北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.24の感想

 風邪かと思ったら夏バテでした。というか熱中症一歩手前か。水分摂取が足りてなかった……。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『処女の微熱は陽熱至極。』百済児廿日

 自分だけが注目してる女子が自分のことを注目してた。まず1ページ目のクラスの狂騒という感じが個人的に最高。メインのカップルも映ってはいるもの小さく、ガヤガヤの中に埋もれてる感じ、その中で主人公が独りでブツブツとモノローグを語りまくってるのが良い。とにかく主人公の語りがキャラ濃くて面白いんですよね。あの気取った口調で延々と語り続けちゃう感じがリアルに中二病って感じでキャラクターが活き活きとしてる。妄想の中でヒロインのウエディングドレス姿が出てくるのとか童貞の妄想として正しすぎて笑っちゃいました。痛々しくもあるんだけど、痛く感じるのはおそらく自分にも身に覚えがあるからなのでは……(過去だよ)。
 一方的で、それでいて上から目線の偉そうな語りが「うるせぇよ」感あって楽しいんだけど、ヒロインに対して不誠実なのも確か。ただ、そこから「ヒロインも見てた」というガラッと反転するので急に印象が変わるというか、似たもの同士でナイスカップルのように思えてくる。視姦して勃起したところを彼女が視姦していた、というのは見事な因果関係の捻れでしたね。女子の胸の膨らみに注目してたら、それによって発生する男子の膨らみを……というのが面白すぎる。
 性欲の処理の仕方において主人公の方に一日の長があり、オナニー指南という形で2人のエロが始まる。主人公が頭でっかちに攻めるがそれほどうまく行かず、気休め程度で頭を撫でたらそこで絶頂してしまう(主人公無自覚)とか微笑ましくて最高。
 2人のキャラクターも魅力的だったんですが、冒頭から印象的だったヒロインの衣装も最高。セーラー服に大きめの帽子とカーディガン(たぶん)という基本衣装が特徴的で可愛かったんですが、エロパートではその下にまさかのスクール水着がプラス。「どういう状況!?」ともなるんですが、圧倒的非日常とでも言うべき独特の魅力があったと思います。衣装のレイヤー感と、その奥にある体とか、各衣装の質感の違いとか圧巻でしたね。

『みたらしさんはぺこぺこ♡』NTNTGNGN

 デカ盛り好き男子(見るor作る)と、デカ盛り好き女子(食べる)。デフォルメの利いた絵柄がめちゃくちゃ魅力的で、正直エロとか忘れちゃいそうになったんですが、エロパートに入ると(脱ぐと)肉感マシマシの描写が飛び出てきて圧倒される。エロ漫画としての迫力であると同時に、この「肉」感というのが本作のテーマと密接に関わってくるのが素晴らしいですよね。食欲と性欲の境が徐々に溶けてなくなっていくような感覚。
 個人的にセックスを始めるときに「いただきます」という作品(キャラ)好きなんですよ。主体的にセックスを楽しんでるって感じがあって良いと思うんですが(支配的でもあるけど)、本作はひと味違う。ひと味というか逆。エロにおける攻めは男性の主人公なんですが、「いただきます」を言うのはヒロイン。主人公は快楽(食事もしくはセックス)を提供する、給仕の立場。攻めのSはServeのSという感じでしょうか。

エロマンガアカデミー」

 #43。右端先生による「ヒロインの行動指針」。右端先生の登場めっちゃ嬉しい。初単行本のタイミングでこのコーナーに出てくる傾向ありそうですね。このコーナー、内容も面白いけど、人選が非常に良いというか、とても私好み。ありがてぇ……。
 テーマはヒロインのキャラクター描写についてなんですが、引いてはエロ読切の持つ「セックスにページ割かれて大変なんですけど」という普遍的な課題についてだったとも言えそうですかね。作る側は大変だと思うんですが、読者としてはだからエロ漫画は面白い、という話ですので、ひたすら感謝の念が湧く。
 キャラクター表現の一つとして、どんなスマホを使ってるか、という話が少し出てきたんですが、以前の作品で、ギャラ○シーの折りたたみスマホが平然と出てきたことあって「よく見たらめっちゃ最新のやつ!!」と当時驚いたのをよく覚えてます。マジで出たての時期で、何も考えてない人は絶対に手を出さないアイテムだったので、ヒロインの思考が垣間見えるひとコマだったと思います。


 終わり。『ブレワイ』2周目も佳境というか、明確に終わりが見えてきた。とりあえず次の快楽天本誌は普段通りにブログ書けると思います。終わらせたくない……。
kitaku2kitaku.hatenablog.com