北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2021 No.34の感想

 月刊の方も書き終わってるんですが、最後に読み返す作業がめんどくさい(&時間かかる)。明日更新します。よろしゅう。
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『えっちな褐色エルフJKとの暮らし方 #2』えーすけ

 授業で使う水着を買いに行くの巻。自由らしいです。そんな学校もあるのか……とどこまで真に受けていいのか分からないです。学校でそんな楽しんじゃっていいの? みたいな疑心感w
 とにかく、水着を買いに行く。デートという形にはなるけど友人たちにはバレにように。わざわざ遠くへ行ったりしてるんですが、何より変装としてのメガネですよね。これはうまい。というか今回、全体的にウラルちゃんコスプレショーみたいな側面が強い。変装デートも可愛いし、水着を選ぶ段階でいくつかのセクシー系の水着が(イメージの中で)出てくる。本命の水着が見つかったと思うと今度は昌義の妄想の中での海岸デート&即ハメ。weeklyの表紙はこの妄想の中での姿ですね。実際にはあんな格好してないw
 本命の水着が見つかるが、友人が同じ店に現れたので更衣室で密着。友人にバレないように、という物語的な軸があるんですが、そこから更衣室での行為というエロ的なシチュエーションに繋がる。話のオモシロとエロさがシームレスかつ相乗効果で大変おいしい。
 キスだけで完全に主導権握られちゃうヒロインが可愛いんですが、そこからの「こんなに濡れてるんだけど」的なショットが最高。濡れた手と、その向こう側にヒロインの顔のアップなんですが、デフォルメなんですよね。ここで物語のフェイズが変わるというか、ヒロインがスイッチ入ってたことと自覚する場面なんだけど、顔はデフォルメ。アップなのにデフォルメってのがめちゃくちゃ可愛かったです。チョロさの表現でもあるし、キョトン顔の魅力でもありますかね。あの大事な場面であえて簡素な絵をぶつけたきたのが最高でした。
 からの手マンで完全に落ちるんですが、更衣室ではやらずに、女子トイレへ移動。意外とここは理性的であった。いや、店員に邪魔される可能性を排除するという意味ではエロのための場所移動と言えたのかもしれない。とにかく女子トイレへ移動するので、ヒロインの衣装が再びチェンジ。冒頭の変装デートの衣装へと戻る。ただし、変装はどうでもよくなっちゃってるのでメガネはなし。せっかくあるならメガネかけてくれよーとか思いますが、まぁ意味のないメガネをかけちゃうとそれだけ冷静みたいなニュアンスも出ちゃうので仕方なかったとは思います。水着が本話のメインテーマだと思ったので、クライマックスはデート服の着衣という意外性が刺さりました。個人的にこういう着衣好きです。
 普通にめちゃくちゃエロくて忘れそうになってたんですが、よく考えたら本話、ノー乳首ですね。たしかにちゃんとエロのための場所ではないので必然性もあるし、本話は様々な衣装が楽しめる内容なのでむしろ乳首より衣装を優先したのも納得なんですが、たっぷりのボリュームで一切乳首ないので驚きました。妄想の場面も含めノー乳首なのでこだわりを感じる。えーすけ先生、こないだの『シルエット3』でも片方のヒロインがノー乳首でしたので、どちらもはっきりとした演出意図を持ったノー乳首であることが窺える。
 どうしても乳首見えなきゃ困る、という人は再来週の表紙イラストを楽しみにしましょう。さすがに出るのではないでしょうか。

『今日から始めるヒモ生活』ミナギリ

 ヒモデイズ。ヒモライフかと思ったけど「day○」という日数カウントが重要になってくるのでヒモデイズ。
 家を失った主人公が大学時代の先輩の家へ転がり込む。料理はするので、という条件なのでライトな主夫みたいな感じですかね。料理以外は特にしないのでヒモ感は強い。 “飯作るだけで毎日感謝されて甘やかされて” というあたり主人公のヒモ生活としての理想郷感がすごい。
 性の匂いはしない関係だったはずが、最初の朝でいきなり事後。物語的に面白いんですが、大事なエロパートすっ飛ばしちゃうんかい、という意外性も。それはそうとヒロインの胸がでかい。
 要するに一線を越えるまでのハラハラに主眼をおいた作品ではなく、日数を重ねるに連れてエスカレートしていくエロい日常という作品なのですね。あと、一夜の話に限定しなかったことで、何度もヒロインがスーツ姿になる場面が出てくるのが個人的には眼福でした。シャツ姿で夕飯を共にする場面とか良かったなぁ。鉄仮面的な印象だったヒロインの表情が崩れる良さもあるし、それを見て主人公の方もほだされる、みたいな展開が熱い。そしてその翌日はリモートなのでスーツ姿で仕事(料理)を放棄してのセックスというのも最高。まぁほとんど脱いでるんですが、自宅だからこそあそこまで大胆に脱げる、という良さも間違いなくある。リモートワークという概念が当たり前になった現在の社会に少しだけ感謝の念が湧く。
 全体的にヒロインの方が積極的で、おそらくエロ目的以外の感情もあるのではないか、という予感が良い。めちゃくちゃおいしい話なんですが、主人公は “駄目にされる” という認識なのも面白いですね。そこに気づけるのはすごい。私だったら完全に失念して没頭してしまう自信がある。
 それを境にヒロインが料理を覚えようとして、ちょっと恋人のイチャイチャ感が出てくるのも最高。ただ、それに対して主人公は冷静な分析。この温度差が本作最大の魅力と言えるかもしれない。本作の主人公はクズのヒモ男というニュアンスがかなり薄いけど、世のヒモ男とそれを支えるキャリアウーマンというのはこういう温度差になりがちなのでしょう……と偏見w
 主人公は意外と冷静というのがエロパートにも現れてて、それがゴムの有無という問答に現れてるのが面白い。ヒロインの方がナマを望むんですよね。これ意外だったし、主人公の理性を打ち砕くアイテムとしてアフターピルを持ち出してくるのが最高でした。悪魔の囁きとして強力すぎる。そこまで管理できてるのは出来る女ならではの特徴なのかもしれませんね。ただ、そんな彼女のノリに当てられて、というか甘やかされて主人公がいつの間にか「つい」でナマでするようになってしまう、という展開も最高。確実に駄目になり始めてるw そして、そこでのヒロインの残念そうな顔も可愛い。
 駄目にされるの象徴として、不動産屋からの電話を無視してセックス続行。新居を見つけるまでの関係であり、急いで新居を探すこととが条件になってたはず、それが2人の建前だったはずなんだけど……というのが端的に示す展開で見事だったと思います。セックス中の電話って浮気ものでよく見るイメージでしたが、こんな使い方もあったのか……。
 んで、エピローグ。無事新居は見つかったんだけど、引っ越し祝いでヒロインがやってきてしまい、当然このあとはいつものように……と何も変わってないオチ。ラストの場面でのヒロインが主人公に目線をやる場面、マジめちゃくちゃ可愛かったですね。乙女やんけ。それに対して主人公が焦りを抱き、視線を返さない。何ならカメラに視線をやるような構図で物語を締める、というのも面白かったです。よく考えると2人の左右の位置が逆になってるんですが、ヒロイン越しにカメラに向かってトホホ的な顔をして終わる、というラストが象徴的でとても良かった。2人にはこのままずるずると仲良くやってほしいw

『きょうのふろく』れゐぢ

 第11回。ゼロスへの出張が定番になるかと思いきや、やっぱりweeklyであった。
 「借リテハイケナイ…」。訳あり物件を借りてしまったが、出てきた女の霊がギリいける。即シコりだすので笑いました。幽霊の方が逆に怖がってたけど、出会い頭でシコられたらそらビビるよw そんな霊のデザインが怖くもあり、たしかに可愛いような気もする、という絶妙なラインで良かったです。ラスト、ちょっとデフォルメが入ると「たしかにこれはいけるかも」となる匙加減。
 「ありそうな…」。人間椅子ならぬ人間ビデ。女性の小を見守る絵面のヤバさもおかしかったんですが、その後の洗浄ぶりには「これはアリかも……」と思いつつ、ラストの “大もイケるんで” で笑った。強者すぎるw
 「配信者ノ怪」。配信中に幽霊が映り込んでしまう……と思ったらエロ漫画ではお馴染みのオチがつく。悪霊顔なのにあんな可愛い彼女と付き合えてあっくんすげぇな。どんだけ魅力的な男なのよ。
 「なろうなろう系」。トラックにひかれて異世界転生、からのもう一捻り。完全にワンアイディアのネタで、そのシンプルさが良い。無駄がなさすぎる。現実の世界では満たされない主人公が異世界ではブイブイ言わせる、みたいな定番を逆手に取ったアイディアで面白い。ちなみに、ラスト、主人公が帰ってきたのは秋葉原
 「世界の終わりとふたりの始まり」。本シリーズで定番になりつつある、急に良い話ぶっこんでくる奴。最後のページめくりで衝撃の事実が明らかになる、という展開込みで見事だったと思います。冒頭の “好きな人にフラれたあの日” という文章がトリックなんですが、ここでの「好きな人」は女性だったのか男性だったのか、と想像するのもおいしいと思います。男性だったと思う。てか、れゐぢ先生のギャルっぽいヒロインほんと可愛いですよね。腹ギャルの続きは……と淡い期待。


 終わり。今週ボリュームたっぷりでとても良かったと思います。単に好みって話なんですが。
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