北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2023 No.06の感想

 めちゃ暖かくて助かりました。
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『失恋生徒会』荒田川にけい

 お久しぶりかつ待望の第2話、「つかさスイッチバック」。ヒロインは前回の2人のままなんだけど、男側が増量。これは意外な展開なんだけど、よく考えたら毎話1人ずつ失恋すると考えたら当然ですね。前回は会長が失恋し、今回は会長をエロの世界に誘ったつかさの失恋。ただの失恋ではなく、好きな相手が会長のことを好きだった、という入れ子構造。こうなってくるとシリーズの主人公っぽいミケくんがどうなっていくのか気になりますね。フラットな存在なので。
 本話も相変わらずめちゃくちゃ可愛い。会長がエロを知ってもわちゃわちゃ感が残ってるのが安心するんだけど、それでもエロへの抵抗感が薄れてるのもギャップですごいエロい。あっさりキスを失ってしまったのとか読者的にはもはや寝取られにも近い衝撃があるw まぁ、逆に言うと、享楽的な世界に入り浸ることで失恋の痛みをごまかし、乗り越えていく、みたいな感じでもあるのかな。
 ものすごい勢いでエロの世界に誘い込まれる新キャラの塩沢くん。棚ぼた極まってるんですが、同時は彼は会長のことをアイドル視していたある種の無垢さを強制的に奪われたわけで、これまたちょっとほろ苦いニュアンスがあるのではないか。セックスはしたけど、憧れの会長がセフレ作って遊んでた、と知るのはそれこそ寝取られ的な瞬間ですね。実は本話のつかさと近い境遇と言えるのかもしれない。
 んで、本話の主役、つかさ。失恋から目をそらすようにミケとするのが情感たっぷりで最高。まだこのときはパンツのみを脱いでたが、スワップしていよいよ塩沢くんとするときには覚悟を決めるように脱いでいくのが美しくもありエロい。失恋した相手と失恋した直後にセックスする、というあまりに入り組んだ状況が本シリーズの真骨頂という感じで素晴らしかったですね。彼女のセックスと同時に隣でやってる会長とミケくんのセックスの場面が差し込まれる演出もめちゃエモい。つかさは今回2度セックスするわけだけど、その両方の最中に必ず会長の話をしていて、それによってまさに今進行中の失恋というのを強く意識される。エロ漫画の絵的には人数が増えて豪華なんだけど、常に会長のことを考えながら恋の相手とセックスする、というのがあまりに不健全というか、失恋の痛みが大きすぎるのよね……。

『こたえあわせ』いちもくさん

 テスト前日に初セックスをしたカップルの話。「最悪なタイミングで迎えてしまったな」と笑うと同時に、「勉強するはずがオナニー」という試験勉強あるあるのレベル100みたいな状況なので素直に羨ましくもある。
 テストの復習、「答え合わせ」のために家に行くことになるが当然……。この提案がされた時点で “そういうことだよな……” と認識してるのがリアルで良い。事故的という体裁はもはや守れないが、分かっているのにそれを言葉にはしないで答え合わせのフリをしながら帰路につくのがエロい。あのワクワク感と我慢、そして我慢の決壊という感情の盛り上がりがめちゃくちゃリアル。教室でキスしちゃいそうになってた場面も相当危なっかしいんですが、マジで見ててハラハラするというか、結構ダメな段階で我慢の限界が来てしまうので「ダメだよ!」と思うと同時に、ダメだと分かっていながら落ちていく感覚はさぞ甘美なのでしょうね……。めちゃくちゃ可愛らしい絵柄だし、可愛らしいカップルのイチャイチャなので微笑ましい話ではあるんだけど、我慢できなくなる瞬間のヤバさ、危険性が同時に強調されてるのが良いアクセントになってて素敵。
 エピローグ。何気にちゃんと勉強もできてる、というハッピーエンド。明日の約束をしたのでまた勉強に集中できなくなる可能性も不安ですが、早めにセックスしちゃう、というのは一つの解決策なのかもしれないw

エロマンガアカデミー」

 33時限目、ぐりえるも先生による「CFNMってナニ?」。やっぱ毎週やることになったんですかね。ぐりえるも先生は新刊の告知みたいな体裁もないので逆にガチ感がある。それにしても本コーナーは人選がマジで私好みすぎる。
 今までの本コーナーってメインテーマはあるものの、それになぞらえながら作家の過去作振り返りみたいな側面も大きかったと思うんですが、今回はずっとCFNMの話してる。ちょっと本コーナーの方向性が変わった気も。まぁ、単にいくらでも語れるテーマだっただけの可能性もあるかな。
 CFNMをガチると性器を露出できないのでセックスが不可能。CFNMをメインにした作品はかなりレア、というか通常のエロ漫画ではほぼ不可能(前戯をCFNMにするしかない)。無理ゲーのような特殊テーマなので笑った。言われてみれば当たり前なんですが。そんな中でも着衣のまま「疑似的な女性器」を作り出した『1 on 5』はすごい作品でしたね。私は元々着衣が好きというのもあるんですが、マジで「脱がなくてもいいじゃん」という域に達してたと思います。
 あと、最近のこのコーナー、作者の自画像ギャグみたいなものがあってめちゃくちゃ面白いですね。真面目に語ることの照れ隠しみたいなこともあるんでしょうが、今回はまさに「力説してる怖い人」という扱いになってて笑ってしまった。けど、力説が聞きたいのよw


 終わり。エロマンガアカデミーの動向が楽しみです。今度のビーストにweeklyの広告が載ったら、そこにまた情報があるかもしれない。
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