北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.46の感想

 すっかり夏バテです。おまけにお腹が緩いのでオナラをするのが怖いw

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「表紙」雛咲葉

 ダブルヒロイン体制なのは神谷ズズ先生の百合作品のとき以来ですね。あのときは2人がそれぞれ上と下を脱いで終わったんですが、今回は全脱ぎまで行くんじゃないですかね。最近は3号交代になってるので。漫画は今週で終わりですが、そちらも楽しみです。

『眠れる森の美女たち』雛咲葉

 ビーストでの新作がコロナネタで最高だったんですが、打って変わって本作は非常にライト。ロマンチックな雰囲気に浸ってる王子と姫様の前に魔女が現れるんですが、この魔女のキャラクターが大味というか、完全にコメディに振り切れてるので作品全体のテイストが彼女によって上書きされる。あまりにラフな口調とか笑ってしまいました。このライトさといい、おとぎ話モチーフといい、以前にあった赤ずきんの作品も思い出しました。あれはフルカラーショートなのでもっとストーリーがないのですが、本作は濃厚なキャラがすべてを引っ張っていく。雛咲先生は基本的にストーリーに重きを置くタイプの作家というイメージなんですが、それだけに別のジャンルに変わっていく冒頭の魔女無双の場面が楽しい。
 魔女だけが荒唐無稽なノリなのかと思ったら、姫様がその波に飲まれてセックスに参戦するようになり、最終的には王子も陥落。快楽と共に、徐々に魔女のノリが2人に波及していく様子が楽しかったです。明らかにジャンルの違い世界の住人が同居してることのオモシロ。

『今日の反省会』西沢みずき

 後編。冒頭からヒロインの愛の語りで始まるのが印象的。女王様で男を完全に支配してるんだけど、その支配の対象に歪んではいるけど明確な愛がある。男性嫌悪からの “会長は違いますわ” は特殊性癖の心理としてすごいリアルでキャラクターの説得力を感じました。そっからいざプレイになると “ほんと男ってチンコね!” と再び見損ない、その勢いでプレイがどんどんハードになっていく、という流れも最高。彼女の中で好きと嫌いが水と油のように混ざることなく同居してる。そしてそのすべてがドS責めとして発露される。前編の段階からとにかくプレイに没頭し、陶酔してるヒロインの様が魅力的だったんですが、後編になってそれがより強調されましたね。最高っす。
 チンコの完全な支配としての潮。男の潮。Mがしっかりしてないと我慢できずにすぐイッちゃうじゃないですか。支配をすればするほど女王様の思い通りにはならない矛盾があるんですが、「一度出したら一旦終わり」という男側の常識を崩すことで支配を強める。男のことが、チンコのことが嫌いで嫌いで仕方ないけど、同時に大好き。この歪んだ愛情がプレイに現れてるようでホント素晴らしかったです。
 最後に愛を囁いてエンド。ちょくちょくバラのイメージが出てくるのもおかしいですね。いや、彼女の中では至って真面目な愛なのでおかしくはないんですが、アヘ顔さらしてる会長を抱きながらバラのイメージが出てくるのには「なんでだよ」感があって最高。その矛盾こそが彼女の本質ですね。いや、ホント良かった。『せんせいとまさるくん』も大好物だったんですが、これまた大傑作だったと思います。西沢先生、またこの路線の作品あるといいなぁ。

『春をひさいでサクラチル』梅久

 後編。エロに溺れ、本来の目的を忘れて堕ちていく。このグラデーションが秀逸ですね。後編はほぼ全ページがエロなんですが、そのエロの描写の中に彼女の変化が如実に現れてる。最も象徴的だったのは彼女が自身の絵を落としてしまうシーン。エロと絵という2択、取捨選択が端的に描かれて見事でした。そこで体勢が変わることで彼女の服がさらに一段階脱げる、というビジュエル的な変化があるのも演出として素晴らしいですよね。
 そこではまだ下着で止まってたんですが、初めての中出しを食らい、彼女が完全に堕ちる。そして、次のページでは初めて彼女の方から誘うようになり、場面がトイレに移るともうおっぱい出してる。この絵としての変化が心理描写として完璧にハマってる。
 1年の留年を描く話なんですが、その進行度として彼女の髪がどんどん伸びていく。開発の進捗のバロメータみたいな機能になってますね。絵を捨てた女になってしまった、という表現として見事だったと思います。
 前編のラスト、ツナギの脱ぎ方が印象的だったんですが、後編のラストも同じ。ただ、ツナギの中身が大きく違っている。髪の件もあってすっかり別人ですね。てか、ツナギってエロいんですね……と新たな発見がありましたw


 終わり。今週も面白かったです。
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