北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.58の感想

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 大体いつも日曜の24時過ぎてからこの記事書くんですが、今週は24時にビースト配信だったので後崎さんだけ我慢できずに読んでしまった……今月特に良かったw

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「表紙」いづれ

 いづれ先生ついこないだゼロス載ってたので、このタイミングでweeklyでの2作目が載るの意外でした。そのゼロスでの作品が個人的に100点のエロ漫画だったのでいつも以上に嬉しいです。いづれヒロインへの感度、渇望が高まっている……。
 あと、意外と表紙に制服ヒロインが来るの珍しいですよね。もちろん初ではないけど(いづれ先生もやってる)。

『JKちゃんと年頃くん』いづれ

 #1。1ページ目に明かされる「#1」の安心感よ。セックスに至るまでの助走がかなり丁寧なので「これは後編に続くのパターン?」とか思ったんですが、がっつり最後まで進み、本作は1話として完結したのも嬉しいところ。こ、これが続くのか……というワクワクはweeklyならではですね。来週来るかどうかも分からないのが困りますがw
 幼馴染の年上ヒロインと年下ショタ。ヒロイン視点で進行するんですが、まずは他者として見たショタの魅力ですよ。終盤、本番を迎えるまでショタの心の声はないんですが、内心がダダ漏れな年頃特有のツンデレ感。オナニー目撃の場面もヒロイン視点ならではの良さだったと思います。あの妙に縮こまった姿勢がリアルで良かったです。
 ヒロインはショタコンってわけではないんですが、オナニー目撃して「ドキィっ」としたりして可愛い。こちらは心の声がたっぷり語られるんですが、心の声がそのまんま表情に反映されてるのが実感できて可愛い。裏表がないというか、あの感情の起伏が激しく表情がコロコロ変わる感じが本当に可愛い。デフォルメが多用されるのも個人的にめちゃくちゃ好みです。おかげでかなりコメディ色が強いんですが、その明るさが本作の魅力ですよね。年頃ショタとの難しい関係というのを丁寧に描きつつ、それをギャグとして昇華してる。年頃感はバッチリだし、それでいて明るく楽しい。年頃のめんどくささは描くけど、ネガティブな印象にはならないバランス。
 事故的に互いに性を感じてしまう導入で、この事故からエロへの発展はギャグ感も相まって思い切りよく飛ぶんですが、そこからいざ本番に向かうまでが丁寧。さっきまでのギャグ的な勢い重視感を考えたらすぐに挿入に至ってもおかしくなさそうなんですが、ここからのじっくり、ねっとり感が最高でした。年頃ショタとのおねショタ関係ならではの緊張感というか、ジリジリと迫る感じが本当に良い。
 本番としては横バックからのバックなんですが、この体位が2人の気持ちがまだ通じ合ってない感として象徴的だったと思います。#1の段階ではまだ自分本位なセックスですよね。心の声が多用されるんですが、これも言葉には出さない、つまり相手には伝えてないことの現れだったと思います。ぶっちゃけ「#1」のない、単なる読切でも全然成立するくらい大充実の内容だったんですが、これが続くとなるとー!? とワクワクが止まらない。最後にヒロインが(ショタも)ギャグ的なリアクションを取って終わるのも最高に可愛かったです。微笑ましいラブコメ的なルックが整ってるからこそがっつりエロに至るギャップでアガる。

『噂を追って…』桐野いつき

 頼めばやらせてくれると噂の先輩に噂が本当が確かめに行く話。こちらは『JKちゃんと年頃くん』と対照的に、本番を迎える前に終わるパターンなんですが、噂の真相という作品の結末の部分が気になる内容なので、謎を引っ張るという意味でも前後編(たぶん)にした意図が読み取れます。いや、たぶん実際は作品数とかページ数の都合が第一なんだろうけどw
 噂であり、謎が本作の求心力になってるんですが、それを体現するヒロインのミステリアスな雰囲気がとても魅力的でした。セクシーな格好とか、オシャレ的に気合いの入った格好ではないんですが、そのラフさが逆にエロいというか、日常とエロの境が曖昧になってる感……を童貞主人公目線だと勝手に読み取ってしまう良さがあると思います。友人との会話で胸の大きさについて言及されてましたが、大きいからこそラフな格好をしていてもセックスアピールを感じてしまうってのはありますよね。勝手に「エロい」「やらせてくれそう」みたいな思い込みが強化されるというか。
 そんな胸を見ていた件をヒロインは気づいていて、だからこそエロパートでは胸を積極的に活用してくる、という展開も良い。彼女の優位性ですね。こっそり見てた、噂話をしていた、という主人公サイドが上に立つような話なんですが、そのことを彼女は知っていた、という逆マウント。いや、噂の件はまだ分からないか。とにかくこの彼女のことが分からない、という距離感が魅力的。

『あわせわざ』かるま龍狼

 11月発売の新刊の告知が載ってるので何かと思ったら、全部乗せだw 8ページのショート作品なんですが、その中で6作品も網羅してる(裸空間はシリーズ2本なので正確には全7作品)。すごすぎ。その中でしっかり本番もあるし、密度どうなってるのw
 過去の作品もそうなんですが、ぶっ飛んだ設定であってもその世界では当たり前のことなので劇中のキャラクターによって「なんやねんこれ」みたいなツッコミが入ることは一切ないですよね。それが独自の雰囲気を作ってたんですが、その土台があるからこそ本作『あわせわざ』では代わる代わる過去作品の突飛な設定が飛び出してもそれが日常の光景として次々と通り過ぎていく。あの語り口ならではの『あわせわざ』でしたね。本当だったら設定がゴテゴテしすぎて目移りしちゃうんですが、すべてが「まぁこういうもんだから」と飲み込まれていくのが面白すぎる。それだけに異常性が際立ちますね。
 エロパートのメインになるのは『ふでおろし券』。これはセックスに直結する設定だから納得なんですが、今回はガチの姉弟なのでより踏み込んだ内容というか、設定の強さがすごい。下手すりゃ母親とやってたかもしれない、という危うさも面白かったですね。すべてが日常として飲み込まれいくからこそ「危なかった!!」とマジでビビるw


 終わり。今週はいつもよりも密度が濃かった印象あります。しかし、『あわせわざ』はずるいよなぁw
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