北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.26の感想

 エミリオ、良いよね……。
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『先輩彼女はダメかわいい+』橙織ゆぶね

 続編。ダメな先輩彼女と、自分に依存させたい彼氏。頼りないの極みであるヒロインなんだけど、今回は彼氏が病気なので彼女に頼らなければならない。看病ってのは定番のシチュエーションなんだけど、本作のカップルとの化学反応がデカいので独自性のある魅力が生まれてる。相変わらずヒロインのダメさは堪能できるし、個人的には口の悪さと自己評価の低い粗雑さが好きだったので、それが十二分に描かれてるのが嬉しい。何より大オチがバイオレンスなのも笑った。省略はされたけど前作でも暴力ツッコミはあったので、それを今回真正面から映した形。2人の歪んだ、けど愛のある日常というのが見てて楽しい。てか、彼女のアナルに興味津々なのは相変わらずなのねw
 頼れないヒロインに頼るオモシロもあるんだけど、それと同じくらい大きいのは彼氏側のメンタル。弱ってることと感謝の気持ちもあってか、デレが早い。めちゃくちゃ素直じゃないか。ヒロイン優位というレアリティも楽しめるし、前作よりも甘いパートが長いので本作だけ見たら割と普通のカップルなんじゃないかと誤解しそうなくらいだ。後日談的な続編はやっぱご褒美的な側面があるのでこのくらい振り切った内容になってるのが良いですね。

『隣の席は不思議ちゃん』ナニタ

 長めのアバンかっけぇ!! 説明もないエロから始まり、一呼吸ついて2人の経緯を説明しだし、ヒロインが決定的な非日常へと誘い込んだところで扉。最高なのではないでしょうか。冒頭の場面からパンツが印象的に描かれてるのも統一感あって良いですよね。
 ある日を境に痴女行為が始まってしまう理不尽系の話なんですが、そこからは予想できないほど甘い話へと着地していく。意外性はあるんだけど、よく考えたらあんなエロに襲われたら好きになっちゃうのもやむなしなのかもしれない……。からかわれるのを通じて意識するようになってしまう、というのは悲しいサガですな。好きになった者の弱みみたいな関係性でもあるんですが、好きになったのは実は……とオチがつくのも良い。読み返してみると彼女の気持ちが決定的に変化した境というのが丁寧に描き分けられてて、ヒロインの表情や言動がからかいではなくマジになったのがより味わえておいしい。エロパートの体位がバックで、2人の気持ちの一方通行性を表しているようだったんですが、実は……という形で最後にフェラ(ヒロインが主人公の方を向く)が描かれるのもめちゃくちゃキレイな構成。中盤以降、2人の行為の向きが常に左向きだったのが、最終ページのフェラでヒロインが右を向いて終わる。それがガラッと反転する印象に繋がってて見事だったと思います。

『Other side~ふたりのDays~』長頼

 後日譚。清楚&優等生の象徴的な存在だったロングの黒髪をバッサリ。彼女の反抗としてドラマチックだったし、ここに来て男の美容師設定が活きてくるとは思わなかった。彼の手で悩みの種である優等生イメージをバッサリ、というのがめちゃくちゃ良い。端から見てると彼女の魂胆というか、意図があまりに見え見えなんですが、彼女自身の口振りとしては “たかが髪切ったくらいで” という感じでツンツンしてるのが可愛い。本音がダダ漏れなんだけど、彼女自身は何てことない顔をして、それを隠せてると思ってる。その素直じゃない(けど丸分かりな)ところが彼女の可愛さであり、そこが猫っぽい。


 本館のジャンプ記事が1週間遅れなんですが、どうしよう。週刊雑誌の感想が1週刊遅れるってもうアウトだろ。けど『モンハン』やりたい。
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