全然ブログ書けなかったので今月こそは……と先週書いたんですが、あれからまだ何も書いてません。
『孤独のカルテ』サバイバル刃
おおっ、これはすごい。力作、大作すぎてweeklyでいいの？ とか思ってしまうが、チャレンジングな部分もあるので自由が利くweeklyでよかったとも思う。
まず、ゆっくりとした序盤が良いですよね。主人公の置かれた状況、内省の表現が丁寧でいて説明的すぎない。犬、ネズミという動物の話題が出てくるのも人間か獣の狭間のドラマとして適切でしたよ。ヒロインがネズミを食べようとするのを主人公が止めるんですが、このアクションだけで主人公は彼女を動物扱いしてない、人間扱いしているというのが分かる。最初の目覚めの場面で彼女の羽のない部分にシャツ（白衣？）がかけられてるのもそう。寝てるヒロインにシャツかけるとかベタな展開なんですが、本作だとベタでは終わらない意味を持つから面白い。
コミュニケーションがどこまで可能なのか分からないと思ってたら “本当は怪我なんてとっくに治ってるんでしょ？” の場面で急に可愛いから困る（困らない）。可愛いし、言葉はなくともツーカーな関係性を築いているのも良い。
からの巣立ちなんですが、主人公の怪我はまだ治ってない、頬に絆創膏貼ったままなのが良いですよね。人と鳥人の差を感じて切なくなるし、左頬というのが冒頭の彼女にビンタされた痕とも重なる。彼の心の傷を鳥人が上書きする、みたいな。怪我に関してはエピローグでまた出てきて非常に効果的なモチーフでしたよね。主人公は怪我を乗り越えて、先輩はまだ……という踏み台ｗ
からの空中セックス。彼女は腕が羽根なので彼のことを抱きしめられず（抱きしめると落ちる）、彼の方から一方的に抱きしめるだけ、と2人の主従関係が逆転してるのも良かったし、イメージとして差し込まれるショタも可愛かったです。冒頭の場面が利いてました。空中で2人が縦になる体位も新鮮だし、そっからアクロバット飛行を挟んでからの男が上になる体位も良かったですね。本来ならあり得ない体位なんだけど、飛行に慣れたきたと描かれるので全然納得できる。浮遊感というのがセックスによる快感、天にも昇る気持ちとか重力からの開放感とかと合致してて、ものすごい特殊なプレイなんですがこの設定じゃないと出来ない良さが生まれてました。ただのセックスにしなかったのは英断だったと思います。
『花街学園ソープ倶楽部 設楽優香』ハードボイルドよし子
シリーズ2作目。前回は好きな人同士だけど店での行為で面白かったんですが、今回は苦手なギャル。学校にいる苦手なタイプの子と濃密なコミュニケーションを取ることになるのが学園ソープという特殊設定がうまく生きてて面白かったです。設定の魅力では今回の方が感じたかも。ギャルに優しくされるのは最近のエロ漫画だとよく見るんですが、本作の設定が優しくされるロジックとして機能してましたよね。指名の件で彼女が嫉妬して本気出してくるのも彼女がギャル性を保ちつつエロが加速して良かったです。同時に前作への目配せもしちゃうから見事ですね。ソープでサービス受けるだけなので物語性はかなりそぎ落とされてるんですが、この序盤の展開はすごく好きです。キャラや状況の説明、からのエロへのスタートダッシュがすごい。
本番はNGなんですが、本当にそうなのか分からないまま次回に続くのも良かったです。てっきり本番が許可されるあたりで終わると思ったんですが、それ以外の要素でワクワクさせて終わるとは。
『きょうのふろく』れゐぢ
#4。さっきの『ソープ倶楽部』もそうですが、シリーズものがちゃんと定期的に続くのって良いですよね。意外と当たり前ではない。
今回もエロありのギャグとして良いバランスでした。1本目の「なんでもしますから」とか、エロ漫画でよくある展開を茶化してるのが良い。
2本目。天気。ついにセックスしちゃった、とか驚いたんですが、オチも最高。一晩経っても嫁が消えなかったのでどんな予報されても大丈夫かと思ったら……。消えないけど出てきて困るｗ
3本目は正論すぎるツッコミで笑った。あの明るいノリでおっぱい見せてくれる天使も可愛いですよね。てか、4本すべて魅力の違ったヒロインが出てくるから本作侮れないｗ
からのラスト4本目。良い話かよ！！ 過去だと「腹ギャル」とかも良い話でしたが、今回はさらに純度が高い。komifloコメ欄で見て気づかされましたが、墓の名前が学生の頃と変わってないから彼女は独身のまま彼を待ってたのですね。すご。田中さん1コマしか出てないのに超魅力的。
終わり。どの雑誌もそうなんですが、コロナショックでいつ休みになるか分からないヒヤヒヤがあります。ワニマガ関係だとここが真っ先に死ぬと思うんですが、いつまで続くんでしょうね。いつまでも続いてほしいんですが。
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