べて出てきたやつ)とか普通に好きそうだ……。と健康グルメ情報と出くわすとはまさかの展開。


 終わり。来週になるともう快楽天本誌が出てるのですね。こないだ感想記事書いたばかりな気がするのだが……(読むのは楽しみだけど)。
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