北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2022 No.02の感想

 明日からジャンプの通常営業が始まるという事実がひたすら怖い。
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『高性欲指数団体チンサ』ガッツ師範

 前編。タイトルまでの4ページが面白すぎて笑った。上記告知ツイートで本作の画像がなかった(特別企画に追い出された形)のもあって、初読時にマジで「何が始まるの……?」と困惑。こういう漫画との出会い方ができるのは雑誌を定点観測することの大きな利点だと思います。個人的にすごい好きな部分。とにかく1ページ目、ロリがオナニーしてる場面から始まり、謎の男の “フン… ようやく出てきたか” で終わる構成がもう完璧なんだよなぁ。あまりに面白すぎる。
 とにかく、チンサ。何でも許される特権組織という感じか。メンサ的なことなんでしょうね。komifloのコメ欄で「マンサ」の登場に期待してる人いたけど、結構目から鱗というか、気づかなかったのが悔しいレベル。後編に出てくるかは分からないけど、本作が好評だったら続編としてやってほしいなぁ。まぁ、マンサだとロリを扱いづらい気もするから現実性は薄いかも。
 オープニングがそうだったように、ひたすら意味の分からない論理でゴリ押してくる。このワケの分からなさがとにかく楽しい。それがヒロイン視点だと不条理劇としての絶望感にもなるので、エロ漫画って奥深いというか、こんだけぶっ飛んだ設定でもエロ漫画になるとしっかり面白くなってしまう。強い。
 てか、チンサの男、めちゃくちゃなことを言い続けてるけど、挿入の直前、 “頭いい感じにバカになってきてるな” と言うんですよね。つまり、バカな論理を言い続けてたのにも意味がある。彼のバカ論理を彼女を受け入れ始めたことで「彼女が堕ちた」と判断する。意外とクレバーなのかもしれない……。
 普通に完結したエロ読切になってると思ったけど、まさかの「つづく」。まだこの先に後編があるのか。すげぇ。攻められながらヒロインが嫌がるんだけど、そのリアクションがおいしいとするのかと思ったら、 “ほぅ… 処女であれだけ感じておきながらまだ完全に堕ちないか…” となる。男は常時バカなこと言ってるんだけど、それと同時に彼女がどこまで堕ちたかを見極めている。その冷静さが同居してるあたりが恐ろしいというか、さすがチンサである。

『長瀬徹(♀)のエロマンガ的な生活』長瀬徹

 「夢のエステ編」。社会人になった以降の話なんですが、今回はよりヤバめな話になってきましたね。大人ということで自己責任の重みを感じる。
 タイトルの通り、エステ編。フィクションの世界では超定番の話だけど、「実体験をもとにしたフィクション」という本作の特色が加わると一気に印象が変わるから面白いです。普段のフィクションだと「ねーよw」とか笑いながら楽しめるけど、本作だと途端に緊迫感がすごい。超ヤバい話に思えてしまうからずるい。
 もちろんエロパートも良いんですが、通常マッサージ時における一時の安心感と施術の気持ちよさに魅了されてくくだりも好き。直接的なエロではないし、「このあとどうせ」と分かってる話ではあるんですが、エロいことしなくてもこんだけ気持ちいいんだから……みたいなものも感じる。
 気づいたら脱がされてたの場面も良いし、中を攻める際の確認が露骨な言い方をしない欺瞞感とかも好き。
 てか、挿入に至らずに終わったのも店側の目的が妙に不明瞭で面白い。男が気に入った女性客に手を出すという話ではなさそうだよね。この不思議な感じのまま、分かりやすい結論が出ないのも実録(風?)ならではの味わい。

『隠しごと…』駄菓子

 「Episode 2」。家に押し掛けられて。やるだけの内容ではあるんだけど、しっかり事態が進展(悪化)してるのが良い。家の中でも移動することで徐々にヤバくなっていく盛り上がりもある。バックのまま廊下を歩くくだりとか家を侵略されてる感あって最高でしたね。
 そして、何より秀逸だったのはエピローグ。毎度お馴染みの終わり方になるんだけど、エプロンが透ける。そして透けた先にいろいろとヤバいものが見えるw これはマジ見事でしたわ。カバーイラストの差分を漫画の中の1コマで示しているようでもあったのかな。すげぇ面白い手法だし、『隠しごと…』というタイトルを象徴するような1コマにもなってて最高。


 終わり。今週もkomiflo 5周年特別企画の復活がありました。今月いっぱいは続く感じだろうか。だとすると残り2本、初年度の大作から何が選ばれるのか……と楽しみ。
 あと、もじゃりん先生のkomiflo 5周年イラストも素敵。あれはweekly以外にも表示されそうだから、ここの感想なのかは謎だけど。
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