北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.16の感想

 来週は休みだよ(私じゃなくて公式が)。
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「表紙」愛南ぜろ

 水着。本編に出てこない衣装も良いですね……と思ったら主人公に見せた写真が水着だった。そんな細かいところを突いてくるパターンあったのかw

『お預かりやさん』愛南ぜろ

 元カノがイキ癖つきすぎてまともにセックスできなくなったと評判の主人公、そこに寝取らせの依頼が来る。設定も新鮮で面白かったんですが、冒頭の場面の話の組み立て方も独特。いきなりセックスから始まるんだけど、この2人は関係ないw あくまでも説明パートの一環であり、説明が済んだらもうこの2人は出てこない。話に凝りすぎてて事前説明が長い作品ってありがちですけど、本作の場合はしっかりエロから始まってるのでその心配もない。すごい不思議な構成。
 んで、寝取らせ的なエロパート。主人公にはテクニシャンの自覚がまったくなく、不安いっぱいで始まるも、実力は本物だった……という盛り上がり。ただ、単に天性のテクニックを持ってるという話ではなく、主人公は相手のリアクションから適切な情報を読み取り、次の攻めを最適化していく。要するに洞察力とか推理力が高いってことだと思うんですが、彼は自覚がないのに……という描写のままそれを伝えてるのがめちゃくちゃ面白い。「セックスがうまい人ってこういう人なんだろうな」という説得力がすごい。絶対にイカせる必殺技を持ってるのではなく、相手が何に弱いのか、何を求めているのかを正確に受け取って実現していく。本作は黙って寝取らせになるためヒロインが目隠しをしていて、一般的なコミュニケーションではなくセックスを通じたコミュニケーションのみに情報が限定されてるのですが、セックスは攻めと受けではなく双方向のコミュニケーションであることを痛感させられますね。目隠ししてるし、勝手な寝取らせなのに双方向的。
 主人公の超人性も面白かったし、何も知らずにすごいことになってしまうヒロインも可愛かったんですが、同時に依頼者である吉谷くんが予定を変更して挿入を頼むまでの変遷もすごい良かった。寝取られに目覚めちゃわないか心配になるんですが、敗北感と彼女を満足させてることの充足感がグチャグチャになってる感じがただの寝取らせ作品にはない味わいだったと思います。

『恋人はママ♡』ガッツ師範

 彼女のために媚薬を作ってたら母親の邪魔が入ってしまい……。その媚薬を通じて彼女が母性に目覚めるって話。こういうママみを属性にした作品は多いけど、それがガチの母由来という設定が妙にリアル。私は修行が足りないので普通に抵抗があるんですが、リアル母にまつわる場面がすべてギャグなのでひたすら楽しい。「ノックしろよ」的なノリで “今媚薬作ってンだよ!!” とキレる息子の姿に爆笑してしまった。どういうことなの……。
 すべてを母性に換算してしまうヒロインとエロに発展させたい主人公の対決。セックスに至るまでの攻防がいちいち楽しい。マウント取った方の勝ちになってて、めちゃくちゃ正しく攻防してて笑う。おっぱい出したりしてエロいのに。主人公が押し切る形でセックスに至るのですが、挿入の際に “ゴムはさっきつけたからね” とヒロインが優しく教えてくれる。完全に優位に立ったかと思ったら、影でちゃんとサポートしてくれていた、という母性w
 実はママのフリをしていたと明らかになってクライマックス。あくまでも恋人とのセックスという認識に互いがなるのでハッピーエンド感すごいんですが、この “潤くんが甘えてくるのが可愛かったから合わせてただけで” というヒロインの言い分、めちゃくちゃ母性が発動してるのではないだろうか。やっぱ媚薬は効いていたのでは……。

『交尾感想文』moyori

 学校で感想文を書くために、という動物園デート。親の代わりに年上の幼馴染が、という関係なのですが、無知&無垢なヒロインと保護者的な立場なのに……というユキくんの葛藤が良い。ライオンが交尾してるのを見てしまい、ヒロインはすっかり当てられてしまうんだけど、エロの誘いを入れるのは彼女のその姿を見たユキの方。互いに幼いんだけど、2人の幼さの違いがしっかり描かれる。片方だけ「分かってる」のが最高なんですよね。
 事故的に始まるので準備とかなく、野外で行うことになるんですが、だからこそのヒロインの脱ぎ、そして体勢がめちゃくちゃエロい。脱がせるくだりの描写がいちいちねちっこくて、迫力がすごい。ヒロインに自身のスカートを持たせたままパンツをゆっくりと脱がせるとことか緊張感も伝わってきて最高でした。あとはやっぱりバックで挿入する際のヒロインのお尻を突きだしたポーズと、それによるスカートの乱れ。ワンピースを上下からそれぞれずらしたまま挿入に至るんですが、この服の使い方というか、半脱ぎの描写がマジで絶品でした……。


 終わり。突飛な設定はそれ自体が面白いが、それに説得力を持たせる細かい描写の積み重ねこそが本当の魅力ですね……などとまとめめいたことを感じた週でした。
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