北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.15の感想

 もう寒くならないよね?(何度目だろうこれ)
kitaku2kitaku.hatenablog.com

『菜穂ちゃんはオナホ屋さん2』かるま龍狼

 まさかの続編。4コマ以外では菜穂ちゃんシリーズないと思ってました……。
 オナホ屋の平穏な日常、という感覚の麻痺による錯覚を感じられるオープニングがやっぱり最高。からの今回は「まかない」というアイテムが菜穂ちゃんに与えられるので面白い。混乱しかない状態で読み進めると、「まかないディルド」。何が何だかというアイテムではあるんだけど、そのテイスティング(てか実食)シーンにおける菜穂ちゃんのリアクションがやたら詳細なので良い。リアリティ……とは一体何なのか分からないんですが、「この世界ではこうなんだろうな」という納得してしまう感覚。そして、ここでの詳細な使用感の説明が後のセックスシーンへの布石にもなっている。これを使ってどうするか、どうセックスするか、という発想の面白さ。
 ということで今回の竿役登場。ケンジさん以外にあり得るのかと思ったら、まさかの幼馴染のオナ友。そうかオナ友なら仕方ない……と話が勝手に進んでいくのが最高。かるまワールド。
 前回のケンジさんは、菜穂ちゃんの淡い恋心、ちょっと背伸びする感覚があって乙女らしさが描かれてて魅力的だったんですが、今回はオナ友なのでもう少しフランク。代わりにオナホ(今回はディルド)を使ったアイディアがより荒唐無稽にインフレする。さすがに前回でいきなりこれをやるのは読者がついていけない、と判断したのかもしれないw
 ということで、まかないディルドをチンコにセットして、それを菜穂ちゃんに挿入。ディルドは元々オナホなので穴が空いているのだ、という鮮やかすぎるアイディアが楽しい。それぞれアイテム単体で使うよりも気持ちいいんだろうな、と想像できる。この「気持ちよさそう」と頭の中で膨らむ感じはまさしくエロ漫画の醍醐味と言えると思う。本作に限らないけど、めちゃくちゃなことやってるんだけど、普通にちゃんとエロ漫画してるから面白い。かるま作品のすごさ、そしてエロ漫画の懐の広さを感じる。

『ここから始まるねとり症候群』照玉ぽてこら

 後編。前編は姉の寝取り視点、後編は妹の寝取られ視点、とはっきりと区切られてる感じですね。意味というか意図を感じる前後編構成。
 起きる出来事としては前編で想像できることから一歩もはみ出ない(最後まで姉の計画が完遂される)。ただ、醍醐味はやはり妹の視点で2人のセックスが描かれる点。2人がキスしたあとによだれのブリッジがのび、その間に妹の顔のコマが差し込まれる場面とか、寝取られとして、そして漫画として面白すぎるのでちょっとした感動みたいなものすらありました。前編は直接的なエロが少なかったこともありますが、単純に漫画として面白い(うまい)という印象も強かったです。それが後編でも遺憾なく発揮されてる。そこにエロが加わるので最高としか。
 ショタを翻弄するおね、という個人的に大好物なキャラ構成。ただ、ショタはおねに夢中だが、彼女の意識はショタではなく妹に対する「ざまぁみろ」のみ。ここがめちゃくちゃ意外かつ、面白かった。ヒロインが性感で喜ぶような描写がほとんどないんですよね。彼女は快感で満たされるが、それは主に妹に対する復讐心、その達成感による精神的な気持ちよさ。話としては分かるんですが、ここまで徹底されるのはまったく予期してなかったです。彼女には多少はショタコンの気があるとか、「言うても竜太くん素直で可愛いじゃん?」みたいな気持ちあったんですが、彼女の意識は常に2人のセックスを覗いてる妹に向けられている。おねえさん大好きなのに本当のところでは一切相手にされてないわけで、竜太くんもちょっと可哀想に思えてきますね。間違いなく性癖ぶっ壊れちゃいましたし。
 妹。寝取られポジションとしての彼女のリアクションがなかなか壮絶で、まさか嘔吐まで行くとは驚きました。たぶんだけど、寝取られ役が男だったら鬱勃起からの射精だと思うんですよね。それが女性で、しかも少女なので……という嘔吐なんだと思います。
 それと、ラストシーンにおける「相手のイチゴを食べる」に向けた布石でもあったんだと思います。前編では妹がイチゴを食べる側だったんですが、今回の敗北(嘔吐)によってそれを失う。そして新たなイチゴは姉の口元へ……という見事すぎるラスト。容赦なさすぎて怖いんですが、漫画として完璧すぎる着地を見せたと思います。すべてがキレイに収まった感。

『天昇天下』さいキメ

 第二話「速水香菜」。前回は初回なのでプロローグとして短いのかとも思ったんですが、ショート連載になるってことなのかな。今回、鮮やかすぎる即堕ちになるので面白かったです。一応、前回のヒロインの妹なので前話の補足的な内容ではあるんですが、たぶんこの調子で続きそうな雰囲気。一応物語要素もある、ってのが独特ですね。このまま昇りつめるとは思うんですが、どうなっていくのか。
 即堕ちの場面がやっぱり衝撃で、土下座を後ろから撮った構図が最高。ページをめくったら完全に予想外の絵が飛び込んでくるので一瞬「どういうこと!?」と驚きました。そのパンチ力こそ即堕ちの魅力。それで話は終わったようなもんなんですが、そのあとしっかりエロシーンがあるのも面白い構成でした。


 終わり。そろそろ花粉症の被害が落ち着いてきた感あります。マジで虚無のような期間でした。何をするにも呼吸がつらい。ぼーっとする感覚もあるしマジで半分死んでたような感覚。
kitaku2kitaku.hatenablog.com