北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.08の感想

 月刊の方の快楽天も出ましたね。楽しみな作家のところだけ先に読んじゃったんですが、すごい良かったです。感想書かなくては……(強迫観念)。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『ヤリサーの姫子さん』moyori

 「オタサーの姫」ってエロ漫画の中のサブジャンルとして定着して、それこそ大喜利的に様々なアイディアが出されてると思うんですが、何を間違えたのか「ヤリサーの姫」で笑った。不意打ち食らった気分。その姫子さんのビジュアルがまったくヤリサー感ないのがまた良い。ギャップが魅力的ってのもあるし、「こういう子が案外……」という妙なリアリティも感じてしまうw
 そんな姫子さんにスカウトされる話なんですが、姫子さんがちょくちょく清楚で優しい先輩の顔を見せてくるので最高。ヤリサーとの二面性が素敵すぎる。それでいてどちらの面も頼れる年上感としては共通してて、完全ヒロイン主導の作品らしい魅力を感じる。
 ヤリサーでとにかくセックスが好きというのもあるし、その上テストという体裁もあるので、ヒロインがとにかく楽しそうかつ念入りに味わうようにセックスしていく様が魅力的。ちょっとした所作に「手慣れてやがる……」という貫禄を感じる。当然ドスケベなんだけど、慣れた結果、動きが洗練されてるというか、どこか品のようなものすら感じられる(錯覚もある)。前戯で軽く一発搾り取るくだりも彼女の強さが感じられて最高だったし、本番中に水分補給の小休止を挟んでくる感じもスポーツライクで良い。飲みながら主人公を横目で見つめてくるのも色っぽかったし、そのまま口移しという別のプレイへと繋げててもはや匠の域。ただの休憩では終わらせない。
 エピローグで、彼女の言い分が狂ってるんだけど、それを語る笑顔はあまりにも素敵……というギャップ。直前の場面のアヘ顔からの落差がすごすぎるのよw

『誰よりも愛してる』西沢みずき

 セックスレスだった夫婦が性癖全開プレイを通じて仲良くなる。西沢先生作品らしいというのか、異様にサクサクした舞台設定の説明からのエロパートへの突入が熱い。ちょっとビックリするくらい急ではあるんですが、そもそも物語的にも飛躍(豹変)があるので違和感はないんですよね。しかも中盤にちゃんと背景的な情報の補足も入ってくるので普通にストーリー要素もしっかりしてて、それがあるからこそセックスを通じて2人の不和が解消されるドラマの起伏もある。あるが、その感動的な雰囲気から一気にプレイが再開されるのでジェットコースターに振り回されるような楽しさ。抱き合って互いに歩み寄ってすげぇ良い雰囲気になって、そのままハッピーエンドだと思ったんだよなぁ……。いや、もちろん子供を作ろうという一致で2人が再び結ばれるので直後に実行するのはその通りなんだけど、もう普通のセックスはできなくなってしまったw
 ヒロインの豹変ぶりを強調するアイテムとして普段はメガネをしてるのをベッドの上では外す。このオンオフ表現は割とよく見かけると思うんですが、代わりに夫の方が目隠しをする。妻は外して、夫が着ける。好対照だし、何よりヒロインの表情の変化が最高。本当に生き生きとしてて、やってることはド変態なんだけど、印象として「これで良かった」と思わざるを得ないというか。変態プレイを通じて夫が心を入れ替えて仲直りした際のヒロインの動揺っぷりもコミカルで可愛かったですね。それぞれ二面性があって、それがグチャグチャになるんだけど、セックスをする際はそれぞれが極端な一面で固定される。感情の起伏どうなってんのよw

エロマンガアカデミー」

 34時限目、エロ井ロエ先生による「エロいファンタジーの作り方」。
 エロ井ロエ先生の新刊発売記念なんですが、やはりファンタジー特化という感じがあるので、その解説。ジャンル特化なので具体的な過去作解説、という向きが強いですかね。マンドレイク誕生秘話には驚きました。まさかの実体験……(語弊がある)。
 影響を受けた作品として、エロ漫画が出てくるのかと思ったら映画で、ものすごい2本が挙げられてるので笑いました。「観ない方がいいです」と一蹴してるのも最高。片方は原題が『Teeth』ですね。あとはお察し。


 ブログ本館の記事借金がそろそろなくなりそうなんですが、なくなりきらずにまた月末を迎えてしまった。ので、また快楽天本誌との同時進行となり、更新スピードが遅れることになります。それが終わったらこっちのブログで感想書くのもう一つ増やしたい(戻したい)気持ちもあるんですよねぇ。
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