北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.56の感想

 ジャンプの通常営業が再開してしまう……(またその話かよ)。

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「表紙」もじゃりん

 2週目。ビキニがずれたりパンツの紐がほどけるんですが、お盆に乗せたアイテムが変化。そこを変えてきたかw ただ、今週の段階でセックスを連想させるアイテムになってしまったので打ち止め感も感じる。来週どうなるんでしょうね。お盆がなくなって……とかそういう可能性もあるのかしら。

『撫子さんはNo!って言えない』もじゃりん

 シリーズ5作目「はじめてのアルバイト編」の後編。後編は店長相手の研修、「メイドさん布団」から。まぁ要するに本番ですわな。前編に続き、コマ割りは控えめでオプション名とそのプレイ内容をダイジェスト的に見せていく感じ。「こんなことも出来るの!?」と驚きながら読み進める感じですね。
 てっきり店長がおいしい思いをするだけして話が終わると思ってたので(店長がハマって独占しようとするのかと思った)、まさか実際に客を入れての様子まで見れるとはw てか、撫子さんそんなに流されたのか。
 んで、客第1号がショタなので歓喜もじゃりん先生あんまショタのイメージなかったんですが、良いじゃないか……と思ったらこのショタがこじれてるので笑った。まぁ、こういう店に来てる時点でそりゃそうですねw ショタ的風貌ならではのこじれを感じさせるプレイ内容が良かったです。撫子さんもそのギャップに抵抗を感じてしまう、みたいなのが新鮮ですよね。いつもは完全に男性優位なので。
 ラストはミミちゃんのツッコミが入ってオチ。店は摘発されて閉店してたんですが、撫子さん自身は仕事にやりがいを感じ始めてきたところなのでその捻れが面白いですね。店が摘発されるのは撫子さんのファムファタール性が出てて良いオチだと思うんですが、撫子さん自身に自覚はないし、店のこともそれほど恨んでいないw
 からのおまけイラスト!! ミミちゃんのメイドビキニが可愛すぎるし、撫子さんと違って自信満々に自撮りしてるのがまた良い。あの衣装は撫子さんのものを借りたってことなんですかね。店に対してあれだけ怒ってたけど、可愛いものには目がないというか、抜け目なく利用する感じ、撫子さんと対照的な魅力ですね。

『サマーノウズ』三左わさび

 knowsね。鼻ではない。
 夏休みに帰省すると主人公に懐いてる親戚の子が出迎えてくれる。正直超可愛いっす。玄関まで迎えに来てくれる犬みたいな健気さも感じる。親戚の子ってのが愛玩的な可愛さからの背徳的な関係というステップアップがあって良い。
 割と本作の肝になるんですが、ヒロインとの関係、親戚だけど禁断の関係というほど近くはないのですね。親戚の人たちに「こりゃ将来は安泰かー?」とガハハ系の冗談を言われてましたので。年の離れた幼なじみみたいな感じでしょうか。最高じゃんか。背徳感とか後ろ暗さを味わいにするような作品ではなく、最後はカラッと、ライトなラブコメとして着地するのが魅力ですよね。年下ヒロインの可愛さとの相性もバッチリだったと思います。秘密の関係でそれが2人のスパイスになってるのは間違いないんだけど、最終的には関係をオープンにしてもそれほど問題ではない、みたいな。良いとこ取りかよ。
 年下ヒロインなのもあって、基本的には主人公(男)の攻めで、それに振り回されるヒロインが可愛いんですが、先ほどの「別にオープンになっても構わない関係」というのがオチとして利いてくる。ヒロインの逆転ですね。先のことを考えない暴走とも見れるんですが、好きが溢れて先走ってるということなのでやはり可愛い。逆転的なオチなんですが、それでも年下感はしっかり残ったままなのが最高ですね。

『ヒトリジメ』ドラムス

 後編。前編と後編の間にしっかりとした境のあるタイプの前後編だ。良いぞ。こういうの大事。
 寝取られ(BSS)的には前編でやること終えてしまったように感じてたんですが、後編はその関係が主人公にオープンになることで進む。そう来たか。前編で絶望に打ちひしがれる場面がクライマックスで彼の物語は終わりみたいなつもりになってましたが、当たり前ですが彼の人生は今後も続くし、大好きな彼女とも幼馴染で同じ学校なので日常的に顔を合わせる。友達としての関係は続く。この終わりのない地獄感こそが後編の味噌ですね。ここまでの地獄を想定できてなかったw
 前編では名前もない間男的な雰囲気だった彼にどんどん人格が付与されてくのも面白かったです。名前も明らかになるし、彼の職業も、そして何より心境が語られていく。前編でも少しだけ描かれてましたけど、彼女が幼馴染に気を取られてることが気に食わない、という嫉妬の炎ですね。主人公から見ると “俺の十年来の想いは” “たった三ヶ月に敗れ去った” とありますが、たっくん的には「十年来の関係にあるライバルが怖い」という話でもありますよね。もちろん直接対峙する場面でのたっくんの言動や、彼女に対する支配的な要求は決してホメられたものではないんですが、そこらへんのクズ間男とは一線を画す存在だったのも間違いないと思います。そこが本作の強みでしょう。もはやたっくんが主人公なのでは……(倒錯)
 嫉妬に狂うたっくんもそうなんですが、ヒロインの心情も丁寧に描かれる。 “私も” “好きだったんだよ” とかなかなか切ないですね。3ヶ月前までに主人公がアクションをとっていれば……という永遠の後悔を感じる。さらにこのセリフをたっくんの前で言うってのがまた良いですよね。たっくんの前で言ったらたっくんブチギレそうなもんなんですが、あれを言えるほどの関係であるということの現れでもある。たっくん的には勝利を確信する場面ですね。やはり主人公はたっくんなのではw
 たっくんの話しかしてないんですけど、彼が本当にクズなのか、最後の最後まで確信が持てずに作品が終わるバランスがやはり秀逸だったと思います。主人公のフィルターがかかってるのでひょっとしたらそこまで悪い奴ではないのかもしれない。いや、さすがにそれは邪推しすぎか?? みたいな。最後に妊娠上等で中出ししててそれは普通に良くないと思うんですが、一応彼は仕事もしてるのでそのまま結婚しようというつもりなら、彼の言い分も多少は分からんではない……のか?? みたいな。


 終わり。前後編じゃない読切が1本あると全体の印象かなり違いますね。今回はそれが間にあったのも意外でした。最初か最後が多いと思うので。
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