北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.19の感想

 寒暖差がすごい。てか、暑さが異常なのか。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

「表紙」雲呑めお

 めお先生のちる先生! 予想外の豪華さなんですが、カラーがまた破壊力マシマシですごい。好ですわ……。

『食べにくる人』橙織ゆぶね

 後編。前編が前編としてかなりコンセプチュアルに作られてた印象なんですが、後編も同様。前編が前戯で後編が本番かと思ったら、後編が主人公が攻め、とまでキレイに反転される。さらには後編の中にも序盤に導入パートみたいなのがあってマジでキレイな前後編だったと思います。
 主人公が攻め。激甘本番パートが来るかと予想してたらいきなり “絶対好きにならないでくださいね♡” と釘を差されるのでつらい(最高)。攻守交代なんだけど、その交代は彼女の指示。この釘差しで完全に彼女に主導権を握られる。無茶な注文だと思うんですが、主人公が好きになってそっちの一線も越えてしまう、みたいな話のオチがつかなかったのが意外で面白い。妙にドライというか、2人のドラマが一から十まで語られないような印象で、我々読者はたまたま前後編という形で垣間見てるだけでこの後の2人の関係は続いて、その先ではひょっとしたら……と期待込みの余韻を感じてしまう。こないだのインタビューに引っ張られまくった感想だな、これ。
 一度フェラを挟んでからの本番パート。学生さん決死のあっさり承諾されるくだりとか2人のキャラ、関係性、パワーバランスが如実に現れてて最高ですね。順調にセックスに至るってだけの話なのに、ちゃんとヒロインの強さというか、優位性を感じる。その後もヒロインはめちゃくちゃ気持ちよさそうなのが伝わってきて最高なんですが、決して快楽堕ちとかそういう話ではなく、ひたすら彼女が満喫してるような印象。セックスによる快感はめちゃくちゃ大きいが2人の双方公的なコミュニケーションというニュアンスは少なめで、 “絶対好きにならないでくださいね♡” の件が通底してるような感じ。あんだけ会話が多かったのに挿入後は口数が少なくなってて、それ自体はギャップでエロいんだけど、適度に相手にされてない感。てか、あまりに良くて気づくの遅れたんですが、キスせずに終わったのですね。だらしなさそうに見えて大人で素敵だ……。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #30「露出美少女、現る!③」。まさかの第3弾。露出狂に「また出会う」という味わいが重要なのでこの「また続きが!?」という感覚込みでの良さなんだと思う。またヤバい人に捕まる危機感もあるけど同時にワクワクも間違いなくあって……という感覚がリアルで良いよね。他人同士だから徐々に互いについて分かり始めてきていて、この他人とお馴染みの入り交じった感覚も絶品。おねショタでもあるシリーズだけど、主人公の方は恋にも近い何かバグった感情が湧いちゃってるんだろうなw ヒロインの方はお気に入りの子を捕まえた喜びに溢れてる感じが可愛い。決して多くは語らないんですが、だからこそ表情から伝わってくるものが刺さる。

エロマンガアカデミー」

 40時限目。雲呑めお先生による「ヒロインのキャラデザ」。weeklyの表紙イラストも素敵でしたが、本コーナーの扉(?)イラストもマジ最高ですね。ちる先生を紹介する一枚絵として完璧というか、次の単行本の表紙これでも全然いけたんじゃない? とかそういうレベル。きっと表紙はちる先生になるでしょうし。
 そんなめお先生の紹介文に「ぐうの音も出ない可愛い絵」とあってちょっと笑ってしまった。同意ですが。
 キャラデザの小技として、王道を少しズラす。これはめちゃくちゃ腑に落ちるというか、キャラデザに限らずいろんなアイディア出しの極意として通用しそうな気がするレベル。あと、メイドのウララちゃんとか個人的にめっちゃ好きで、超王道の良さもありつつ、決して月並みではない特別な魅力を放ってると思うんですが、王道の中に王道だけじゃないスパイスが入ってるからこその魅力に惹かれてたんだなぁ、と納得。
 漫画はまずキャラデザから。得意で楽しい行程だから、というのも良い話。最初に楽しい思いをして軌道に乗せるのって大事ですよね。からのデザインの詳細についての話は、ほとんど女性のメイクの話みたいで面白い。そっから脱がせる事情とかが絡んでくるのがエロ漫画特有の話でこれまた良い。脱がせにくくてボツになった案とか見てみたくなってくるw


 終わり。更新遅れちゃってすみませんね。
kitaku2kitaku.hatenablog.com