北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.71の感想

 weeklyの作品のキャラを表紙にする単行本が出てくるようになりましたね。ちょっと嬉しい。
kitaku2kitaku.hatenablog.com

「表紙」かるま龍狼

 やっぱ裸空間きたw 階層ごとの描写が丁寧に描かれて、漫画の中で見るのとは違った魅力があります。裸空間のアイディアって水玉コラと妄撮から来てると思うんですが、今回のイラストはそのどちらとも違う独自の良さが強く生まれてると思います。

『欲しがり』西沢みずき

 第1話。前編なのかな? 前後編の2本だと妹を含めた3Pはなさそうですね。まぁタイトル的に妹は不参加な気もします。てか、西沢先生のハードワーカーぶりが本当にすごくて、『オーバーブッキング』やってたのつい最近じゃないですか。今年のうちにまた新作読めるとは思ってませんでしたw
 話としては、彼女の姉(アメリカ帰り)と。weeklyでの続き物、分割ものだといつもそうなんですが、西沢作品はこの切れ目が絶妙ですよね。熟練の技を感じます。今回は風呂場で事故的に遭遇してからの一発で、さらに誘惑されて主人公がそれに折れると衝撃の場面転換が行われて「つづく」。単行本とかで読む際は普通に1本の読切だと思うんですが、この分割のポイントがクリフハンガー的で完璧だと思います。本話だけでも単独で充分な満足感がありつつの、さらに飛躍した続きが気になる形でのエンド。
 続き物の分割的なエンドというのはこないだ配信になった新生失楽天でも似たようなノリの作品あったと思います。まぁあっちは月イチ更新なので、weeklyとはボリュームやペースが違うんですが。
 タイトルは姉視点なんですが、話としては妹の彼氏視点。彼女の姉に対して失礼な偏見込みで誘惑に屈しちゃう感じとかかなり魅力的だったと思います。突然コマの中が文字で埋め尽くされるモノローグとかちょっと笑ってしまったんですが、あの感じの高速思考、分かるw 自分にとって甘い方向にはいとも簡単に転げ落ちてしまう感じ、あるよね。仕方ないよね、と都合のいい解釈を高速で見つけだしてしまう。
 姉。タイトルがズバリなんですが、単に性的に我慢できなくなったのではなく、妹のことが可愛いあまり、それが行きすぎた結果として “意地悪したくなっちゃう” 。彼女のこのちょっと闇を感じるような部分が良いですよね。最初は「アメリカならしょうがないよな」と都合のいいこと考えてたんですが、彼女の意識的な悪意に触れて「これはヤバいんじゃないか?」と気づきつつももう拒否することはできないし、拒否する気も起きないほどに陥落してしまった、という感じ。そのまま「ヤバくない?」という方向に飛躍して本話が終わるのが最高でした。

『長瀬徹(♀)のエロマンガ的な生活』長瀬徹

 シリーズ初回。「はじめてのエッチ編」。いきなりメタな導入で驚いたんですが、作者の実体験を漫画化するというシリーズ。要はルポ漫画とかエッセイ漫画の類なんですが、それをエロ漫画にしてしまうすごさ。たとえ思いついても実行するかね……というすごさ。メンタルどうなってるんだw
 ということで初回。初体験のエロ漫画化。ひょんなことから出会った男性との初めての体験なんですが、エロ漫画としてしっかりしてるのでアバンの2ページがなかったら普通のエロ読切として全然読めるレベル。話も細部はさておき、ざっくりした流れとしては実にエロ漫画的なので、ものすごいオモシロ体験をしたという感じではないんですが(エロ漫画的な実体験ってめちゃくちゃすごいんですがw)、普通にエロ漫画として読めちゃうだけにそこに「実話ベースなのか……」という感慨が発生してしまう。この企画強すぎるだろ。どの程度脚色があるか分かりませんが、「実体験です」と注意書きが入るだけでエロ漫画の読み味がガラッと変わってしまう。悪魔的な発想なのではw
 エロ漫画としては割とよくありそうな感じとか書きましたが、細かい部分ではやっぱ実話らしさを感じる。最初にちょっとだけダンスイベントの練習って話が出てくるけど、ぶっちゃけダンスという設定が全然関係ないじゃないですか。フィクションだったら割愛される情報だと思うんですよ。残すんだったらプレイの中にダンス経験者ならではのネタを入れたりすると思う。それがない。そこがリアル。あと、ラスト。エピローグでもあんなドラマチックな経験があったら今後付き合うとか、付き合わないにしてももっと切ない別れとかあるじゃないですか。それがなく、 “それ以降 何も起きてないけど” だけで終わってしまう。ここらへんフィクションならではの都合の良さがなくて生々しいですよね。この詳細な猥談を聞いてる感、すごいドキドキして新鮮です。繰り返しになるけど、普通のエロ漫画としても全然楽しめちゃうのがずるいわw

『NUDEGIRL』ゲズンタイト

 第4話。扉かっけぇぇ!! 今まではワンダーウーマン風だったと思うんですが、今回はキャットウーマン風なのかな。本編がかなりショートの連載なのも相まって毎回この扉イラストがメインみたいな印象すらあります。そのくらい好き。
 本編。1話は毎回短いんですが、しっかり能力の進化が1段階ずつ描かれてるので意外としっかりした続き物になってるのが見事ですよね。そしてその能力というのが「人前でエロいことをしても大丈夫になる」。この「大丈夫」の範囲が毎話少しずつ拡張していくのが面白いです。真面目に考えるならば、ヌードガールがエロを行使する相手にのみ彼女の姿が見えるのかな? そして彼女の誘惑に対しては催眠のように抗えない、のか?? 今回はついに女性相手にもセックスできるようになる、つまりチンコが生えるんですが、被用者側がいきなり “すっごいイケチン” とハートマーク出してるので笑いました。そこじゃないだろw
 んで、ヘルプマンが現れてエンド。次回で最終回ですね。物語がカオスなんですが、どうオチを付けるのだろうかw


 終わり。毎週のように「明日のジャンプめんどい」という心境なんですが、今年最後のジャンプだと思うと少しだけ気持ちが晴れやかです。がんばるぞい。
kitaku2kitaku.hatenablog.com