北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 2021 No.05の感想

 今週は更新が早い。偉い。
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「表紙」orico

 オモチャ追加。なるほど、そう来たかw 全3回の差分イラストだと間の2回目がどうしても印象弱くなりがちだと思うんですが、ギミックが利いてて良かったです。

『歌原さん調教中』昼寝

 『豚とプレゼント』の前日譚。ちなみタイトルのブタは歌原さんのことです。
 冒頭、1ページ丸々一枚絵というインパクトでまた『いっぱい遊ぼ!』的な形式なのかと思いきや、早めに通常のコマ割りに戻る。要するに冒頭の一枚絵のパートは日常の学園生活の中で男子たちに「歌原さんって良いよな」という目で見られてることの表現。もしくは歌原さんが「見られてるかも」と考えてることの表現だと思います。『豚とプレゼント』の冒頭でもこの男子たちに見られる描写があって、そんな憧れてた男子たちが歌原さんを好きにしていい状況に置かれるという話。なので、「見られる」という開幕は同じなんですよね。ただ、『いっぱい遊ぼ!』を経由した昼寝節が極端にレベルアップしている。そんな変遷も面白いし、単にギミック的な演出がしっかり漫画の話法としてハマってるからすごいと思います。奇をてらってるだけでは終わらないというか。
 『豚とプレゼント』では男子たちにプレゼントする(=男子たちが歌原さんへのプレゼント)関係上、吉田くんが直接手を下す描写は控えめだったんですが、今回はマンツーマンなのでそこの描写がマシマシ。シリーズモノとして違う角度のものが見れた喜びがある。プレイ内容が密着度が高いってのも『豚とプレゼント』と違う良さがあったと思います。調教が完了した状態だと触れずにイカせる領域にまで達してたので対照的。

『こじらせクリエイト』ミナギリ

 エロ音声作品を作ってる2人。ミナギリ先生だと『元ギャルさんと脱オタ君』のときもそうだったんですが、斜に構えて冷静ぶってる男主人公が根っから奔放なヒロインに惑わされる感じがめちゃくちゃ好きです。男主人公の方がちょっと生真面目なところもあるんだけど、それをヒロインが半笑いでぶち壊してくる。そんな関係性がとても刺さる。サクサクとエロパートに入るんですが、入ってからの会話とかで2人のキャラクターが掘り下げられて、そこがすごい生々しいというか、「こういう奴いそう」なんですよね。劇中でも言及されたヒロインの衣装があざとい件なんですが、専門学校の回想の場面で彼女が着てるのがまた最高すぎて笑いました。オタサーの姫的でもあるんですが、彼女のキャラクターとしてはもうちょっとギャルっぽくて衣装に彼女の意図、計算を強く感じるw 「こういう人いる分かる!!」と思いながら心のどこかでは惹かれてしまう……。声優業をナメてる風の言動もあって、彼女のことを深く知れば知るほどガッカリする感じとかも絶妙ですよね。彼女のことは明確に嫌い。なんだけど、気づけばずるずると彼女の魅力の穴に引きずり込まれてる感というか。
 この「気づけば」感なんですが、本作の物語がそもそも「実はこの2人もう既に」と2人の関係が明らかになる形で進行する。1ページ目の場面で主人公がBGMをほめられてニヤリとするんですが、彼の方は作品作りに真摯というか真面目なんだけど、そんなキレイな面を持つ彼がもう既に彼女に堕とされた状態だった、という驚き。
 一応エロ音声作り、サンプリング作業としてエロいことに発展するんですが、建前と本音が入り乱れる感じとかすごい良かった。基本ナメた態度のヒロインと、冷静さを保ちたい、保った風だと見せたい主人公のパワーゲームとしても面白いです。
 んで、ロケハンと称してホテルに移動してエンド。この期に及んで建前があるのですね。欺瞞に満ちた感じがリアルだ……。

『恋デリ』燵成

 ワニバーイーツで届けに来たのが元カノ。ワニバーイーツという語感が面白すぎるんですが、その商品が入った袋に印刷されたロゴ、「W」のロゴだと思うんですが、ちょっとチンコと金玉のようにも見える。小ネタの作り込みがすごい。
 とにかく、元カノ。ギャルっぽかったのが清楚系に様変わりしてて驚きつつ、同棲中の彼氏とケンカしてるからと家に上がり込んでくる。あまりに一方的すぎて「利用されてるのか?」とか警戒したくもなるんですが、その距離感にドキドキしつつ振り回される感じも良いなぁ。強引なところは昔付き合ってた頃と同じらしいんですが、現在の事情が分からくて困惑する感じも魅力的。なんかめっちゃキレイな雰囲気になるんですが、「いやいいのかこれで!?」と混乱する感じも含めて本作の魅力だったと思います。細かい情報は分からないまま終わるのが余韻あっていいんですが、想像するに、彼女は今カレの趣味に合わせて黒髪にしたが、それが2人のすれ違いの象徴であって、ラストに学生時代の髪型髪色に戻したのは主人公と再会することで本来の自分を取り戻した、的な認識でいいのかしら。このドラマのすべてがヒロインのもので、主人公はそれに振り回されるのみ、受けに徹するのみというのが特徴的ですね。
 偶然再会してそのままずるずるとエロい雰囲気になってしまう話ということもあり、本作のエロパートはすべて着衣。ちょっと驚くレベルで脱がないんですが、そここそが本作最大の魅力。ワニバーイーツの客と配達人という設定なので、主人公は部屋着で、ヒロインはがっつりよそ行きというギャップも良い。主人公の方はめちゃくちゃスムーズにチンコ出せるんですが、ヒロインの方は完全防備なので脱ぎの行程が細かく楽しめる。タイツが本作のメインウェポンだとは思いますが、胸を出す場面もめちゃくちゃ良かったです。てか、よく考えたらあの場面、顔面騎乗中なので主人公はおっぱいポロンを見てないんですねw


 終わり。2021年になってから分割掲載がなかったんで、リニューアルでなくなったのかと思ってたんですが、今回ありましたね。いや前後編という解釈も可能っちゃ可能ですけど。明確に場面の切れ目で期待を煽る形なので分割も計算して作られてる可能性もありそうなんですが。
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