北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

COMIC HOTMILK(コミックホットミルク)2022年5月号の感想

 次号の表紙が発表になってたりするけど、まだ今月。まだ5月号の感想。

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『AV女優代行マネージャー』阿井田

 フルカラー8ページ。それっぽい単語が並んでるけど、よく考えるとあり得ない並びになってるタイトルが面白い。一瞬見過ごしそうになってから「マジで!?」と驚く。
 個人的な好みだと、最初と最後に出てきたスーツ姿の方がグッとくるんですが、28才なのにギャルをやらされている、という状況に特別な魅力があるのも分かってしまう。漫画は結局のところ絵ですので、「28才なのに」の部分に説得力を持たせるのは難しいと思うんですが、事前にカチッとしたスーツ姿を見せたことでイメージの変化が確かに感じられ、それが「28才なのに」の説得力に繋がってくる。
 細かい部分だと、最初に出てきたスーツはパンツなのに、女優として目覚めてしまった最後の場面ではスカート(極短)になってるのも彼女の内面の変化を表してて見事だったと思います。

『HOT MILKY NOVEL』いずみやおとは ICHICO

 いづみやおとは先生が登板するとは驚いた。豪華やんけ。そして、古書店の年上ヒロインというのもめちゃくちゃ素敵。古書店員の服装に決まりなんてないんだけど、「これぞ古書店員」と謎の納得をしてしまったw 年上感も古書店感もありつつ、しっかり可愛らしさもあるバランスが最高。
 年上ヒロイン。この年上感の最大の特徴として「悪い女」が設定されたのもすげぇ良かったです。大人としての悪さ、ずるさ。それがあるからこそエロが発生するんだけど、主人公(竿)はそれに翻弄されつつ、怒りを感じつつ、それらがエロへの燃料となっていく、という盛り上がりが良い。

『月夜に合いして 熱血補修編』メネア・ザ・ドッグ

 3話目。長期休暇なのでやりまくりたいヒロインと、勉強したい竿役。恐ろしいほどの勢いで導入が終わり、とっととエロが始まるのが最高。竿役が脱がされるショットとかマジで笑ったわ。ごついのにポーズが乙女。
 エロだけどギャグ進行するのが魅力なんですが、各キャラの感情の発露がギャグ漫画基準なので、めちゃくちゃデカくて、常に感情を100%で表現する様(主にヒロイン)が本当に魅力的。ギャグ的な語りがあるからこその魅力、可愛さは確実に存在するよなぁ。今回は補修編ということでヒロインが女教師コスになってるのも最高でした。ひと場面だけのイメージかと思ったら、ずっとあの衣装&メガネなのが嬉しい。イメージじゃなくてマジで着替えたのか……と思うと少しおかしくもあるんですが。
 エロと勉強の同時進行がカオスなんですが、それがギャグだけで終わらず、気絶するほどのセックスをすれば自由に勉強ができる、とエロに全力を注ぐ理屈に繋がってくるのも面白い。無茶苦茶な論理なんだけど、ギャグ的な話とエロ的な盛り上がりがシームレスに連結するのが見事。この理屈があるから、一旦勉強は諦めてエロに集中することになるのが良いですよね。講師に見守られてるのは笑えるんですが、やはりエロの純度が高い場面も見たい。なんですが、エロが盛り上がりすぎてほとんどバトル漫画と化してる……というのも好き。まぁ、そもそもエロ漫画とバトル漫画は行為が違うだけでかなり似通ってますよね。

『たとえばこんな一寸法師しろくま

 童話パロシリーズ。前回は「赤ずきんちゃん」でしたが、今回は「一寸法師」。鬼がヒロインなんですが、一寸法師がめちゃくちゃ可愛い。いやこれはちょっと反則でしょ。鬼も可愛いんですよ。可愛いんだけど、正直一寸法師の魅力が強すぎる。前回はこんなショタ要素なかったから油断してたけど、不意打ちでやられた。好きすぎる……。
 まぁ、よく考えたら童話パロですのでね、一寸法師と打出の小槌で話を作らなくてはいけない。そうなったらショタのチンコを大きくさせる話になるのは必然だったと言わざるを得ない(錯乱)。物語的必然性のあるショタ。ヒロインの鬼が一寸法師の可愛さに魅了されちゃってるのが良いですよね。めっちゃ分かる。何なら鬼を応援してしまうまである。さすがに一寸のままじゃエロにならないので大きくするんですが、決して対等の大きさにはしない、というバランスも最高でした。いや、無い物ねだりをするなら冒頭の一寸サイズの状態での2人のやりとりもめちゃくちゃ魅力的なのでもっと見たかった……が、そうするとエロが減っちゃうので悩ましいw

『かけかけ』蛹虎次郎

 後編。駆けっこで賭け。ヒロインが負ける話なんですが、セックス以外にも勝ち負けが存在する話になってるのが面白い。ヒロインの彼氏が駆けっこに参戦するも、あっさり負ける。そのまま彼女が寝取られるのを目撃すると思ったんですが、しない。何も知らないまま話が終わる。せっかく寝取られだから目撃して敗北感を味わえばいいのに……とか思ってたんですが、エピローグで何も知らない彼氏がイキリ発言。この虚しさ、乾いた笑いが出る感じが素晴らしかった。変に目撃するよりも知らないままのイキリ発言の方が敗北というのが濃厚に感じられる。あの意地悪な終わり方がすごい。
 寝取りに位置するボビンが妙にキャラ濃いのも楽しいですよね。割と類型的なキャラクターに思えるんだけど、セックス中とかやけに饒舌、カタコトなのにめちゃくちゃ語るやん、という感じが最高。

『もういちど君と、』森万平

 後編、というよりは続編。クリスマスのワンナイトラブだった2人が、ヒロインの職場である花屋さんで再会。気まずい雰囲気からのロマンスの香りが漂ってくる感じとか絶品でした。正直、前作のロマンティックだけど意外とドライなところもある感じが大人なバランスで好きだったんですが、今回は全力であまあま方向に全振り。当然これも良い。前後編の後編ではないのが良いですよね。「続編あるの? やったー!!」という驚きがあるからこそこの超絶ハッピーエンドな後日談が沁みる。
 前作は主人公が受け身で、だからこそ救われる良さがあったんですが、今回は明確に彼が大きな決断を下して結ばれることになる。結構な代償を支払って行動に出るのが感動的ですよね。前回はフラれる側だったけど、今回は逆、「好きな人がいるので」とフる側。向こう側にも何か救いがあるといいですね(まだ結婚という段階ではないのでセーフw)。
 互いに抱える感情はとにかくデカいんだけど、その多くを語らずに体をぶつける描写に尽力する、というのも最高。エロシーンから2人の感情、2人のドラマを読み取る形。だからエロと同時に物語的な感動がある。

『想い出ください』アスヒロ

 先輩が卒業してしまうので記念に撮影。1ページ目の時点では、卒業を期に告白する関係なのかと思ったら恋人で、遠距離恋愛の付き合い方についても話し合われた後。恋人同士で撮影だと途端にハメ撮り感が出ちゃうんですが、本作では明確にハメ撮りではない、という一線を守ってるのが面白い(今後やりそうだとは思うw)。あくまでもヒロインを被写体としたエッチな写真。ハメはしない。ハメる際はカメラを置く。変態チックなことをやってるんだけど、甘酸っぱい印象の方が勝るバランスに収まってるのが本作の魅力だと思います。
 そんな撮影。乳首フォーカスのコマとか笑ったんですが、それが示唆的でもある。カメラを通してヒロインの体を見ることで、いつもよりも詳細に視覚情報を受け取ってるんですよね。そのことを喋りながら撮影するので、普段以上にじっくりと、味わい尽くすように見る。この「見る」の強度がただのハメ撮り作品とはひと味違うところ。

『しょうじきなカラダ』すぎぢー

 アパートの前の住人夫婦のハメ撮りデータを発見してしまい……。こういう人妻(本作は元人妻)モノって隣人とかが定番じゃないですか。ご近所付き合いからのエロへの発展。それが本作では前の住人となってるのが面白い。この繋がりは濃いがまったくの他人で初対面、という濃くて薄い関係性が面白い。それを過去のハメ撮りと、現在でのご対面によってエロへと飛躍していく。隣人とかじゃないので家庭侵略みたいな雰囲気もあるんですが、いかんせん事前に彼女のエロを見てしまっているので彼女の誘いを断ることができない……という心理の揺れ。理性が折れる理由がある、という面白さ。
 主人公は童貞なので2人の関係性は圧倒的にヒロインの方が上なんだけど、童貞なのでミスってアナルに入ってしまい最後にちょっとした逆転みたいな展開がつくのも面白い。間違えてアナルに行ってしまう童貞もすごいが、それを即座に快感として受け止められるヒロインも相当やばい。事前にいろいろ経験がないとああはならないのでは……とか勘ぐってしまう。

『裏返り』おなぱん

 後編。同じ学校に通うアイドルのストーカー対策として恋人のフリをするようになり、そのまま仲良くなったが……。ストーカー対策という体裁を失ったら2人の関係は終わってしまうのか、という部分が前回の引きから続いていて、かなりシリアスな雰囲気もあったんだけど、軽めの展開によって2人のラブコメという話に戻っていく。主人公はとにかく深刻に考えちゃうんだけど、ヒロインの方はそうではなく、彼女の明るさ、ちょっと抜けた感じのキャラクターによって2人の話が明るくなっていく。話を動かすのは結局のところヒロインのキャラクターであり、そここそが本作&彼女の魅力。
 前話でもあったけど、ヒロインのオタクという側面が強調され、それによって2人の関係はさらに一歩踏み込んだものに変化していく。オタクらしい喜び方をそれぞれがしてるのとか可愛らしいんですが、アイドルだから(可愛いから)結ばれて幸せ、という話で終わらせないのは話的にも大事なバランスだったと思います。
 エロパート。着たままというのが好みだし、非常に眼福……と思ってたらヒロインがわざわざアイドル衣装着てきてくれるサプライズ。話の展開的にアイドル的な側面を打ち出すのは難しそうだったんですが、ヒロインがかなり強引に着てくる。彼女のキャラクターも感じられるし、何よりアイドル衣装という魅力が強すぎる。またその衣装がずらしやすいというか、着たままセックスしやすいようにデザインされてるのとかも素晴らしいですね。何一つ脱がずにやれちゃうから最高。
 そして、最後は風呂場での全裸。男の願望的にはアイドル衣装が最高潮だと思うんですが、2人の関係のドラマとしてはやっぱ裸でぶつかり合うのがクライマックスとして適切だったのでしょう。「結局アイドルだからかよ」って話になっちゃったらまずいですし。
 エピローグのオチも可愛い。履歴を見るのはさすがにデリカシーがなさすぎると思ったんですが、ヒロインの方から履歴を見るように振ってるんですよね。ここらへんもよく出来てるというか、このポンコツぶりもまた可愛い。

『君はイカサマをしている』3104

 金欠であるところに友人からバイトを紹介される。1回の仕事ではなく、稼いではすぐ金を失うので何度も、同じおじさんと仕事をすることになる。おじさんのテクニシャンぶりも見事なんですが、ヒロインが徐々に堕ちていく心理の過程も素晴らしい。徐々に感覚の麻痺が大きくなっていき、バイト自体に喜びも感じるようになってきたところの「今日が最後」という通告。これで2人の関係が逆転するのが良い。おじさんとしては誘って釣って大成功という話なんでしょうが、ヒロイン側の気づけば大事な一線がどこだったか見失ってる。一応快楽堕ちでもあるんだけど、ただの快楽堕ちと説明してしまうのは惜しいような面白さがある。
 ヒロインの最終的な転落先が “ショウちゃんならお得意様をたくさん作れるよ” なんですが、その転落の源流にはヒロインの友人がいて……というオチも最高。暗黒おとぎ話という感じありますね。友人とおじさんは友好的な関係を築いてるようにも見えましたが、ひょっとしたら彼女は彼女でヒロインと同じように堕とされていたという見方もできるっちゃできるかもしれない。そうなるとちょっとマルチっぽい雰囲気にもなってきますね。ただ、友人とおじさんはただの金ヅルという方がヒロインの転落ぶり、ヒロインだけが転落してるという絶望感が出て面白いのかも。

『跳びパコと特訓したい』ぶんぼん

 タイトルがバカすぎて最高。1ページ目の時点でもう面白いw 本編全体もそんな軽さで一貫されてて、そこがとにかく楽しい。ヒロインの明るく常に感情表現全開な感じがとにかく可愛いし、彼女が結構ひどい目に遭うんだけど、不思議と悲壮感はほとんどないバランスになってるのもすごい。ギャルがオッサン教師に快楽堕ちさせられるみたいな話なので、もっと暗くて重い話になってもおかしくないし、普通はそうなると思うんだけど、本作は良い意味で軽い。その楽しさ、明るさがヒロインのキャラクターによるものであり、結局のところヒロインの魅力ってのを濃厚に感じる作品だったと思います。すごいバカなことやってるんだけど、ヒロインを可愛く、魅力的に描くことに関してはかなりストレートに成功してる。やっぱエロ漫画はヒロインが可愛いことが大事。

『ママドル♡パッション!』まんす

 息子の友人と。おねショタという感じではないんですが、ヒロインの憧れの年上感とかおねショタにも通じるものがあった気がします。
 ママであり、元アイドル(声優)。まだアイドルとして見てくれる子との出会いによって彼女の中の「まだ女捨ててない」が爆発する。ヒロインが全体的にノリノリなのが良いですよね。相手のリアクションを見てどんどんギアが上がっていく。セックスとしては完全にヒロイン主導なんだけど、狂わされてるのはもしかしたら彼女の方かもしれない。ノリノリなんだけど、少しだけ照れもあって、ただのヒロインが誘惑する話ではない独自の魅力が生まれてたと思います。普通の安直な欲望で考えたら「憧れのアイドルとセックスしたい」になると思うんだけど、そこに「元アイドルで今はママ」という捻りを入れてくるのが良い。

『ふつうのこ』山崎かずま

 タイトルの通り「普通」がテーマになってくるんだけど、その普通がどう考えてもズレてる。彼氏に言われるがままにとんでもないことをやっちゃうんだけど、それをやってしまう理由が「普通だから」となるのが面白い。恋人という限りなく閉ざされた関係の歪さが最悪(?)の形で結実してしまう。閉ざされた関係と、外に存在する世間(女友達)が対比されるんですが、本作で描かれる変態プレイがそれらを結ぶ「撮影」なのも良い。2つの普通が比較され、そのズレの大きさを痛感する……というのをものすごくギャグっぽくて落としてるのが好き。「悪い彼氏に捕まって……」みたいな可哀想ではないんですよね。この最終的なバランスが、ヒロインが普通のことだと飲み込んでしまってる本作ならではのものだった気がします。
 普通とは逆にものすごく変態な話なんだけど、「彼氏が喜んでるから」と相手のことを受け入れてしまう心理とかはリアルというか、普通ですよね。最終的に彼女がやってることは異常なんだけど、彼女という人間が異常と言っていいのかは少し疑問がある。やっぱり彼女自身は普通の子である点が本作の独自性なんじゃないですかね。

『淫雨に濡れてⅡ』DYTM

 第2話。高級スポーツクラブでテニス。セレブコミュニティって感じで面白い舞台設定。若干のいけ好かなさもあるし、旦那の話にもなり、何より大学生が違和感なく出てくる。ヒロインが「外面」を保ってるところに現れ、日常を壊していく。第二シリーズになってから場所のバリエーションが一気に増えた感じがあって面白いですね。ヒロインにコスプレ要素が出てくるのとかマジで意外でした。
 本命とのセックスを焦らしてからの解放……かと思ったら。かなり超常的な展開とも言えるんですが、ヒロインの自己対話ともとれるような展開で彼女が自身の本音に気づく。ものすごく内面の話がイメージ(幻想?)みたいな世界の中で語られるのが良い。エロ漫画としてセックスシーンは描かれるんだけど、物語として彼女はまだ清人とセックスをしてない、という両得感。
 スポーツクラブという設定が面白いって書きましたが、今度はアロママッサージとなるのも良い。このままがっつりマッサージで第3話やってほしい気持ちもあるんですが、どうなるのかしら。話としては区切りがついてる感もあるんですが、このまま地獄が続くのも見てみたい。

『おねショタ♡おしえ愛っこ』めーすけ

 黒ギャルとショタ。正直この時点で100点な気分。
 ヒロインが黒いのはギャルだからではなく、ナイジェリアとのハーフだから。めちゃくちゃ面白い設定。ギャル性の根幹にも思える褐色は「黒くしてる」のではなく、生まれつき。その他にギャル要素あるので「だからギャルではない」とまではならないんだけど、思ってたのとは違う多面性。真面目系ガリ勉ショタと頭の悪いギャルかと思ったらギャルもめっちゃ頭良かった、という逆転みたいな展開になるのも良い。
 自信満々なんだけど、ふとした接触をキッカケにショタの弱み、動揺を知ってしまい……という関係性も良い。ヒロインが優位に立って意地悪するように誘惑し、それに振り回されるショタ、と両方とも可愛いんですが、やりすぎたとヒロインが結構ガチめに反省することになるのも良い。大事なところでは普通に優しい。てか、どちらかというとショタの方が性格に難がある。そこも可愛く見えてしまうからずるいw
 ショタの秘密(闇)を知ったヒロインが持ち前の明るさと優しさで癒していく展開になるのも良さの極み。魂が浄化されるようである。良い話になりそうな関係性なんだけど、ショタは調子に乗るとすぐマウント取ろうとするし、ヒロインはすぐムキになって逆転してしまう、というバランスも好き。良い話になりすぎないというか、2人ともそれぞれ子供っぽい。悪戯っぽい笑みのヒロインと動揺が全開のショタ、という2人の表情がそれぞれ可愛くて、とにかくその魅力がヤバい。ビジュアル的な可愛さもあるけど、キャラクター的な可愛さもしっかり描かれてるのが良いよなぁ。やっぱおねショタ好きだわ……。

『ピンチボーイ×サポートウーマン』サガッとる

 卓球部。勃起してしまい試合に出れない主人公と、それに気づき手伝ってくれる幼馴染のヒロイン。卓球はユニフォームが短パンすぎていろいろヤバい、というのは結構目から鱗というか、今まであまり着目してない部分だったので新鮮でした。短パンによる危機が、男子に対して別の意味で発生してるのも好き。「見えちゃう」という危険性に関しては男子の方が遥かにヤバい。トランクスはやめよう、という教訓はマジで役に立ちそうw
 太股に魅力に狂わされてしまった主人公の話で、とにかく太股描写が凝ってる作品なんですが、単に太股を触ったり舐めたりするだけではなく、挿入してからも太股が強調されまくる。挿入を誘うヒロインのポーズ、挿入後の体位とかアングルとかが見事なんですよね。ピストンの際に太股を思いっきり掴んでるのもセックスの力強さを感じると同時に、掴まれた太股の描写、肉感がすごい。
 エピローグで初めて制服姿、というサプライズも最高だったし、制服姿を見せるだけではなく、タイツを脱ぎ下ろしての太股オープン、という変化まで描かれてるので最高。最後の最後でこんなに詰め込まれるとは……。

『Sugar & Cat』あしか

 パパ(意味深)のリクエストで別の女の子を呼んだら、それが同級生。闇深すぎる状況なんだけど、そこで描かれるのは2人の女子の心の交流。いや、本作で語られるのは完全に片側の心情のみ。通じ合ってるのかはハッキリとは分からないけど、主人公はそこに特別な何かを感じたのは間違いなくて……という味わいが良い。
 目次コメントでも書いてありましたが、あくまでも百合。チンコを外部委託するような形の実質百合みたいな作品は見たことあるけど、それにしては竿役が濃すぎるというか、背景が闇深すぎるのが面白い。だからこそクラスメイトとの出会いに一筋の光を見出した、みたいなことなんですかね。
 パパ(意味深)が闇深すぎるんですが、最後に金銭を要求された際のリアクションが妙にコミカルなのも面白かった。シリアスになりすぎないというか、あれが日常になっているからこそのあの軽い、ふざけたテンションってことなんでしょうね。

『しょがり!』眼魔礼

 タイトル、何のことかと思いましたが、初心者狩り。格ゲーまったく詳しくないんですが、komifloのコメ欄で聞いたことない用語が連発してるのでちょっと笑いました。知らない世界が広がっている……。
 話としては、ゲーセンで生徒会長と出会う。メガネで三つ編みといういかにも優等生っぽいビジュアルなんだけど、ほぼ全編顔が悪いw 表情が攻撃的。ギャップとしても魅力的だし、感情を常にむき出しにしてるとも言えるので、ギャップとはまた別の魅力が生まれてる。優等生イメージからの解放されてる状況を謳歌してるような感じですごい良いんですよね。性をむさぼってる感としてもそうだし、本当の自分をさらけ出して、目的通りのものを手にしている。
 常にヒロイン主導で、支配的なんだけど、彼女がとにかくセックスを楽しんでるというか、満喫してるので、結構簡単によがったりしてるのが面白い。ちょっと即堕ち的なイメージもあるのかな。独りよがりっぽいところも含め、とにかくヒロインが魅力的。魅力というか、ヒロインの圧がすごいw

『SとMの淫果関係』八転九起

 ヤケになって屋上に行くと隣のクラスの佐野さんと出会う。はみ出し者同士が出会う場所、という意味でやっぱ屋上は良いですね。自動的にエモが発生するというか。
 女子にイジメられるという意味ではそれまでの日常と変わらないんだけど、屋上での性的なイジメには抜け出せない魔力がある。ヒロインの謎めいた、どこか達観したようなキャラクターが魅力なんですが、主人公を責めてるときの表情が本当に楽しそうなんですよね。そこがすごく可愛いし、背景や事情はさっぱり分からないが、この瞬間は彼女も救われてる面があるのでは……とか考えたくなってしまう良さ。
 クライマックスとしては、一度別れを予感してからの再会。ちょっとデレ的な話にもなって、「こんな甘いオチになるのか」と驚かされる。屋上のエモさもあるので、最終的にすごい良い話なんですよね。タイトルの通り、SとMの話で、前半とかかなりすごいことまでしてるんですが、それがこんな着地を……という意外性。ヒロインが一方的に責めることが多いんだけど、実は彼女も主人公から受け取るものがあって……という細やかなドラマも魅力。だから最後は意外ながらも感動してしまう。

『ゲノム』古賀亮一

 冒頭の新入生コントが好きすぎるんですが、コントパートが終わった際の “いや やっぱりすげぇよ エルエルは…” というツッコミに対する賞賛が入るのも笑った。たしかに対応力がすごいし、そこからちゃんとコントを終わらせて本編に繋げるのがすげぇw
 無茶苦茶な勢いでその場その場のギャグを繰り返してるようなんだけど、何気に物語が一本通ってて、最終的に(ふざけた結論とはいえ)ちゃんとした問題の解決に至る。コスプレバーのくだりとかマジで笑ったので、それが大オチで回収されるのとか痛快でした。コンセプトカフェの延長と考えればどっちもマジで行けそうな気もしてしまう……。

コアマガあほすたさんあほすたさん

 子供たちと仲が良すぎるというか、子供からの愛が重い。冷静になって考えれば親バカ、もしくはノロケみたいな話なんだけど、特に娘ちゃんの愛(圧)が度を超しててギャグになってるのが最高。ラストの “つないだ手はなさないで” とかめっちゃ良い話なのに笑ってしまう。ハンカチのくだりも対処を間違えたら娘ちゃんが暴走しそうな雰囲気あって、ちょっとしたサスペンスにも見えるw

『母性天使マザカルカノン』1億年惑星

 スナックのママになったカノンちゃん、めっちゃ可愛いやんけ。本編がそれどころじゃない勢いで展開していくので誰も言及しないけど、母性天使としてあるべき姿というか、一つの最適解みたいな姿(シチュエーション)なんじゃないかしら。
 話としては、イケメンくんのストーキング被害。やってることはギャグなんだけど、妙にリアルというか、結構ありそうな話でもある。イケメンじゃなくても女性が苦手だし、イケメンでも女性不信。スナックかのんが求められている。

「読者ページ」

 のんきに読んでたら宮部先生の話が出てきて落ち込む。みんな長生きしてくれ……。
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 終わり。頼むから長生きして……(引きずる)。
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