北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.40の感想

 今月も全然ブログ書けませんでした。来月こそは頑張ります。外出れないし。

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『叶夢姉さんが部活を辞める』蒼井ミハル

 後編。前編はそれまでの日常を壊してしまった心と体について。それぞれ弟への恋心とおっぱいのことを示してて、エロ全開でありながら同時にストーリー要素も全開で素晴らしかったんですが、後編だとスパッツの場面が最高すぎる。その前の足コキも陸上で使う自慢の足をエロで染めてしまう背徳感であり、彼女にとっての踏ん切りが感じられたんですが、それをさらに突き詰めたのがスパッツ。よくタイツとか破るじゃないですか。エロ漫画とかAVだと。メジャーになりすぎて「それ自体がエロい」という思考停止になりがちだと思うんですが(悪いわけではない)、本作だと「破く」という行為にストーリー的な重要な意味、儀式として描いてるからすごい。エロとドラマが渾然一体。弟に破かせることで通過儀礼みたいなニュアンスも生まれますし、彼も罪を背負う、背負わせるという点が重要だったと思います。とにかく回帰不能点、越えたら絶対に戻ることの出来ない一線としてのスパッツ破り。破いたあとの姿がめちゃくちゃエロいんですが、どこか「やっちまった……」的な後ろめたさも感じます。それと、しっかりと腹筋が見れたのも印象的でした。個人的に好きというのもあるんですが、彼女がアスリートと優れていたことを改めて意識させてくれる重要な描写だったと思います。
 からのエピローグ。上目遣いで今後のことを話してくるショタが最高に可愛かったんですが、それに対する返答が!! つれぇぇ!! つらいけど、おねショタとか近親というテーマに対して誠実な姿勢であり、リアルですよね。単なる賢者モードとは言い切れない良さがありました。一瞬見た結婚の幻影で一度読者を上げてから、ページをめくると落とされるw 享楽的に溺れていくだけではなく最後にもう一度現実に戻る、という視点が素晴らしかったです。このまま別れるのか、良くない道を進んでしまうのか、みたいな今後のことを考えてしまいました。

『昼の顔と夜の顔』刻江尋人

 鬼のような女上司が実は……。本作すごいのが、3ページ目からいきなりエロが始まり、そのまま最後まで突っ走るんですが、そのエロの最中にしっかり物語的な展開を見せるんですよ。実際には情報が開示されるだけで何かが起きるわけじゃないんですが、エロの最中の会話、言葉責めの中の情報、その順番が絶妙。単なるSとMの趣味が合致した2人なのかと思ってたら、始まりは実は部下の暴走、レイプだった、と明らかになるのも衝撃でしたし、その前にあった “そのテクで出世したのか?” というセリフの真相が明らかになるくだりも秀逸でした。単なる言いがかり的な言葉責めかと思ったらマジだったのですね……。中出しからの「孕め」みたいな展開ってエロ漫画だと定番ですが、本作だとその子供が出来るという事態が2人がさらなる深みに落としていく、という物語的な展開(の予感)になってるからすごい。レイプから始まった関係らしいので部下が一方的に悪い存在だと思ってら、女上司の方も別のところで罪を背負っていた、と明らかになる展開が鮮やかでした。ずっとやってるだけなのに、2人のドラマ、2人の過去と未来がこんなにも見えてくる。

エロマンガアカデミー」

 昼寝先生。「エロいことに『夢中な顔』」について。今までのヒロイン集合図が最高でしたね。1本のチンコの前に揃う、というシチュエーションが良い。
 インタビューに関してはエロ漫画全般みたいな話もあって興味深かったです。weeklyの作品だと、一人称視点でピストンしてると絵面が単調になってしまう、とか読んでる最中まったく気にしてませんでしたw 改めてあの演出すごかったですね。
 そんな『いっぱい遊ぼ!』。一枚絵漫画を本家快楽天に出したものの、実験的すぎるのでweeklyへ。たしかに実験場としてのweeklyは今後の一つの道かもしれませんね。そんな話からのAV早送りする話で笑いました。退屈に感じるからこそ尖った演出を、というのは腑に落ちるんですが、身も蓋もない表現で最高。作り手側なのに言ってしまうのかw
 今後の展望、「背景はヌける」漫画、気になりますね。『いっぱい遊ぼ!』もその感じあったと思いますが、それじゃ足りないってことでしょうし。


 終わり。ゴールデンウィーク突入でいよいよ暇ですので、ブログ書いていこうと思います。来月こそ(毎月言ってる)。
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