北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.50の感想

 涼しくてマジ助かる。

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「表紙」サバイバル刃

 やはり男の方が脱げたw 最初からヒロインが裸な『孤独のカルテ』でしか実現できない偉業でしたね。最高。

『絆くれいじー』ザシャ

 後編。もっと続いてほしい気持ちもあるんですが「完」。誤植であってくれw とはいえ、短めのページながら前編と後編でキッチリ分割されてるので全体の構成としてはここで終わるのも納得。前編の冒頭が庭のプールで始まり、後編のラストが海水浴で終わるのがキレイですよね。前編が姫ちゃん、後編が妹というのもそう。
 妹が前編における兄の行為を把握していた、と衝撃の事実が明らかになるんですが、そんな三角関係の危うさを内包したまま3人の日常は続いていく……という余韻が素晴らしいです。修羅場になるとか、仲良く3Pになるみたいな派手で事件的なイベントはないんですが、その分現状の危なっかしさが際立つ。「いつまで続くんだろうな……」と3人の今後を想像してしまいます。後引く良さ。
 姫ちゃんとの情事を妹が知っていたんですが、彼女がそれを容認するのは2人のことが大好きだから……だけではなく、知った上で放置することで彼女自身が優位に立てるから。ここでタイトルにもある「絆」が出てくるんですが、この心理が狂っているもののちょっと分かってしまうというか、ものすごいリアルに感じられました。姫ちゃんを踏み台にすることで自分の立ち位置を確固たるものにするというか、兄貴にさらなる罪を背負わせることで引き返せなくするというか。どこまでも管理してしまう不気味さも少しあるかな。
 前編との繋がりでいうとアイス。「アイスの使い道それかよ!!」と笑うと同時に超エロい……。てか、兄貴の方からアイスを買ってくるよう言ったのは今晩それを使って遊ぶ、という合図でもあったのでしょうね。前編の段階では「妹がいなくなったので姫ちゃんと」みたいな場面かと思いましたが、あの時点で既にその後の妹のことを想定してるわけで。あ、あの野郎w

『リフレイン』ミナギリ

 いわゆる家出少女ものという括りでいいと思うんですが、徐々にそれが明らかになっていく序盤の展開が楽しい。「えっ? あっ……そういう?」みたいなワクワク感w
 家出少女との出会いによって主人公が学生時代に出来なかったことを取り戻す、的なバックストーリーになるのがまた最高でした。パッとしない学生時代をフラッシュバックしながら目の前にいる制服の子を……という味わい。単なる「制服可愛い」的なエロだけではない良さ。いざ本番というときにヒロインが “脱ぐから待ってて…っ” と言うんですが、主人公はそれを待たない。主人公の選択としては、ヒロインの申し出を受け入れるのに次ぐ大きな選択だと思うんですが、ここで主人公の心理が「ゴクッ」と唾を飲むコマだけで済まされるのが最高。
 そんなヒロインの申し出を受ける場面。一旦笑ってあしらって、コーヒーを入れて落ち着こうとしてから、 “…平気なんだ” となるんですが、ここも名場面。冒頭の語り “積極性の無さを悔やむ青さすら大昔の思い出だ” とあるように主人公の学生時代の後悔は積極性。それを今回ヒロインと出会うことによってあのとき出来なかったことを……と一歩踏み出す話。エロ以外のストーリー要素がしっかり作用しながらエロへと繋がっていくのがマジ秀逸だったと思います。やってることはもちろんインモラルなんですが、彼の成長、救済という意味ではちょっと感動的でもある……は言い過ぎかもしれませんがw ともかく、そんな感情を抱え込みながら、それを発散するかのようにエロに没入していく、というのが最高でした。やはりエロにも物語は必要ですね。

エロマンガアカデミー」

 7時限目。鹿成トクサク先生。テーマは「『会話』の描き方」。鹿成先生、作品数多いのでいつかこのコーナーに出ると思ってました。
 教師風のイラストがマジ可愛くて「この子で新作はよ!!」とか思ってしまうんですが、コメントにもちょっと講義感があるというか、語り、説明がうまい。桜去先生の回でも感じましたが、プレゼンスキルが高い。物事を理論立てて考えるタイプの人なのかな……勝手な想像ですがw それだけに “めちゃくちゃな自分ルールを入れても成立してくれそう” なファンタジー作品も楽しみになってきます。
 「愛と結婚とセックス」についての哲学についての部分は照れ隠し的なオチがついて笑ったんですが、よく考えるとこれ質問の時点で無茶振り感ありますねw(一応『セックスにも飽きたね』の流れなのかもしれませんが)


 終わり。次のweekly記事までにゼロス記事を終わらせたい……と言ってもまだ全然書けてないんですがw
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