日曜がweekly記事で、月~水がブログ本館でジャンプ記事書いてるので一週間の半分以上ブログ書いてるんですが、今月は月曜日に快楽天が来るのでさらに大変。いや、かかる時間は大して変わらないから大変は語弊があるんだけど、スタートダッシュに遅れてずっと後ろめたい気持ちになるw
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「表紙」シャイン・ナビス
シャイン・ナビス先生の新作が来るのがほぼ確定で楽しみなんですが、内容がさっぱり想像できない。どんな話、どんな子、どんな状況なのか。weeklyの3週連続差分表紙でしか発生しない醍醐味を感じる。
『甘邪鬼♡』肉棒魔羅ノ進
表情の変わらない先輩に告白しようとしたら仕方を失敗する。告白の代わりに “セックスさせてください!!” で始まるので主人公の変人性で進む話かと思ったらヒロインの方が変わってるのであった。何考えてるか分からない系のキャラ造形ってありますけど、その中でも本作はかなり突出してたというか、こういう人いるよなぁ……と独特の説得力を感じた。一応「コミュニケーションが下手」の部類に入るとは思うんですが、今まであまり漫画(フィクション)では見なかったタイプだと思う。目を合わせられないとかはよくあるけど、うつむきがちなのではなく、「いつもあらぬ方向を見つめている」とかマジ絶妙だったなぁ。もちろん、本作はそこからさらに漫画的な突飛なキャラクターになっていくんですが、出発点は妙にリアルで、ただの漫画の嘘とは思えない迫力。
そんな変わったヒロインに主人公がホレたきっかけが挨拶を返してくれたところってのが可愛い。コミュニケーションが低レベルすぎる。ただ、挨拶を先にするのは主人公の方、とか味わい深い部分もありますね。
告白の言い間違いであるセックスの誘い。これの返答が単なる拒絶ではなさそうだが、様子がおかしい。ヒロインの話法が独特すぎて最初意味不明なんですが、徐々に「あーつまり……」と法則性が見えてくるんですが、その前にセックスが始まるのでセックスを通じて彼女のことが分かってくる、という構成。セックスというコミュニケーションによって彼女のことを分かる話になってるのがエロ漫画的な物語で最高ですよね。
真相としては、タイトルの通り天の邪鬼。「嫌よ嫌よも好きのうち」ってやつですが(死語だよ)、その突き抜けぶりが度を超してるので「そうはならんやろ」という不思議な現象になってしまっている。ただ、告白(失敗)時の会話はヘンテコなんですが、これがセックス中になると途端に「ちょっと分かりやすいかも」となる。特に恥ずかしい性癖のリクエストが絡むとどうしても素直になれない、という傾向は多かれ少なかれ誰にでもあるんじゃないですかね。彼女もそれと同じ。そして彼女のご所望はS責めなので、ここまで来ると完全にそういうプレイとして全然ある話というか、彼女のことが掴めた、ちゃんと対話できる喜びを感じる。まぁ、これで一番問題なのは「本当にセックスしていいんですよね?」の確認の部分だと思うんですが、本作ではその点は巧妙に省略されてる。彼女の妄想と現実が交錯する演出から場面が飛んで、一気にセックス開始となるのがうまいですよね。ごまかしつつ、スタートダッシュ演出みたいにもなってる。
分かってしまえば性欲が過剰なだけで可愛い人なので安心。まぁ、主人公がSを演じられるかの点はさておき。今後普通にイチャイチャしたくなる日も来ると思うんですが、難儀ですね……。
『子作りすれば無問題』御魚ありち
中華料理店の美人姉妹、姉と付き合ってるが妹に子作りするよう誘導される。「激美味中華店」のゆるすぎるネーミングとかも好きなんですが、本作はやはり中華系ヒロインたちのキャラクター造形が魅力的。良い意味で解像度が低いというか、フィクションの中華キャラの協和語(アルヨ)とか新作では久々に見た気がする。ただ、解像度低いと書いたけど、「こういう中華キャラいいよね!」と狙い澄ましてるという意味ではある意味解像度が高い。元気いっぱいなラブコメのノリにこの協和語キャラ、相性が良すぎる……。それこそ再アニメ化される『らんま1/2』とかそういう類。
そんな元気いっぱい協和語ヒロインは妹の方だけアルヨ、というのも好きなバランス。協和語キャラのノリは好きだし超可愛いけど、いざセックス、それもイチャラブ度高めになると難しそう。というか、妹はあくまでもエロに関わらないことで彼女は最後まで健全ラブコメっぽい世界を保ってたのが魅力的だったと思います。いや、セックスのお膳立てとアフターケアを入念にしてるので健全な存在とは言いづらいですが、一応プラトニック。協和語ヒロインの元気なノリは堪能しつつ、そこから一気に姉とのしっとりとしたイチャラブになるギャップが最高。姉の方は協和語のノリが少なくて、それだけでしっかり者というキャラクターだと伝わってきますね。
そんな妹。エロパートになると出番が減る……ものの終盤に再び陰ながら出てくる(見守る)。激甘な場面に差し込まれる “アイヤ〰” とか超好きw フィニッシュ後の余韻に浸る瞬間でも、 “明日婚姻届もらってこよ…” “置いておくアルー” が1コマで処理されるリズム感とか最高でした。あくまでも脇役なんだけど、妹のキャラが立ちすぎ&良すぎる。
「エロマンガアカデミー」
#72。小野未練先生による「ネタの発想と落とし込み」。ゼロスで新進気鋭と思ったら快楽天本誌の最新号でもお馴染みの小野先生。前作にあたるゼロスでの『汽水域の二匹は』で、「別の世界にいた2人が出会うことを汽水と表現すんのオシャレすぎるやろ……」とkomifloコメ欄にコメントしたぐらいタイトルが良かったんですが、今回のインタビューがまさにその話だったの思わずガッツポーズ。汽水は栄養豊富で生態系が豊からしいけど、エッチだ……(汽水域そのものがエッチなわけではない)。
ゼロスでの過去2作について語られてるのもそうですが、新作についても語られててお得度がすごい。お得というかサブテキストとしての価値が高い。これを踏まえて新作を楽しみにしましょう……とか思ってたんですが、ブログ更新するのが遅くて快楽天本誌の発売(配信)を迎えてしまった。新作も最高でした。メガネ……嬉しい……。
終わり。最近のweekly、通常サイズの読切が2本プラスアルファという回が多くなってる気がします。とても良い。
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