北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.04の感想

 ゼロス感想もやっと終わりました。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

「表紙」メネア・ザ・ドッグ

 意外な人選に驚きつつ、漫画も期待していいのかな? とワクワクしつつ、カラー復活なのもめでたい。

『高性欲指数団体チンサ』ガッツ師範

 後編。ついに完結。物語としては中編で提示された路線にケリがつく形。つまりはヒロインの快楽堕ちではなく、竿の純愛堕ち。身も蓋もないことを言うとヒロインのスットクホルム症候群的な話ではあるw やはり中編の方向転換というか、本作の真のテーマみたいな部分が最高ですよね。あれを踏まえた状態で今回の後編を読むと竿役の乱暴な態度がツンデレにしか思えなくなる不思議。後編はもう完全に「お兄さんを振り向かすことができるか」になってるんですよね。受け身だったヒロインに目標ができ、それに向かって頑張るようになる、という話であった。主人公が前向きに動き、成果を得る話なので、3作通して読んでみると意外なほど王道というか、かなり爽やかな味わいすらある。特殊すぎる設定を考えると「なんでやねん」なんですが、実際そうなんだよなぁ。不思議だw
 エピローグ。お兄さんの語りになり、2人の新たな日常がスタートする場面で終わる。もうハッピーエンドすぎるので驚きですよ。ヒロインはチンサというシステムに飲み込まれることになるんだけど、それなのにハッピーエンド。チンサのシステム的にヒロインがいろんな男に好き勝手にされる話を予想してたんですが、最終的には2人で新たな女性の元に向かう。チンサの仕事は継続するのに印象がガラッと反転する着地になってて面白い。

ラクな稼ぎ方教えマス!』秋白秋乃

 金欠のため引っ越しバイトをするが、セクハラ親父と遭遇。ただ、セクハラ親父なんだけど、エロの話を持ちかけるのはヒロインの方からなんですよね。「むしろ親父は良心的な人と言えるのでは?」と錯覚したレベル。実際は違ったんですがw このセクハラ親父にヒロインが自ら話を持ちかける設定が面白かったし、結果的にはそのヒロインの行為すら誘われていた、と明らかになるオチも良い。タイトルの「教えます」はヒロインが言ってるとも取れるし、親父が言ってるとも取れるんですが、引っ越しバイトの先輩たちの視点であった可能性もありますよね。本作で一番ラクに稼いでるのは間違いなく斡旋してるあの2人。 “バレないよう 声 我慢できるかなぁ?” みたいなシチュエーションってこの手の作品では定番なんですが、その壁の向こうにいる2人がそんなことは重々承知、という事実が衝撃だった。登場人物全員に悪意しかないというか、あのバイトに参加した時点でヒロインは詰んでいたのかもしれない……。

『エロッチぃ日常』エロッチ

 #14「こたつのナカより温かい」。正月のこたつ。こたつの中で妹に悪戯される。こたつという定番のシチュエーションに正月と妹という要素を加えたのが良い。ショート作品らしく、シチュエーションの魅力が端的で、それが全4ページに凝縮されてる。
 こたつの中で足コキからのフェラなんですが、ラストシーンの擬音的にそのまま挿入にまで至ったのでは……という含み。本番は直接見せずにこたつの外の視点(母視点)で作品が終わっていくのが面白い。ショート作品ならではの奥行きを感じさせる終わり方。


 終わり。2月になっても復活配信が続くのか、気になってます。終わるとは思うけど、ひょっとしたら……。
kitaku2kitaku.hatenablog.com