北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.15の感想

 komifloの告知ツイート、ちょうど4枚の画像が目次的に使えてちょうどいいと思ってたんですが、先週からツイートの埋め込みができなくなってしまった。余計な仕様変更しやがって……。
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『赤裸々温泉郷』konnyaku

 男友達と温泉旅行に行ったら女だった。エロ漫画だとたまにあるシチュエーションで、「さすがに気づくだろ」とか、「男友達だと思ってたのにそんなすぐ抱けるか?」とかの指摘も思いつくんですが、本作はそういう部分を丁寧に回避していて面白い。前から気づいてたけど関係が崩れるのが怖くて言えなかった。これによってヒロインの独り相撲感が出て独特の可愛さが生じてますね。この前から気づいてた点以外にも、竿役の言動には良い奴感が出てて好ましかったです。本作は完全にヒロインに寄り添った内容になってるけど、気づいてるけど言い出せない彼側のドラマも面白そう。「こんな可愛いのにバレてないつもりなのかよ……」とか日々悶々としてるとか想像すると微笑ましいw
 風呂で裸になってカミングアウト。そこでキスを済ませて、部屋に移動してセックスなんですが、部屋に入ったらヒロインだけ一旦浴衣を着てるのが可愛い。風呂から出る時点でセックスは確定してるのにわざわざ、というワンクッション。旅館の浴衣には性差がないというのも本作の味わいを強くしてますね。女性と分かった状態で男女共通の衣装を脱がして女体を拝む。儀式が象徴的でドラマチックだし、単純に温泉行ったらやっぱ浴衣着てほしいよね、というロマンとしても好き。帯が最後まで維持されるけど、はだけながらも腕は通ったままだったり、それすらも脱げてしまって帯が申し訳程度になってしまうクライマックスもどちらも良い。あの脱げやすさは本当にエロ漫画映えしますね。女性らしい肉体の凹凸を強調する衣装としても効果的だったと思います。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #29「露出美少女、現る!②」。前回の露出狂キャラもシチュエーションもプレイ内容も好きだったので続編助かる。と思ったらかなりエクストリームな方向に内容が進化してるので笑った。たしかに露出狂というテーマでいきなりこれやったら特殊すぎてついていけないおそれがあったかもしれないw 続編らしい過激化。露出狂なのに目隠し(男性が)するのが意外だったけど、その状態でオナホ責め&耳責めするのがめちゃくちゃ良い。もはや露出のドキドキは男性側のが感じてそうな気もするが、ヒロインの方が脱いでるのはもはやデフォという歪みっぷりが良い。てか、前回は手コキだったし、2人は未だにセックス未遂なのですね。目隠しでオナホ挿入させられたときはついにやった、と誤解しちゃいそうだw

エロマンガアカデミー」

 39時限目、橙織ゆぶね先生による「『自然体』の持つエロさ」。たしかにゆぶね先生の作品は自然体とか日常感が魅力だな、と思ったらめちゃくちゃ意識的に作っていたと知れたので嬉しい。キャラクターと物語についての考えがめちゃくちゃ正論なんだけど、理路整然としすぎてここまで極端な作家は逆に珍しいのではないかとも思えてくる。「作品はキャラクターたちの人生の一部に過ぎない」とか、「このキャラの自然体を見せよう」とか、「一年空いても描けるキャラ」とかテーマに直結する端的な表現が連発するのも読んでて痛快でしたね。やろうとしてることが非常に明快。気軽に後日譚作品を掲載できるのはweeklyらしさだと思うんですが、そこにも作家性がハマってますね。


 終わり。もう今月も後半なのか……しんどい……。
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