北区の帰宅部の媚薬

エロマンガ(雑誌)の感想を書きます

WEEKLY快楽天 Vol.27の感想

 1月は表紙固定なのかな。
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『撫子さんはNo!って言えない』もじゃりん

 「IV編」の後編。前編は修正を必要としない構図のみで作られてて面白かったんですが、後編から解禁。劇中の撮影陣がイメージビデオの体裁を諦めて、挿入ありきで撮影しようと振り切るタイミングと一致しますね。前編と後編の区切りにしっかり演出意図があるパターン。ニップレスも外しておっぱいも解禁。いよいよエロですね。言い訳不可能な領域。いや、前回も普通にアウトなんですがw
 元々AVにするつもりだったのか、IV撮影の体で女の子にエロいことしつつ、作品としてリリースするのはIVにするつもりだったのかが不明なんですが、おそらく後者なんじゃないですかね。「編集でどうにかなるシーン」のセリフがありましたし。ホントにIVで止めるつもりだったけど、撫子さんのフェロモン、エロさが常軌を逸してるのでつい白熱してしまったとか。本シリーズって基本的には撫子さんが無意識的に発する色気に当てられた男たちが愚かな暴走をする、そして撫子さんが割を食う、という形式ですよね。まぁ、マッサージ編から少し怪しくもなってきてるんですが(男性側に元々ハメる意図があった可能性)。ただ、元々エロい男が撫子さんと出会ったらより暴走してしまう、みたいな感じなのは間違いないと思います。
 マッサージ編と違うのは今回は撫子さんが被害が作品という形で残ってしまう点。酷いことになってもどこかのほほんとした雰囲気で包まれてるのが本シリーズ、撫子さんというキャラクターの魅力なんですが、その限界に挑戦してる感ある。ただ、いつもより酷いことになるので、今回はみみちゃんが登場して大きめのツッコミを入れて終わる。バランスを取るためにも必要だったんだと思いますw
 そんな撫子さん。何にでも流されるし、受け入れるんですが、めちゃくちゃエロいことになった際にも割と落ち着いてる感じなのが良いですよね。もちろん可哀想なんだけど、撫子さんは分かりやすく可哀想なリアクションを取らない。反発からの快楽堕ちみたいな話ではない。そこが撫子さんの個性だと思います。セックスしてるのに、セックス自体は否定せずIVとしての撮影を気にする感じとかすごいエロかったと思います。セックスに動じてないというか。めちゃくちゃ独特というか、唯一無二。

『末永き日々』モモヤマハ

 第2話。こちらも明確に区切りに演出意図がありますね。後編の冒頭が回想から始まり、主人公の贖罪のテーマがより強調されたと思います。最初が回想で “俺たちは中学の同級生だった” というモノローグの横にはピアスだらけの耳、そしてタバコ。ヒロインの方は今とほとんど変わらないってのがまた良いですね。今はピアスしてないので、不良から更生した……と思っていたが、という葛藤が彼にはあったんだと思います。
 前編の段階でクズなのは疑いようがなかったんですが、自らへの嫌気や葛藤が描かれてて面白かったんですが、後編でいよいよセックス……と思ったら悲劇がフラッシュバックして “……フーゾク行ってくる” となるから最高。めんどくさいメンタルしてますねw いや、それだけ彼が悩んでるってことで、彼なりの誠意なんですけど。嫁に対して「めんどくせー」と連呼していますが、実際のところ一番めんどくさいのは彼自身だし、彼はそのことに気づいていると思う。その感じがねぇ、すごい分かるんですよ。人間のダメさとしてすごいリアルを感じる。クズ相手にでも感情移入できるってのは優れた物語の証拠。
 エロパート。子供を欲しがるヒロインとそれを「バカ」と否定する主人公。1発目はゴムありだったんですが、次の挿入では嫁がゴムを拒否。主人公が悩んでる隙に勝手に入れる。女性がナマを強要するってのがエロ漫画として珍しいんですが、彼女がワガママを押し通すようになるってのが彼女の成長、というか夫婦関係の前進を感じます。さすがに旦那のワガママに振り回されすぎて不健全でしたよね。旦那の反省もあるけど、嫁の暴走も込みでそのバランスが解決……とまでは行かないかもしれないけど、マシになる。
 そんな2発目は抜こうとしてた旦那が嫁の「赤ちゃん」というセリフを聞いて中出し。もちろん気持ちよくて制御できなかったってのもあると思いますが、彼女のために、みたいな心理も働いたんじゃないですかね。そっから、2人がキスをして完全に愛を確認し合ってからのもっかい挿入が熱いw こんだけやらないと認められないのかよ、とか思いますが、そのめんどくささが愛おしくもある。旦那がやっと「あいしてる」と言葉にするんですが、それが描き文字で、めちゃくちゃ小さいので笑いました。もっとちゃんと言えよ!! まぁ、蚊の鳴くような声でしか伝えられないってのが彼のリアルなのもよく分かります。絞って絞ってようやく出てきた声って感じが真に迫る。
 んで、旦那が改心してハッピーエンド……と単純なオチじゃなかったから最高。もちろんハッピーエンドだし、美しいラストだったとも思いますが、その直前に出てきた薬が気になりますよね。明白な描写はありませんが、アフターピルと見る他ないでしょう。中出ししたことへの罪の意識がまだ彼の中にはあったって感じですかね。もしくは自分の子供を作る覚悟が出来てない。ただ、何だろうと旦那のことを明るく包み込むヒロインの笑顔があまりに眩しい……というエンディング。結婚指輪を持ってきたのも夫婦の再生の物語の決着として文句なしだったと思います。すべての問題が解決したわけじゃないけど、というバランスだったのが『末永き日々』というタイトルにふさわしかったですね。これから続く日々で少しずつ良くなっていくのだろうな、という余韻で終わる。旦那の優しい受け答えで終わるのが最高にハッピーなエンドでした。

「KEY-VISUAL COLLECTION」

 表紙イラスト集。なんですが、キャラクターのプロフィールと作品(作者)の最新情報発表の場にもなってたと思います。ツイッターとかでやれよとか少し思いますがw
 『確信犯』のシリーズが続くってのは個人的にすごい嬉しかったです。舞台設定が凝りに凝ってるから前後編で終わらせるのはあまりにもったいないですよね。最初からある程度シリーズ化も見据えてたとは思いますが、気軽に長編、シリーズ展開しやすいってのはweeklyの強みだと思います。


 終わり。関係ない話になるんですが、明日からまたジャンプが……とブログ本館の方のことを思うと気が重いですw
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