北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2026 No.11の感想

 腰痛、9割くらい落ち着いたんですが、このまま痛み止めをやめていいのか判断に困ってます。
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『貧乏兄妹の限界ナマ配信』とろろ岩塩

 仲の悪い兄妹が金のためにエロ配信。2ページ目から配信が始まるのでエロパートが始まると言っていいと思うんですが、そうだとするとめちゃくちゃ早い。その分、フリであり助走である1ページ目も必要な情報がスムーズに紹介されててかなり好きです。妹がメガネというのも嬉しいところ。2ページ目からは外しちゃいますが、オンオフの切り替えであり二面性の象徴という扱いになってるのが個人的にありがたいです。
 とにかくめちゃくちゃ仲が悪くてギスギスしてる2人が、金のために仕方なくエロ配信を行い、投げ銭リクエストに従う形でエロが加速していく……のと並行して兄からのただの私怨の要素もあるので面白い。快楽堕ちはするけど、純愛堕ちという感じではないんですよね。ツンデレとして分かりやすい形に落ち着くことはなく、最初から最後までマジで仲が悪いが、とにかく欲に目がくらむ。最初は金銭欲だけだったのが最終的には性欲も覚えてしまう、という感じ。最後まで仲は悪いけど、似た者同士というか、妙に馬が合ってる感じが出てくるのが魅力的でした。仲良くなるほどではないけど、という機微。シンプルな話で、背景とかも直接描くことは全然ないんですが、細かいバランスが丁寧に描かれてるので、キャラの魅力もばっちりですよね。セックスをリクエストされた際も、意外と2人ともすぐに金に目がくらむわけではないんですよね。兄はさすがに引いてるし、妹は兄の私怨責めでイライラムラムラしてるので我慢できなくなってセックスを決意する。「金のため」というのはあくまでも体裁であり、心の言い訳。血の通ったキャラクターの葛藤がしっかりと感じられるので見応えありました。理性を失って堕ちる話ではあるんだけど、2人はそれぞれ微妙に違った行動原理を持っていて、それが事故的に止められないことになってセックスに至る。いざ始まっても兄の私怨が継続してるのとか面白かったです。兄としては、金も快楽も欲しいけど、今回セックスに至った直接の原因ではない。一番の動機は仕返しであり、都合が良かったら妹からのセックスの命令に従ってるだけ。
 エピローグ。全然イチャイチャの要素がないのでまた喧嘩するのかと思ったら、投げ銭の成果を振り返ったらすべて吹っ飛ぶ。ここで初めて2人の悪感情が薄まるというか、「気持ちいいし金が稼げるなら……」というまんざらでもない感じ。あの仲は悪いけど、何だかんだ言ってうまくやってる感じと、快感と金という共通の目的を得ることで2人の関係性がちょっと良好になるのがすごく良かったです。ベタベタイチャイチャするわけではないけど……という取り繕う感じも人間臭くて良いですね。

「エロマンガフレッシャーズ」

 第27回。れつりこ大盛り先生。メインで語られる「わ〰〰っ」の表情ってのが、文字だけだとさっぱり分からなかったんですが、例として絵を見せられるとめちゃくちゃ可愛い……。たしかに好きなやつだ。
 可愛い絵柄ながらこじれた話というか、闇感情とか支配の関係もよく描かれる印象だったんですが、好きなジャンルがハッピーエンドらしいので少し驚きました。ただ、読み返してみたら闇感情や支配があったとしてもたしかに最後はハッピーエンドですね。闇堕ちまではいかないバランスが常に描かれてて、これは結構珍しいと思いますし、そこにはたしかに作家性を感じます。どこまでも堕ちていきそうな話かと思ったら、その中で急に可愛らしい要素が出てきてほのぼのとしたり、2人の中では幸せという形に落ち着くのが興味深かったです。そしてそのオチと全体のバランスを考えると、道中のエロもイチャイチャの一環だったと納得できるのですごい。快楽堕ちの要素もたしかにあるけど、それだけではないバランスですよね。今回のインタビューでちょっと見る目が変わったというか、今までよく見れてなかったことに気づかされました。次回作が楽しみです。


 終わり。こないだ本誌の感想をようやく終えたと思ったら、来週もう新しいのが出ちゃいますね。今度こそは多少マシなペースで進められたら、と思います。
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