北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2026 No.15の感想

 ちょうどいい服装が分かりません。
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『明日からは一人』ぴえとろ

 親友の彼氏と浮気する。主人公(ヒロイン)が決意し終わった状態で始まり、浮気のために相手を呼び出すところから物語は始まる。2人、親友入れると3人の背景情報みたいなものは浮気前の緊張感溢れる会話の中で少しずつ開示され、徐々に浮気の実像が明らかになっていって、すべてが出揃ったところでセックス開始。なかなか引き込まれる構成だったと思います。3人で高校の卒業旅行をするほど密な関係で、今は大学卒業直前、大学卒業したら3人で会うことは減るどころかほとんど会うことはないかもしれない。なるほど、それで元から好きだった相手に浮気を持ちかけようと決意したわけですね。その相手も主人公の好意には気づいているようだが、それで2人きりで夜景を見に行くのはちょっと迂闊すぎないか……と思ったらセックス開始直前に差し込まれる親友の胸の内(を主人公は偶然耳にする)。この親友が想像以上にサバサバしてるというか、メンタルめちゃ強そうで、おまけにメガネで魅了されてしまったところがあるんですが、彼女としては自分が3人の関係を壊し彼氏を「盗った」という認識。多少の後ろめたさを感じてる風で、浮気の可能性に気づきながら放置してるのはそれも関係してるのかもしれませんね。ついでに彼氏の下心も見抜いてキレてるのが超面白かったです。親友のキャラクターが最高なんですが、ここで2人の浮気の予感を感じつつ認めてることで本作のエロに対する印象がかなり変わってくる。インモラルなのは間違いないんですが、単純に暗くて悪いだけの話ではないのかもしれない、というニュアンス。ただ、この後ろめたさというのも、単に申し訳なく感じてるだけではなく、主人公のWSS的なスタンスに対して若干の苛立ちも感じてる風なのが良い。というかこの親友、全方位的にキレてるのが面白いですね。友好な関係の人しか出てきてないのに、全員に対してうっすらキレてて、それでも仲良くい続けてる。彼女は彼女で割り切れない気持ちを抱えてそうでとても面白いです。ただ、告げ口扱いされた子はシンプルに可哀想w(3人の関係性の複雑さを知らなかっただけなので)
 親友からの認可も得た(直接ではない)ので、いざエロパート。放任はされたが、2人に対してそれぞれキレてもいるので、浮気セックスの後ろめたさ、罪が完全に消えるわけではない。このバランスが面白いですね。主人公視点だけにフォーカスしたキレイな話にもならないし、闇落ちするようなインモラルな話というわけでもない。寝取ってハッピーエンドなんてこともあり得ない。結果としては、本作におけるセックスがあってもなくても3人の今後の生活は何も変わらず続いていく、という感じ。3人それぞれの心の内に傷は増えてたと思いますが。誰も得しねぇ~。「気持ちの整理がついた」みたいな綺麗事に逃げることもなく、主人公は結局何も救われないまま卒業していく。切ない、けど悪いことしたのも事実だからなぁ……という複雑さ。
 主人公は処女なので、初々しさを魅力的に描くような内容なんですが、竿役の経験値はおそらく主人公の親友のみなので、竿役がうまいことセックスをすれば常に親友への背信という後ろめたさがつきまとう。親友と一線を越えてセックスする、というエロ漫画において鉄板のおいしさがある内容ではあるんですが、そこのベースに苦みがある。あとはアレですね。思い詰めた主人公の心理が丁寧に描かれた分、竿役の軽薄さに端から見ると気づかされるというか、彼も相当悪いですね。もちろん客観的な判断としての罪は2人とも変わらないんでしょうがw 2人の会話自体は親友同士の軽い感じがあってラブコメ的な楽しさに溢れてるんですが、それだけではないというストーリーによるプラスアルファが味わい深かったです。

『その日ボクは横戸さんで童貞を卒業した』なすびニンジャ

 同じ図書委員で知り合いのギャルでシコってしまった。それもAI生成で写真の彼女を裸にして……という愚行。エロ漫画で初めて見た。どうしようもないクズ、というのが一発で分かるすごい導入ですね。今時感もありつつ、おそらく漫画系の世界ではこの手の生成AIへの嫌悪感は強い傾向にあると思うので、クズ主人公という出発点にものすごい説得力があって面白いです。今の学生生活は大変だな……といろんな方面に同情はしてしまいますが。
 新しい写真が欲しいと考えつつ、2人きりの図書室。まず、ガチ読書家のギャル、というのがめちゃくちゃ良い。そして、主人公に対して敬意を示しつつ、普通に仲の良い関係を築けてる、という後ろめたさ。普通に仲良くなって関係を深める未来もあっただろうに……とか端から見ると思ってしまいますね。
 んで、いろいろバレて終わり……と思ったら金で手打ち。ヒロインが主人公に敬意を抱いてるのは、主人公が文学賞で入選したからで、その賞金が20万。ヒロインは「金持ってるなら……」と魔がさした形ですね。この手のギャルに金でお願いする話で、金の出所がしっかりしてる作品初めて見ました。全部で20万で、最初に示した許すための額は5万。残りの15万でどこまで進むのか、と期待が膨らみますし、その20万は主人公の書き手としての尊厳のメタファーとしても読み取れますね。それをどんどん捨てていってエロを得る。
 主人公が結構なクズなんですが、ギャルのカラッとしたメンタリティが予想以上なので作品の読み味は意外と明るい。ギャルのキャラクターが味わい深くてですね。金に目がくらむのもそうだけど、下心をむき出しにして要求が増えていく主人公に対して、 “そんなに私がいいんかね?” とまんざらでもなさそう。ここが良い。金に目がくらむような人ではあるけど、同時に求められることに喜びを得てしまう性格なので、2人のデコとボコが奇跡的に合致していく。彼女は美人でヤリマンという噂も流れてるような人で、それなりに経験豊富なのは確かなのかもしれないけど、悪い噂に関してはこの求められると弱い性格に起因してそうですね。単に「断れない」な性格ではなく、言うなれば「求められる」フェチ。このヒロインの興がどんどん乗っていく感じ、めちゃくちゃ魅力的でした。今回の件についてはヒロインは完全に可哀想な存在なんですが、セックスにおいては彼女が徐々に主体的になっていく。そして最終的には金払えばマジで許してもらえ、何なら最低限友好的な関係は維持されるのかもしれない、というウルトラC。ギャルのメンタルが強すぎて最高です。結果的にはオタクに優しいギャルという感じに落ち着いたような印象すらある。ほんとに許されることあるんだ……。かなりびっくりしつつ、彼女のキャラクターに魅了されました。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #65。「喧嘩するほど…」。女装弟以外では超久々ですね。一点特化の4ページショートという本来の企画性が感じられるコンパクトさで面白かったです。
 ということで、今回は喧嘩しながらのセックス。喧嘩明けの仲直りセックスではなく、喧嘩したままセックスしてるので笑いました。「そんなこと可能なのか……」という冒頭が面白すぎる。相手への接し方が粗暴なだけで、別に普通に超健全なカップルなので最高。なんで喧嘩してるのかマジでさっぱり分からないw とはいえ、喧嘩というのは感情をむき出しにする行為でもあるんで、言われてみればたしかにセックスとの相性は良いですね。そして、おそらくだけど相手からの強い感情をぶつけられることを求めて余計に煽ってしまう、というのもありそう。端から見るとめんどくさい2人ですが、2人の中ではキレイに完結してるので言うことなしの関係なんでしょうね。


 終わり。本誌の感想も更新してあるのでよかったら読んでね。
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