北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2021 No.31の感想

 そろそろ月刊の方の感想も終わらせような。マジで遅れすぎて焦ってきた。残り8本。
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「表紙」肉棒魔羅ノ進

 肉棒先生がついに初表紙(すごい文字列だ)。初登場の豪華作家が表紙飾るのとは別の盛り上がりがありますよね。
 新作は前後編(中編がなければ)なんですが、表紙にヒロインが2人いることが前編のネタバレになってるのでは……みたいな気もしたけど、システム上不可避ですかね。まぁ、私は読みながら「これは二重人格!」とか思ってましたw

『夏くん大好き!』肉棒魔羅ノ進

 前編。初めてを迎えるカップルのイチャイチャな日常から始まるんですが、こないだのデートではヒロインがやたら不機嫌だったらしい、と不穏な影。彼女側の無茶な言い訳がおかしいんですが、そこで主人公が言う “そんな状態でデートしてくれてありがとう” という返答が良い奴すぎるので別の笑いが。感謝混じりのツッコミは珍しいw
 無事初めてを終えるも、後日再びホテルに行くとまた様子がおかしい。ここらへんで二重人格を疑ってたんですが、オチとしては双子でした(たぶん)。我ながら節穴……。
 ということで、双子らしいよ、と疑いながら読み返す。双子ものの定番として髪の分け目が逆なんですが、もう1つ特徴的だったのがピアスですね。どの場面でも耳が見えるコマが必ず1つはあるので意図的な演出なんだと思います。
 双子ものだと天使と悪魔みたいに両極端になるのが定番だと思うんですが、本作だとツンツンした悪魔よりの印象を抱いた方が実は……となるのが面白い。おそらく不機嫌なデートをしてた子(ラストで一緒にホテル行った子)の方が本当の彼女=熱希ちゃんで、双子のもう片方がある種の寝取りを実行したのが今週メインで描かれた初体験なのでしょう。本来の彼女の方がクール系っぽい雰囲気なので、そこがややこしくもあり、その捻れこそが本作の魅力だと思います。気づいたときには既に寝取られていた、というか主人公は既に浮気してしまっていた、という構成がめちゃくちゃ面白い。

『瀬名川家の搾精事情』黒川リョーイチ

 姉弟もの。一家にはサキュバスの血が流れていて、それが姉だけに発現。月に一度弟くんが襲われてしまう。サキュバス設定が享楽的で楽しいんですが、一言だけ出てくる “国からサキュバスに認定されました” というナレーションがめちゃくちゃ気になるw その特殊設定をメインにしても1本読切が作れそうというか。
 優しいお姉ちゃんとの仲良しパートの描写もめちゃくちゃ良いんですが、サキュバスになってのエロパートがめちゃくちゃハードなので驚きました。可愛らしい絵とキャラクターから想像してたものよりも数倍ハードw 劇中にもレイプという単語が出てきたけど、それにふさわしい内容だったと思います。本番はしないでとにかく搾り取ることに特化した内容というのも良いですね。口から精子を吸わないと効果がない設定なのかと思ってたら最後は潮噴かせてくるのでビビりました。緊縛して逃げられないまま潮噴かせるフェイズに移行するあたりがちょっとしたホラー的でもあって迫力ありました。サキュバスの尻尾からローション状のものを用意するあたりの行程がゆっくり描かれるのが逆に「これはヤバい……」とハラハラさせられる。
 日常の優しいお姉ちゃんのモードだとヒロインはメガネかけてて個人的にありがたい。オンオフのスイッチとしてメガネが機能してる、と思ったらサキュバスの血がその境を乗り越えてきたのか……? となるオチも最高でした。やっぱここも一種のホラー演出ですよね。今後はメガネかけたまま、普段のお姉ちゃんの姿のまま搾り取られちゃうのか?? というワクワクもありましたw
 全編を通じて弟くんが可愛いのも良かったです。ラストの「ムスー」からの簡単に心を許してくれるチョロい感じとか最高。お姉ちゃんが「誘惑されてる」と勝手に暴走しちゃう気持ちも分からなくはないw

『菜穂ちゃんはオナホ屋さん』かるま龍狼

 『4コマってみた。』でお馴染みのオナホ屋の菜穂ちゃんのスピンオフ。スピンオフでいいのか? 分からん。とにかく通常の読切で菜穂ちゃんが登場。
 オナホなのにほのぼのとした日常風景の雰囲気が漂ってて相変わらず最高なんですが、4コマではないので、ゆったりとした日常描写がより細かく描かれててより魅力的ですね。冒頭の、注文のオナホを手際よく用意する場面とかリアルな何かすら感じるレベル。いや、リアルって何だよって話なんですが。商店街のコロッケ屋さんみたいな雰囲気でオナホが描かれてるのが不思議な魅力を生んでる。水に漬ける行程は一体どういう効果があるのだろうか……。最後に紙で包んでローション注入してくれる場面も良いよね。美味しそう、と錯覚しそうw
 んで、閉店直前に菜穂ちゃんの思い人であるケンジさんがやってきて……。このままオナホで終わっても面白そうだけど、ちゃんと本番に至るからすごい。ここから先が4コマのときには感じられない要素であり、そこに行くのにまた1つの飛躍があるので面白いですね。切れ端オナホのくだりもそうだし、試作品と称して本番に至るくだりも不思議なエロさがある。徐々にエロが盛り上がっていくのも良いですよね。切れ端オナホを菜穂ちゃんが手伝ってくれるのも正統派なエロさだったと思いますし(正統派とは)。
 いよいよ本番。菜穂ちゃんの純情な気持ちが描かれるので甘酸っぱい物語ではあるんだけど、絵面はほとんど「人間椅子」になってて不気味というか、そこらへんのギャップが生み出す不思議さがかるまワールドの魅力。エロパートに入っても菜穂ちゃんのキャラクターとしての魅力がすごいんですよね。めちゃくちゃ可愛いし、甘酸っぱい気持ちを抱きつつのエロも非常に良い。最後にはなんか良い話を読み終えたような感覚にもなるんですが、本当に良い話だったのか? と我ながらワケ分かんなくなるw
 てか、ケンジさん、どうやら童貞だったらしいんだけど、知らないうちに卒業したってことになるのか。彼の自覚としては今後も童貞なんだけどw


 終わり。何をとち狂ったか来週休みだと勘違いしてました(再来週が休み)。まだ8月は終わらねぇ。
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